2012年 ドル円テクニカル見通し

2011年のドル/円相場の値動きを月足から見ると、2007年高値を起点とするレジスタンスラインに上値を押さえられ、下落トレンドが継続しました。2012年はこのラインを巡る攻防に注目です。1990年以降の相場を見ると、過去に3回、レジスタンスライン突破で相場が反転する流れが続いています。

今回もこのラインを上抜けるようだと、ドル/円相場はそれまで続いた下降トレンドからの転換となる可能性が高まります。

同時に注目したいのが、18か月移動平均線の傾きです。
過去3回のレジスタンスライン突破の局面では、いずれも18か月線が下げ止まったところでローソク足が上抜き、相場は上昇局面に向かった事から、こちらも合わせてみてゆきたいポイントです。

ローソク足がレジスタンスラインや18か月線を上抜け、18か月線の傾きが横ばいとなる場面では、ドル/円は上昇トレンドに入ると見られます。1990年以降の上昇局面の継続期間は、41カ月、27カ月、30カ月となっており、上昇トレンドが2〜3年続く可能性があります。

仮に上昇局面入りとなる場合、上値の目途としては、2010年9月や2011年3月の為替介入を受けて上昇した85円台がまずは挙げられますが、上昇トレンド入りの可能性を考えると、88円処(2010年3月安値88.12円や同年5月安値87.94円が近い)を試す動きも想定されます。

しかし、現状は2007年高値からのレジスタンスライン(2011年12月時点では79.18円)に上値を押さえられ、かつ、18か月線も下向きで推移していることから、2012年のドル/円相場は早い段階での相場反転の可能性は低いと考えられます。

下値の目途として、まずは73円(73.61円:2011年4月6日高値85.53円-同年5月5日安値79.57円の値幅5.96円を、79.57円から引いた値。E計算値)が挙げられます。しかし、ここで止まらない場合、67円(67.21円:1998年高値147.66円から、1990年高値160.20円〜1995年安値79.75円の値幅80.45円を引いた値、67.36円:1999年安値101.25円から、2002年高値135.14円〜101.25円の値幅33.89円を引いた値)までの下値が予想されます。そうなると、2012年のトレンド転換は難しくなりそうです。