続・南アランド事件。
- 2009年11月16日(月)12:57
- この記事についてつぶやく
- ブックマーク





南アランド30秒間急落事件から早や2週間が経ったが、どうやらまだこの問題が色々な意味で尾を引いている模様である。
毎日曜日に自宅に配達される金融専門誌の“日経ヴェリタス”に、“金融記者座談会”として、大変興味のある記事が載っていた。
実は、塾長も先々週にこの事件についての意見を求められて、先週の“日経ヴェリタス”に塾長の意見が掲載されたが、今週号にはこの事件について取材した記者の意見が述べられていた。
塾長自身は、ブログにも書いた様に、“元プロのディーラー”としては考えられない事件であり、
-明らかに間違ったQuote.=(相場表示)であったなら、即座にNothing done.=(取引の取り消し)とする。
-理由が不明な場合は、取り敢えず当事者で損益を折半することとし、理由の解明を図る。
べきであると思ったが、今回この事件が前者であることは明らかであったと思うが、東京金融取引所は、5日間“取引所側には問題は無い。”と主張して、この問題を放置した。
結局、救済措置を取ることとしたが、これは大変な英断で、顧客にとっては朗報であった。
さて、この記事であるが、
くりっく365“ランド急落30秒”混乱収まらず
巻き添えの店頭FX会社 恨み節
投資家から救済要望相次ぎ困惑
のタイトルで始まる。
記事の骨子は、
-今回の事件で被害を被ったのは、南アランドを損切りさせられた顧客だけではない。
この急落のせいで、インターバンク市場を通じ、11月2日の一般のFX市場(その他通貨に対しても、急激な円高が進んだ。)にも波及し、南アランドだけでなく、その他通貨の持ち高まで処分させられた顧客も多い。
これら、間接的な被害者は、今回の救済措置を求めるのは難しいと見られている。
-金融取引所が明らかにしたところによると、救済措置に約450件の申し込みがあり、全くの推定であるが、投資家の損失が39億円にも上ると見られている。
-数年前にもポンド・円で異常レートが提示されて問題となったが、その時にきちんとした対策を講じていれば、今回の事件は防げたのではないかという意見がある。
-金融取引所は、競争原理が働くので、取引の透明性が高いと主張していたが、実際には店頭FX会社もインターバンク市場から通貨のレート・流動性を調達するという同じ様な手法を採用するので、大差は無いようだ。
-今回の事件には、三つの不幸が重なって起きたようにみられる。
* 元々、南アランド・円のLiquidity.=(流動性)が低い。=(相場が極端に乱高下する危険性がある。)
* 事件が起きたのが、取引量が少ない取引終了間際であった。
* 丁度その時に、米株や米ドルが急落しており、南アランド・円を含めたマイナー・カレンシーの流動性が急速に低下していた、
-今回の様な異常レートの提示は、FXでは金融取引所に限らず、確実に起こり得る。
-今回の金融取引所の対応には問題があると思われる。
異常レートに気付いた直後に取引を取り消していれば、何の問題も無かったのではなかろうか?
-南アランドのような高金利通貨を中心にFXブームが広がっているが、異常取引が発生するという市場リスクを意識すべきであろう。
日経らしい、極めて中立的でいい記事であった。
話は違うが、週末韓国・釜山で起きた、日本人観光客を巻き込んだ火災に関するニュースを見ていたら、韓国のチョン・ウンチャン首相夫妻が行方不明の日本人家族に対して、床に跪いて事故に対しての陳謝を行い、事故原因の全貌解明に全力を尽くします、と約束していた。
感激した。
原因はまだ不明であるが、兎も角事故についての陳謝を行う。
誰が悪い、彼が悪いと攻め合いをする前に、事故の被害者に謝る。
これ、常識ある人にとっては、極普通のことだと思うのだが……。
ニュージーランドからワインの第一陣が届いて、ワインを買ったことがばれた塾長。(別に、自分が好きな物を買うのだから、どうってことは無いのだが、兎に角置き場 が雑多になっていて、これは不味いなとは思っているのだ….。)
- 2009年11月16日(月)12:57
- コメント(2)















コメント一覧
コメント2件おはようございます。
*金融取引所は、競争原理が働くので、取引の透明性が高いと主張していたが、実際には店頭FX会社もインターバンク市場から通貨のレート・流動性を調達するという同じ様な手法を採用するので、大差は無いようだ。*
くりっくや大証は多くの店頭がしているノミ行為(受けた客のポジションを直ぐにインターバンクに流さないでディーラーの裁量で流す行為)の無い事が透明性に繋がっていて、理不尽なストップハンティングや不利な約定しか通らない店頭よりも安心感があった筈なのが・・・今回の事態で多くのくりっく派の投資家がもしも主要通貨でもって危惧を覚えたように思います。
今回の一件が今後に繋がれば良いと望んでます。
私個人の意見では、店頭でもノミ無しでインターバンク直結会社が数社あります。確かにスプレッドは極狭固定では無いけどオススメですよ。
あと要らぬお節介かも知れませんが、塾長のワイン塾(仮名)みたいなサイトで通販すれば在庫が無くなるのでは?
私も最近は毎日赤のグラスワインを洋画を見ながら飲む習慣が出来てしまいました、、、塾長の影響大です。(笑)
何十万のワインは流石に飲まないけど、何千円、数万位で中々酒屋やスーパーで手に入らなくて美味しいワインは興味がありますから。。。
投稿者:L|2009年11月16日 13:34
Lさん、
* 私個人の意見では、店頭でもノミ無しでインターバンク直結会社が数社あります。確かにスプレッドは極狭固定では無いけどオススメですよ。*
金融庁や、財務局の検査を受けると、必ずそこを調べます。
何秒以内にポジションをSquare,にしろとの明確な基準はありませんが、ノミ行為をすることによって、顧客に重大な損失を被らせたり(相場が有利な方向に行くまで、約定させない。)、業者の財務基盤が危うくなる(相場が一方向に動き出して、ノンだポジションでオオやられをする。)様なことをしていれば、業務改善命令が出されたり、営業免許を取り上げられるでしょう。
殆どの優良業者は、瞬時にインターバンクに繋いで、自分の為替リスクはなるべく取らないようにしているのではないですか?
それにより、顧客は常にインターバンクに限りなく近い相場で取引が出来、業者も突発的なRate risk.=(相場が動くリスク)を避けることが出来ます。
そしてそれには確かに、スプレッドがゼロというのは無理でしょう。
つまり、インターバンクには必ずスプレッドがあるので、顧客の注文をインターバンク市場で直ぐに捌くには、“ゼロ・スプレッド”というのは、考えられないのです。
世の中には“仕入値”と“小売値”が存在し、その“スプレッド”が、業者やお店の利益になる筈なんです。
幅は多かれ少なかれありますが、青果店はりんごを一個100円で仕入れて110円で売る。 10円が青果店の利益。
100円で仕入れて、100円で売れば利益無し。
90円で仕入れたのに、“100円で仕入れたから、100円で売れば本当は利益は無いんだ。だけど、アンタの為に無理してやっているんだ。”と言うのはまやかし。
* 塾長のワイン塾(仮名)みたいなサイトで通販すれば在庫が無くなるのでは?*
有り難いお申し出ですが、買ったワインは総て、自分で飲むためのもの。
売りに出す積りはありません。
あ、そうだ。
一時、確かに“ワインを輸入して販売する。”と言っていましたが、あれは会社としてのビジネスとして考えていたのですが、このアイデイアは少なくとも2年間は延期することに決めました。
投稿者:塾長|2009年11月16日 17:20
コメントを書く