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【見通し】週間為替展望(ドル/ユーロ)-ドル円、ロシアゲート懸念が重し

◆ドル円はロシアゲートを巡る米議会での審議停滞懸念で軟調推移か
◆6月FOMCでの追加利上げ観測後退、朝鮮半島の地政学リスクが上値を抑えるか
◆ユーロは堅調な推移か、米欧間の金融政策のかい離で
(国際金融情報部・山下政比呂)

予想レンジ
ドル円 108.00-113.00円
ユーロドル 1.0800-1.1300ドル


5月22日週の展望

 ドル円は軟調な推移を予想する。米下院監視・政府改革委員会は、24日の公聴会でトランプ大統領が解任したコミー前米連邦捜査局(FBI)長官に証言を要請している。ロシアとの関係を巡り辞任したフリン前大統領補佐官に関する捜査を中止するよう前FBI長官に求めたとの疑惑で、トランプ大統領が弾劾される可能性が高まりつつある。トランプ政権が混迷すると、トランプノミクス(税制改革・インフラ投資)への期待から史上最高値を更新していたニューヨーク株式市場が反落することが考えられるため、「ロシアゲート」の進展が注目される。トランプ政権の混迷、ニューヨーク株式市場の反落懸念を受けて、6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利上げ観測が後退していることもドル売り要因となっている。今週も地区連銀総裁の講演が複数予定されており、米連邦準備理事会(FRB)高官の発言には要警戒。さらに、トランプ政権による対日貿易不均衡是正に向けた円高圧力にも注意が必要となる。
 反米・親北朝鮮の文在寅氏が韓国大統領に就任したものの、北朝鮮はミサイル発射実験を強行し、核実験の実施を示唆していることで、朝鮮半島情勢は依然として予断を許さない状況が続こう。ロシアゲート疑惑で弾劾の可能性が高まっているトランプ大統領が、打開策として北朝鮮への軍事行動に踏み切る可能性もある。

 ユーロドルは堅調推移を予想する。6月の欧州中央銀行(ECB)理事会では、フォワードガイダンス変更のほか、金融緩和解除に向けた協議も予想されている。6月のFOMCでの追加利上げ観測が後退していることもあり、ユーロは堅調な推移が予想される。22日のユーロ圏財務相会合でギリシャ追加支援案の合意が見込まれていることも、ユーロ買い材料となる。しかし、来月半ばに行われるフランス国民議会選挙でマクロン仏新大統領が率いる「共和国前進」党の苦戦が予想されているため、上値は限定的か。ユーロ円は、ECB理事会でのフォワードガイダンス変更観測は買い材料だが、トランプ政権のロシアゲート疑惑やフランス国民議会選挙への警戒感、日米貿易不均衡是正圧力、朝鮮半島を巡る地政学リスク回避の円買いなどが上値を抑える展開を予想する。


5月15日週の回顧

 ドル円は、トランプ大統領のロシア疑惑を巡るロシアゲート問題により、米議会での税制改革案の審議が停滞する警戒感が高まったことで、113.85円から110円台まで下落した。トランプ政権の混迷を受けて、6月のFOMCでの追加利上げ観測が後退したこともドル売り要因となった。

 ユーロドルは、6月のECB理事会でフォワードガイダンスの変更が協議されるとの観測が高まっているほか、6月のFOMCでの追加利上げ観測が後退したことで、1.0923ドルから1.11ドル台まで上昇した。ユーロ円は、トランプ大統領のロシアゲート疑惑への警戒感や朝鮮半島の地政学リスクへの警戒感などで、125.82円から123円台まで下落した。(了)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ

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