本日のNY為替市場のドル円は、米国とイランの暫定停戦合意報道の続報に警戒しながら、複数の米連邦準備理事会(FRB)による6月米連邦公開市場委員会(FOMC)に向けた見解、5月米シカゴ購買部協会景気指数などを見極めて展開となる。
昨日、米国の関係筋は、イランと米国が停戦を60日間延長し、ホルムズ海峡の通航制限を解除することで合意したと明らかにした。ただ、トランプ米大統領はまだ承認していないほか、バンス米副大統領は、合意に達していないものの、双方が合意に近づいていると述べた。一方で、イラン国営メディアは西側の報道を否定しており、本日もトランプ米大統領の対応などの続報に警戒しておきたい。
6月16-17日に開催されるウォーシュ第17代FRB議長体制の下での初のFOMCでは、据え置きがほぼ確実視されている。しかし、前回に緩和バイアスに反対した3名(ローガン米ダラス連銀総裁、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、ハマック米クリーブランド連銀総裁に加えて、3名の理事(バーFRB理事、ウォラーFRB理事、クックFRB理事)が利上げを支持しているため、予断を許さない状況となっている。
本日は、ボウマン米連邦準備理事会(FRB)副議長やポールソン米フィラデルフィア連銀総裁の講演で、インフレ高進による利上げ観測台頭への見解に注目しておきたい。
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」での利上げ時期は、2027年3月FOMCと予想されている。
5月米シカゴ購買部協会景気指数は50.3と予想されており、4月の49.2からの改善が見込まれている。雇用指数や物価指数を確認しながら、5月の雇用統計や消費者物価指数へのヒントを探っていきたい。
また、本日、片山財務相が、為替円安を巡り「ボラティリティ(変動率)というか、投機の動きというか、そういうことがあったら断固とした措置が取れる」との認識を改めて示したことで、円買い介入の可能性にも警戒しておきたい。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目処(めど)は、159.65円(5/28高値)
・想定レンジ下限
ドル円の下値目処(めど)は、158.87円(日足一目均衡表・雲の上限)
(山下)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
