本日のNY為替市場におけるドル円は、米・イラン停戦合意を受けたドル買い手仕舞い(調整売り)の動きをこなしつつ、日米の中銀イベントを控えて底堅い値動きとなりそうだ。経済指標では、6月米ニューヨーク連銀製造業景気指数や5月米鉱工業生産が材料となるか注目したい。
トランプ米大統領による「イランとの停戦合意完了・ホルムズ海峡の封鎖解除」表明を受け、原油先物の急落に伴い、ドル円は159.74円まで売りが先行。しかし、地政学リスク後退を好感した株高による円売りや、根強い日米金利差を背景としたドル買い・円売りの地合(円安バイアス)は崩れておらず、その後は160.20円台まで買い戻された。シカゴ投機筋(CME)の円売り越しが約14.5万枚と高水準を維持していることも、先々の底堅さを印象づける。
今週は15-16日に日銀金融政策決定会合、16-17日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えており、NY時間は徐々に様子見ムードが強まりそうだ。日銀の1.00%への利上げは織り込み済みで、植田総裁の入院に伴い内田副総裁が臨む会見への注目度は高い。
一方、ウォーシュ新議長が率いる初のFOMCでは据え置きが濃厚なものの、米インフレ高進を受けた年内の追加利上げを見込んでドルがかわれやすくなるだろう。中東リスク後退による押し目買い意欲は強く、イベント前のドル売りが一巡した後は大台の160円台を維持する展開を予想する。
・想定レンジ上限
ドル円の上値めどは、過去の円買い介入実績もあり、次の上値抵抗帯として意識される161.00円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値めどは、3日安値159.37円。
(関口)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
