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【見通し】ロンドン為替見通し=ポンド、英金融イベントと補選を挟み神経質 ユーロは米金利先高観が重し

本日のロンドン為替市場でポンドドルは、英金融イベントや下院補選を挟み神経質な値動きとなりそうだ。ユーロドルは米イラン覚書署名という大きな節目を通過した。しかし、昨晩の米連邦公開市場委員会(FOMC)を経て米金利先高観が意識されやすく、対ドルでは上値を抑えられやすい地合いだ。

 昨日発表の英5月消費者物価指数(CPI)は前年比2.8%と予想を下回り、約1年ぶりの低水準だった4月と変わらずだった。市場は今回の英中銀金融政策委員会(MPC)では据え置きと見ており、焦点は秋以降の経路に移っている。年内の利上げ織り込み度は今のところ0.25ポイントを1回とされ、本日の声明文がその観測を強めるか和らげるかがポンドの方向感を左右しそうだ。

 MPCの投票配分については、一部通信社がまとめたエコノミスト予想で7対2での据え置きがメインシナリオとなっている。前回は8対1の据え置きだっただけに、利上げ票が2票以上となればインフレ警戒姿勢の強まりと受け止められやすい。一方、ベイリー総裁は市場の利上げ観測について「先走っている」と繰り返し発言しており、声明文が市場をけん制する内容となるかどうかも注目される。

 本日はメイカーフィールド下院補選の投開票日でもある。労働党のバーナム候補とリフォームUKの接戦が伝えられ、結果は翌19日の未明から早朝(日本時間10時から13時頃)に判明する見通しだ。バーナム氏は労働党内で次期党首候補として有力視されており、勝ち方次第でスターマー政権の求心力や党首選の行方を占う材料として意識されやすい。本日はまだ反応は限られるかもしれないが、ポンドにとって追加的な材料として頭に入れておきたい。

 ユーロドルについては、中東リスクプレミアムの剥落が続くことは支援材料。もっとも、しばらくはFOMCを経た米金利先高観が上値を抑える構図が続きそうだ。本日は欧州前半に、タカ派として知られるコッハー・オーストリア中銀総裁とナーゲル独連銀総裁の講演が予定されている。追加利上げへの前向きな姿勢を示した場合、ユーロドルがどの程度まで持ち直すかが注視される。反発が弱いようだと、その後にはハト派寄りのチポローネECB専務理事の講演も控えており、ユーロ安ドル高の流れが強まりやすくなるだろう。

想定レンジ上限
・ポンドドル、日足一目均衡表・雲の下限1.3409ドル
・ユーロドル、日足一目均衡表・基準線1.1600ドル

想定レンジ下限
・ポンドドル、4月7日安値1.3212ドル
・ユーロドル、3月30日安値1.1443ドル


(小針)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ