北朝鮮有事の 円相場シミュレーション

米軍によるシリアへのミサイル攻撃、続く米空母の朝鮮半島進出によりにわかに緊張が高まる半島情勢。
万が一何らかの武力衝突が発生した場合における為替相場の展望を識者に問う。

  • サーフライド・インベストメント株式会社 代表取締役 小林 淳氏 要旨 ・現在は中国が北朝鮮へ圧力をかけており、今の段階で米韓からの攻撃は考えづらい ・メインシナリオは「北朝鮮の体制転換」ではないか ・「有事」は大幅な円安を想定
  • JPモルガン・チェース銀行 佐々木 融 氏 要旨 ・投資家がとるリスク回避姿勢には三段階が考えられる ・第一段階は過去の経験則から投機的な円ロングポジション造成の動き ・第二段階は世界の投資家が積み上げてきた短期的な円売りポジションのまき戻し ・第三段階は本邦企業・投資家による海外投資に対するヘッジ、リパトリへ
  • 東洋英和女学院大学客員教授 中岡 望氏 要旨 ・シリアへの空爆は、次の一手がない「限定的」なもの ・北朝鮮も含め、戦略シナリオがまとまっていない米政権 ・「有事」にはドル高で反応するのではないか
  • 双日総合研究所 チーフエコノミスト 吉崎 達彦 氏 要旨 ・北朝鮮の一連の行動は、米韓軍事演習への対抗として、毎年の恒例行事 ・4月末にはリスク相場は収束するだろうから逆張りが有効になる可能性あり ・有事の際は、震災の記憶から「有事の円高」
  • 株式会社ADVANCE代表取締役 YEN蔵 氏 要旨 ・結論としては、有事の円高を見ている ・過去4月15日に北朝鮮は「威嚇行動」をとっていた ・韓国の株価・為替は大きな売りになっていない ・ドル/円は107~108円を維持できるかがポイント
  • 為替アナリスト 雨夜 恒一郎 氏 要旨 ・米国による北朝鮮への先制攻撃は、リスクが高すぎてとりえない選択肢 ・有事の際は、リスク回避の円買いが先行するだろう ・円を売って資源国通貨や安全資産である金やスイスフランへ逃避する案も
  • FX湘南投資グループ代表 野村 雅道 氏 要旨 ・日本と北朝鮮は貿易を結んでいないため日本経済にはほとんど影響がない ・ミサイルが打ち上げられる、または米軍空母が攻撃された場合は影響がある ・見通しきれないところが多いため今後の北朝鮮の行動に警戒
  • 外為どっとコム総合研究所 神田 卓也 要旨 ・米国の艦隊派遣や中国の制裁強化で追い詰められた北朝鮮の次の行動に警戒 ・円の特殊性から「有事の円買い」で反応する可能性が高い ・北朝鮮の相次ぐ記念日に合わせて核実験や更なるミサイル発射の可能性も
  • 外為どっとコム総合研究所 川畑 琢也 要旨 ・ドル/円相場は心理的節目の110円が攻防の分岐点として注目 ・割り込んだ場合は心理的節目の109円に向けた一段安 ・万一武力衝突が発生した場合は急速に円高が進む事も ・市場がパニック的な動きとなる場合7〜8%程度の下押し水準が目処