FXブログ 月曜コラム「週刊 独り言」

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そんなのあり?

昨日読んだ、日曜日の日経新聞の、“投資入門”というコラムに、興味深い記事があった。

題は、“外国為替証拠金取引(FX)の怪しい値動き”とあり、“一部の業者が自社の利益になるよう価格を操作している”との噂に基づいて、何が起きているかを推測した記事である。
推測とした理由は、確証が無いからである。(金融庁の検査では厳しく追及されるであろう。)

ご存知のように、FXは相対取引であり、株式取引の様に、“売り手と買い手が納得した同じ相場で取引が成立”するものではない。

例えば、取引をしようとして業者から得たドル・円相場が、89.30~89.32であれば、我々が業者にドルを売ろうとすると、89.30で成約され、ドルを買おうとすると、89.32で成約される。
買い手と、売り手の成約相場は違う。

業者はこの後どうするかというと、
―買ったドルを市場(カウンター・パーティーとなる、インターバンク市場に参加している取引銀行)で、89.30で売るか、売ったドルを同じく市場から89.32で買い戻そうとする。
この場合は、基本的には取引による業者の収益はゼロ。
―上手い具合に、ドルの売り手と買い手が、ほぼ同時に取引をすると、89.30で顧客から買ったドルを、そのまま89.32で顧客に売ることが出来るので、業者にとってはその差(スプレッド)が収益となる。これをマリー益と呼ぶ。
顧客数が多く、取引高が多い業者は、当然このマリー益が多い。

ところで、この業者が提示したプライスの89.30~89.32が“東京外為市場の相場”かと言うと、そんなことはない。

そもそも、決まった“東京外為市場の相場”というものは存在しない。
これはあくまでも気配値であり、ある銀行は89.29~89.31で相場を出すかも知れないし、またある銀行は89.31~80.33で出すかも知れない。
だからこの気配値とは、“限りなくその瞬間の東京外為市場の相場に近いもの”と認識すれば良かろう。

さて、本題に入ろうか。

上で言った“外国為替証拠金取引(FX)の怪しい値動き”という記事は、 “一部の業者が自社の利益になるよう価格を操作している”と指摘し、“ストップ狩り”の疑惑、との副題がある。

業者は、顧客からの売買注文を総て把握している。
通常の指値の注文と共に、当然逆指値の注文、所謂ストップ・ロス注文を抱えているが、これを悪意を持って意図的に成約させて、上手く行けば差額を懐に入れようとする業者がいるらしい。
外為さんが公表している“外為注文情報”
https://trade.gaitame.com/members/index.asp
を見ればよく分かるが、逆指値の注文は結構多い。
特に、ドルが下げトレンドの時、大きなラウンド・ナンバー、例えば90.00、89.50とか89.00には指値の買いオーダーと共に、逆指値の売りオーダーも結構沢山存在するケースが多い。

で、その“ストップ狩り”の仕組みはこうである。

分かりやすくする為に、ちょっと極端な例を挙げてみよう。
(89.03が安値で、相場は反転したとする。)

現在、ドル・円相場は89.05~89.07で、89.00丁度には、指値の買いオーダーと、逆指値の売りオーダーの両方が存在する。 
業者が意図的に、瞬間88.99~89.01を提示する。(その時の市場の実勢相場は89.05~89.07かも知れないし、89.03~89.05かも知れない。)
Bid.=(買値)が88.99に下ったので、当然89.00のストップ(逆指値)は成約される。
Offer.=(売値)は89.01にしか下っていないので、89.00の指値の買いオーダーは成約されない。
業者は、ストップの成約でまんまと買った89.00のドルを、正常の実勢相場である89.03とか89.05で売り逃げて、利益を上げるのである。

実に狡猾で、せこい取引である。
たった3銭か5銭のせこい利益を上げて、顧客から疑念を抱かれたらどうする?(賢い顧客は、直ぐにおかしいな、と思う。)
日経新聞の記事は、もしかして、こういった“ストップ狩り”が横行しているのではないかという問題提起をしたのだろうと思う。


ちょっと話が飛ぶが、以前から言ってきた様に、塾長はどうしても手数料がゼロだとか、Bid.とOffer.のスプレッドがゼロというサービスが理解出来ない。

莫大なボリュームをこなして、上で言ったマリー益を相当計上している業者(Bid.とOffer.のスプレッドがある。)が、手数料をゼロとか、少なくしてくれるのは有り難い。

ところが、Bid.とOffer.のスプレッドがゼロという仕組みが分からない。

そもそも、インターバンク市場(謂わば、卸売り市場)には、“必ず”スプレッドが有るのに、何故業者が出す相場(謂わば、小売市場)で、スプレッドをゼロに出来るのか?

これ、資本主義(安く仕入れた物を高く売って、その鞘を利益とする。)の原則に反しません?

信頼出来る業者の幾つかが89.30~89.32でQuote.しており、これを限りなくインターバンク・東京外為市場の相場に近いとしよう。

で、スプレッド・ゼロの業者が89.30でQuote.しているとするとどうなるか?

顧客とは、89.30の一本レートで成約するから、売買金額が同額なら業者の差損益はゼロ。
顧客の売り(業者の買い)が多いと、差額をインターバンク市場で89.30で捌いて、チャラ。
顧客の買い(業者の売り)が多いと、差額を89.32で捌かなくてはならないから、2銭の損失。

では、スプレッド・ゼロの業者が89.32でQuote.しているとするとどうなるか?
顧客とは、89.32の一本レートで成約するから、売買金額が同額なら業者の差損益はゼロ。
顧客の売り(業者の買い)が多いと、差額をインターバンク市場で89.30で捌かなくてはならないから、2銭の損失。
顧客の買い(業者の売り)が多いと、差額を89.32で捌いて、チャラ。

では、スプレッド・ゼロの業者が真ん中の89.31でQuote.しているとするとどうなるか?
顧客とは、89.31の一本レートで成約するから、売買金額が同額なら業者の差損益はゼロ。
顧客の売り(業者の買い)が多いと、差額をインターバンク市場で89.30で捌かなくてはならないから、1銭の損失。
顧客の買い(業者の売り)が多いと、差額を89.32で捌かなくてはならないから、1銭の損失。

こんなの、まともだと思います?
誰が、みすみす損をする商行為を行いますか?
だから、資本主義(安く仕入れた物を高く売って、その鞘を利益とする。)の原則に反しませんか?と言っているのである。

投資家の一人でもある塾長は、そりゃあ手数料が安くて、スプレッドが狭い方が望ましいと思う。
只、元プロとして“おかしいな?”と思う業者とは取引しない。
ふむ、こりゃあ安いな、と思って何かをやろうとして出来ないこと(やろうとした相場で約定出来ない。)はしない。
特に、自分が知らないところで訳の分からないことをやられるようであれば、絶対に手を出さない。

実のところ、塾長は実際に新聞報道の様なことが行われているかどうかは承知しないし、余り興味も無い。

理由は簡単で、自己責任で信頼のおける業者としか取引をしてないと思っているので、全然心配していないのである。
多少の手数料や、スプレッドは、安全を買うための当然のコストだと思っているから、全く気にならない。

 


日経新聞の記事を読んで“そうか、そうやって理不尽な利益を上げている業者もいるのか?”と驚いた塾長。

2010年2月 8日(月)08:29 個別ページ コメント(8)

逆指値の活用。

常日頃から申し上げているように、FXで成功する秘訣はそんなに難しいものではない。
要するに、勝った取引で得た利益が、負けた取引で失った損失よりも大きければいいのである。
どれくらいの利益目標を立てるかは、これは自分の投資目的、投入資本により、千差万別であろう。
数億円を投入して頑張っている人もいるだろうし、数万円を投入して、地道にやっている人もいるだろう。
FXは、極めて単純なプロダクト(金融商品)で、ある通貨が上がるか、下るかを考えて、上がると思えばその通貨を買えばいいし、下ると思えば逆に売ればいい。
買う人が多いと相場は上がり、売る人が多いと相場は下る。
但し、動きが単純であるが故に、難しい。
上がると思って買っても、そこが大底値で、直ぐに相場が上がる可能性は低い。
少なかれ、多かれ(普通は多かれ、少なかれと言うが、相場はその逆である。)、相場は下る。
90円で買って、89.60まで少なかれ下るか、86.60まで多かれ下るかも知れない。

下ると思って売っても、そこが大高値で、直ぐに相場が下がる可能性は低い。
少なかれ、多かれ、相場は上る。
90円で売って、90.40まで少なかれ上がるか、93.40まで多かれ上がるかも知れない。

買うにしろ、売るにしろ、相場が多かれ逆に動く(大きく損をする。)まで待ってはいけない。
少なかれのちょい上までは我慢をしてもいいが、もっと逆に行くようであれば、すっぱりと切りなさい。
或いは、よく考えて両建てにしても良かろう。
相場が多かれまで逆に行くのを放ったらかしにしてはいけませんよ!
損失をなるべく少ないものに留める。
そして、利益をなるべく大きくする様に頑張る。

プロがプロたる所以は、損失を小さくして、利益を大きくしているので、終わったら必ず勝っていることである。
日々のことを言っているのではない。
1週間、1ヶ月、もしかしたら3ヶ月かも知れない。

一般投資家の皆さんは、損切りをすることを躊躇して、気が付いたら大きく損失が膨らんでしまっていることが多い。
逆に利益が少しでも出ると、もう有頂天になってしまって、直ぐに利喰ってしまう。
もうこれは人間の心理を表しているので、中々変えることが出来ない。
塾長もよく理解出来る。

利喰い千人力と言う。
兎に角、利喰いなさいと言う。
それは結構。
でも、利喰いを早めると、大相場が取れない。
ところがどっこい、利喰いを遅くすると、相場が反転して折角懐に入っていた利益が吹っ飛んでしまい、絵に描いた餅になってしまうことがある。
それが怖くて、どうしても利喰いのタイミングが早くなってしまうのである。

93.50で売って直ぐに92.70まで下がると、“もっと下がるかも知れないが、その前に再び93.50まで上がるかも知れない。一旦利喰っておこうか?”と思う。
90.00まで行くと信じて売ったんでしょ?

こうしません?
92.70まで落ちたら、93.10辺りで、逆指値の買いを入れて、再びそこまで上がったら一旦利益を確定する。
“たった、40銭の利益か?”と思ってはいけない。
92.70でぺろりと利喰わないで、90.20まで待つぞ!
そして、大相場を狙おうとしているのである。
最悪でも40銭の利益の確定が出来ると思えば、相当気持ちは楽になる。
上手い具合に91.00まで行けば、93.10で出していた逆指値を91.60まで下げればいい。
90.00~90.20を狙いながら、そこまで行かないで再び上がって来たら、91.60で利益を確定する。
最悪でも1円90銭の利益の確定が出来ると思えば、相当気持ちは楽になる。

折角使える、逆指値のオーダーを、利喰いにも使えばいいのである。

まとめ。
当面、ドル・円は90.00~93.50のレンジかなと思っている。
レンジ相場だから、“Buy low and sell high. Sell low and buy high.”=(安く買って高く売る。高く売って安く買う。)を心掛ける。
おう、93.50まで来たぞ。
勿論、喜んでドルのショート・ポジションを作る。
取り敢えず、ストップは94.00に置いた。
93.78までドルは上がったが、その後はするすると下って来た。

そしてその後は、上でやった様に、上手く利喰いの逆指値を使って、利益をMaximize.=(最大限にする。)する様にすればいいのである。


早いもので、2010年も一月が過ぎた。
1月も中々難しい相場が続いたが、皆さん戦績は如何でしたか?

損切りはきちっと行い、利喰いをする時も、上でやったような手法を駆使すれば、結構成績は良くなると思う。

頑張りましょう!!


  確定申告の準備、この“週刊・独り言”の準備、そして溜まりに溜まったブル-レイのハードに入っていた番組をディスクに移したりで、とうとう日曜日に一歩も外に出なかった塾長。


 

2010年2月 1日(月)09:39 個別ページ コメント(3)

8割の男。

皆さんの中で、何人かは“東京外為市場25時”という小説をお読みになったことであろう。
これは、現在シンガポール在住で、塾長が最も尊敬する為替ディーラーの一人である、チャーリー・中山氏をモデルにした小説で、この元となる小説は“8割の男”として、1988年に発刊された。
“8割の男”とは、主人公が為替をやるに当って、勝率が8割であるということで、この率は奇跡に等しい。
普通我々は、勝率は五分五分か、或いは四分六分で(勿論、勝つ方が六分)勝つ時の中身を濃くし、損する時の中身を薄くするように務める。
言い換えれば、“損切りはなるべく早くして、損失の量を少なく止め、利喰いはなるべく我慢して、利益の量を増やす。”ように務めるということである。
皆さんは如何ですか?
率は兎も角、損切りが何時も遅れてしまい、気が付いたら大きな損失を蒙り、しかもレバレッジが大きくなっている。
逆に、ちょっと利が乗ると喜んで直ぐに切ってしまい、自分が考えていた相場観と合った動きをしても、気が付いたらポジションが殆ど無い(当然レバレッジは低い。)ということがありませんか?
プロとアマの違いは、プロも損をするが、ある一定期間が過ぎれば、必ずきちんと利益を上げている。
アマチュアの人は、ある期間、利益をそこそこ上げていても、終わってみればプラスになっていない。
そうではありませんか?
プロは損の仕方が上手で、アマチュアは損の仕方が上手ではないのである。

さて、この小説であるが、チャーリー・中山氏が主人公の北原一輝のモデルである。
一輝が大変女性にもてることと、小説の結末以外は、殆どノン・フィクションと言ってもいい。(中山さん、ご免なさい。)
特に登場人物の描写は完璧で、勿論総て仮名であるが、“ああ、これはあの人。あれはこの人。”と直ぐに分かるように当時の東京外為市場の主だったプレーヤーが登場する。
この小説を読むと、“為替ディーラーの孤独さ。非情さ。人間臭さ。”がよく理解出来るし、凄いディーラーは、“命を張ってやっているんだ。”ということも分かる。
さっきネットで調べたら、“改訂版 東京外為市場25時 伝説のディーラー ”という名前で、新刊として発売されている。
為替にご興味がある方には、是非ご一読をお薦めする。

では、プロの為替のディーラーは、この小説の主人公の様に本当に時には非情に、そして時には冷徹でいるものか?
Yes, and no.=(そうかも知れないし、そうでないかも知れない。)
何かをやろうと決めて、行動を起こし(通貨の売買をする。)、その結果がどう出るかは、市場の動きに委ねるしかない。
誰も助けてはくれない。
総て、自己責任。
上手く行けば、ボーナスを沢山貰って、どんどん偉くなるが、下手をすると直ぐにクビになる。
そういった意味では、大変孤独な商売であることは間違いなかろう。

大変な稼業であるからこそ、為替ディーラーの結束は固い。
チャーリー・中山氏とも、日中はお互いの銀行の利益を上げる為に激しく戦ったものだが、仕事が終わるとよく行きつけのホテルのバーで一緒に飲んだ。
彼は、氷を一杯入れた濃い水割りが好きであった。


塾長は、今でも1985年のプラザ合意の時の、日本銀行の為替課長、邦銀の課長、お世話になったブローカーの社長などの総勢9名を交えて、二月に一度会う会に出席する。
この会は、かれこれ通算120回にも達せんとする、非常に長命な会である。
リタイアしているのは塾長を含めて2名だけで、後は銀行の会長、社長、証券会社の社長など要職に就いておられる方々が多い。
そう言えば、来週その会があり、塾長が幹事役である。
会って何を話すかというと、それは昔取った杵柄、やはり為替相場や金利の話、そして政治や経済の全般の話をする。
実は、この会では塾長が下から2番目に若い。
でも、そんなことは全然関係無い。
一旦相場をやれば、老若男女(我々の会には、女性は居ないが。)、組織の違いなど、全く関係無い。
“勝ってナンボ。”の世界である。
会のメンバーは、皆さん大変社会的な地位の高い方々が多いが、誰も威張らない。 誰も嘘を付かない。 
皆さん、実に清々しいですよ。

実は、これは大事なことだと思う。
“勝ってナンボ”ではあるが、“勝つためにアンフェアーなこと”をしてはいけない。
かつて、一世を風靡した組織、そしてディーラーも幾つも、そして何人も居たが、“理不尽でアンフェアーなこと”をした連中は、例外無く放逐、そして駆逐された。
一度は、“ズル”が出来ても、二度は許さない。
誰も相手にしなくなる。
我々の結束は固いのである。

皆さんは、プロの為替ディーラーではない。
余裕資金を、FXを通して、なるべく効率よく、そして安全に運用したいとお考えの筈である。
であれば、毎度言う様に、
-自分の投資目的をはっきりさせる。
-プロではないのだから、無理をしてがむしゃらに儲けようとする必要は無い。
-他人がやっていることや、懐具合なんか気にしない。

どうですか、皆さん、少しは気が楽になりましたか?

これからも、楽しみながら、FXをやって参りましょうよ。


  アメリカの金融規制法が心配な塾長。

2010年1月25日(月)09:43 個別ページ コメント(13)

戦術的ポジション。

“週刊・独り言”で、戦術的ポジション(短期的に両建てにした、自分の基本的な相場観とは違うポジション)を、何時、どの様なタイミングで切ったらいいのか、とご質問を頂いた。

両建てについては、今までに何回かこの場でも、またセミナーでも話してきたが、また復習を兼ねて、今日も再び勉強してみたい。

中・上級者の方々はお読みになる必要はありません。

先ず、両建てであるが、外為さんの“FX用語集”を見てみると、
* 同じ銘柄の買いポジションと売りポジションの両方を持つことです。*
とある。
簡潔で宜しい。

ドル・円で言うと、円に対してドル・ショートと、ドル・ロングを同時に持つことを言う。
業者によっては、両建てが出来ないこともあるらしいが、外為さんではそれが出来るし、塾長はそれをしょっちゅうやっている。
業者によって両建てが出来ない理由は定かではないが、使い方によっては、大変便利な物であると思う。

さて、皆さんにもよく、“上げ、下げ相場の両方を取ろうと思うな。自分が、ある通貨に対してブル(強気)なのか、ベア(弱気)なのかを決め、ブルであれば上げ相場でうんと利益を上げるようにロングで頑張り、下げ相場ではなるべく損失を少なくするように両建て(俄かショートを作り、ポジションはSquare.(=無し。)にする。)か、きっぱりと損切りをしましょう。”と言ってきた積りである。
ベアであれば、その反対をやればいい。

例として塾長は、ドル・円にベアであるとしよう。(逆にブルであれば、丸っきり反対を考えて下さい。)
何れ、再び85円を割ると思っている。(多くの人は、95円を超えると思っている。)
塾長は、当然、自分の信念に則った、ドル・ショートのポジションを持っている。 これが、中・長期の戦略的ポジションである。
ところが、相場は当然円高にも、円安にも双方向に動く。
90円は、輸出予約の実需の売りに頭を抑えられて、上切れるのは相当大変であろうと思ったが、年末の旺盛なドル買い需要に抗されて、意外にすんなりと上に切れた。
91.40までは、多少ドル売りで抵抗したが、観念した。
自分の短期的な想定レンジを90.00~93.50とし、91.60で両建てを作り(これが戦術的なポジションで、自分の“何れ、ドルは下るであろう。”との相場観とは相反する。)、取り敢えずポジションはSquare.となった。 (中途半端なレベルでは何もやるな。レンジの中間では、手を出す必要は無い、と言っているが、今回はある意味損切りであり、こういった場合は素早く行動を起こすことが大事である。)

一旦、両建てにしてしまえば、相場がどう動こうと損益には関係無いから、割合相場をじっくりと見ることが出来るが、そもそも自分はドル・ベアなのではないのか?
であれば、なるべく早くこの自分の相場観に反する戦術的ポジションを切ることが肝要であろう。
92.60~92.80でもよし。
93.30~93.50でもよし。
長居は無用である。
相場の動きを見ながら、スパッとロングを切れば宜しい。
これにより、ドル・ショートの戦略ポジションの持ち値が好転したことは、ご承知であろう。

* こんなに上手くドルが上がらず、91.60で両建てした途端にドルが下りだした場合、どうするか?

 これも何回も言った様に、91.60で買うと同時に、91.20で逆指値のストップの売りを入れておけばいいではないか?
その結果、相場が91.60より上にある時は、Square.
91.20より下にある時は、元の戦略的なショート・ポジションに戻っている。
めでたし、めでたし! 40銭くらい、呉れてやりなさい。 保険料の様なもの。*

さて、もうお分かりであろうが、スパッと戦術的ポジションを切ってしまうと、またアウトライト(無条件の)のドル・ショートに戻ってしまう。
今回の様に、すとんと91円まで落ちてくれれば、万々歳であるが、意に反して94.00~94.50まで上昇するリスクは存在する。
どうすればいいか?
これも、上のドルが下りだした時の逆指値のストップの売りと逆のことをすればいい。
今回は、レンジを90.00~93.50と想定したので、93.50か、そのちょい上までは想定内。
94.20を上切れば逆指値のストップの買いを入れればいい。
で、これにもまた逆指値の逆指値で、93.80のストップの売りを入れるんですよ!!

面倒くさい様で、実は事は簡単である。
自分は、ベアなんだからドルが下る局面では、ナイス・ショート・
ドルが上がる局面では、ご免なさいと言って、Square.

これくらい小まめにやらないと、中々勝てない。
売り放しも買い放しも駄目!


直接、ご質問に上手く答えた形になっていないが、まとめると、
―ブルであれば、上げ相場では必ず取りましょう。=(戦略的ポジションでは、当然勝つ。) 下げ相場では、潔く損切るか、両建てにしましょう。=(戦術的ポジションを取って、戦略的ポジションの持ち値をよくする。)
―ベアであれば、その逆をやればいい。
―戦術的ポジションは、あくまでも短期勝負。(だって、自分の相場観と逆なんでしょ?)
 上手く利喰える時も、スパッと損切る時も、早い勝負を行わなくては駄目。
 ぐずぐずしていると、ロングでやられ、ショートでもやられる、悪い両建てになってしまう。(ドル・円で言えば、101円のロングと86円のショートを一緒に持っている様なもの。笑ってはいけません、実際にその様な例はあります。)
―早く切ることは理解したが、どこで、両建ての片割れ(後から作った戦術的ポジション)を損切るか、或いは利喰うかを決めるのは大変難しい。 やはり、自分でちゃんとした想定レンジを考えることが重要だと思う。
 そして、戦術的ポジションがロングであれば、レンジの上サイドで売り、ショートであれば下サイドで買い戻せばいい。


何か、何時も同じ事を言っていますよね。
皆さん、“ふむふむ、そうだよね。でも、分かっちゃいるけど、出来ないんだよね。”では駄目ですよ!

 

  週末、ブルーレイのハードに録画した50以上の番組を、何とかディスクにダビングしたテレビっ子の塾長。

2010年1月18日(月)09:14 個別ページ コメント(10)

出来ないことを言ってはいけない。

2010年の新年が始まって、早1週間が経った。
まあ、値幅こそそう大きくはないが、ドル・円の高値は93.78、安値は91.24で、比較的動きの小さいドル・円でさえこの1週間で約2.7%動いたことになる。

1月8日93.78の高値を付けた背景には、新任の菅財務相の、“円は90円台半ばが適切。 もう少し円安の方向に進めばいいと思っている。”との、円安誘導発言がきっかけとなった。

思い起こせば、鳩山政権誕生後のやはり新任の藤井財務相の、円売り介入への否定的な意見(これが、あたかも円高容認と伝えられたが、そんなことはない。旧大蔵省に席を置いた、“事情をよく知っている。”経験者としての発言であった。)とまるで反対の事を言った訳であるが、こちらも一国の為替政策の責任者としては、甚だ不注意な発言であったといえよう。

責任者が、為替相場の具体的なレベルを言ってはいけない。(今は変動相場制であって、相場が自分の望むレベルに行くかどうかは、誰にも分からない。)

出来もしないこと(円売り介入)を、迂闊に喋ってはいけない。(ドル・円で為替介入するには、日米両国の財務省の合意が必要であるが、現在米国財務省が介入(今は円高らしいので、円売り介入)を認めるとは到底考えられない。

ドル・円は過去、政治的に翻弄されてきた。
翻弄というと、市場が自由に売買している時に、強権で円高時には円売り介入をし、円安時には円買い介入を行い、往々にして政治的な駆け引きの道具として使われてきたということである。
円高時には、“外需が落ち込む。景気が後退する。”と叫んで円売り介入を行い、円安時には、“これ以上円安になると、アメリカが怒る。”と恐れて円買い介入を行う。

日米両国の間には、暗黙の内にお互いの“Preferred range.” =(望ましいレンジ)が存在した。
これは、両国の景気動向、そして貿易不均衡の状況によってしばしば変わり、当然我が国は、“どちらかと言うと円安気味の安定”を求め、逆にアメリカは“どちらかと言うと円高気味の安定”を求める。
ドル・円は1995年に史上最安値の79.75を付けた後、3年後の1998年には、戻し高値の147.66を付けた。
ご存知の様に1995年には100円以上にドル・円相場を戻す為にMr.Yen.が大規模で、しかも卓越した手腕で円売り介入を行ったが、1997年から1998年に掛けては、“行き過ぎた円安はアメリカが怒る。”ので、今度は125円から135円の間で
円買い介入を行った。
http://www.mof.go.jp/feio/034_133.htm
全然効果は無く(その後、冷酒の様に急に効いてきて、ドルは暴落することとなる。)、147円台を付けたのである。
そして何と1年後の1999年には101.25まで暴落し、今度は100円割れを阻止する為の大規模な円売り介入が行われた。


お分かりであろう。
短期的には、レンジを逸脱したこともあったが、彼らのPreferred range.は105~125円で、125円以上は“行き過ぎた円安”で、105円以下は“行き過ぎた円高”であり、強権の介入でそれを阻止しようとした。

2001年から2002年に掛けて、135円台の円安相場が示現したが、円買い介入は出なかった。
円買い介入を行うと、外貨準備を使う羽目になるのでなるべくやりたくないところに、アメリカが文句を言わなかったからである。
同年には程なく125円以下に戻り、それ以降125円を超えることは無かった。
その後、2003年から2004年に掛けて円高が進み、今度はMr.US Dollar.が35兆円もの円売り介入を実施し、100円割れを防いだ。
この時の日米関係は最良で、小泉首相がブッシュ大統領に、“このまま円高が進んで100円を割ることになると、折角回復基調の日本経済と株価に悪影響を及ぼす。介入をさせて頂戴な。”と頼んで、ブッシュ大統領は仲良し純ちゃんに、“いいよ、但し自分の銭を使いなさいよ。”と強調介入には応じなかった。

結局は大きくは、105~125円のレンジに留まっていたのである。
その後、何度か100円台のLow.に相場が落ちたが、100円を切ることは無かった。
市場が、“100円割れは政府が介入で阻止する。”と強く信じ、皆ドルが下れば買っていたからである。
塾長も2007年に124.12まで円安になった時に、“何れ102円に行くけれど、100円は切らない。”と思い、そう言っていた。

その後徐々にドル安・円高が進み、2008年に105円を切った時に、“100円割れを阻止する円売り介入は出ない。”と確信し、“92円まで行く。”と言いだしたら、誰も相手にしてくれなかった。
市場には、“必ず、円売り介入が出て、100円割れを阻止するであろう。”との思惑と希望の様なものが存在した。
これは危ないな、と思い、もしかしたら“何れ史上最安値(79.75)を割り込むような大円高になるかも知れない。”と思いだしたのもこの頃である。

そして、今はすっかり100円割れが定着した。
どうやら、市場もこの相場に目が慣れ、恒例のエコノミストらによる年頭の一年の円の高値・安値予想も、100円を超えると予想する声は少なかった。

この15年間に、ドル・円相場は安値79.75、そして高値147.66で、実に46%も動いた。
それでも、2007年から2008年に見られた、その他通貨の動きに比べればまだ大人しいものと言えるかも知れない。
このダイナミックに動く為替相場に対して、責任者が“具体的な相場”を示して、ぐだぐだ言っても仕方の無いこと。
もっと為替相場に、“真面目に向かって欲しい。”ものである。


  正月のお節料理に飽き飽きして、毎日麺類を食べている塾長。

2010年1月11日(月)19:07 個別ページ コメント(1)

一年の計は、元旦に有り。

新年、明けましておめでとう御座います。

関東地方は、大変穏やかな三が日でしたが、地方によっては大雪で大変だったようですね。

本年も、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

今日の“週刊・独り言”は、本年最初の独り言でもあり、細かい相場の話ではなく、“一年の計”を考えてみたいと思います。


“一年の計は元旦に有り。”

昨年は、外為さんのBlue Studio.で、“為替塾・初級編”、そして“為替塾・中級編”をほぼ一月おきに開催したが、実は毎回話している中身は殆ど変らない。
勿論、その時々の相場環境が常に変化しているので、それに応じてセミナー開催時の相場勘は変っているであろうが、FXを“安全に、そして効率的に運用するやり方”に変化がある筈は無い。
“初級編”ではFXをやるに当たっての基本的なお話をし、“中級編”では、その基本を忘れないようにしましょうね、と繰り返し申し上げてきただけである。

初級、中級に限らず、多くの皆さん(いや、殆どの皆さん)は、FXをやるに当たっての基本的に重要なポイントはよくご存知である。

只、皆さんよくご存知であるが、残念ながらその実践(やるべき事をやる。やってはいけない事はやらない。)が伴わないことが多い。

例)
-うーん、よく分からないけど、何だか動きそうだからポジションを取ろう。
=ポジション無い・寂しい病に掛かっている。

-あれ、おかしいな!こんな筈ではなかったのに。でも、我慢しよう。
=自分の相場観に酔ってしまっている。

-あの人が損切りをしろと煩く言うけど、損をするのは嫌だ。
=典型的な、損失が大で、利益が小になるケース。

-ストップのオーダーを入れたが、どうもそこが大高値(ショートを切る場合)か、大安値(ロングを切る場合)の様な気がして仕方ない。相場が戻りそうだ。ストップのオーダーをキャンセルするとしよう。
=一旦自分が決めたルールを守らない。ルールはルール!守らなければ、駄目!

-おっと、凄く儲かったぞ!自分は天才だ。もっとレバレッジを利かせて、どーんと行こうぜ!
=もしかしたら、今回儲かったディールはビギナーズ・ラックであったかも知れない。大事なのは、Consistency.=(一貫性)である。ホームランばかりを狙わないで、確実にヒットを打って点を重ねていくのが大事。プロがプロたる所以は、ある期間が過ぎ、勝負が終わってみたら必ず勝っていること。


どうですか、皆さん。
耳が痛いでしょう。

自分が元ディーラーで、今でも皆さんと同じ様に時々ポジションを持つので、皆さんの心理は手に取る様に分かります。


では、どうしたらいいか?

耳が痛くならようにすれば宜しい。

例)
-うーん、よく分からないけど、何だか動きそうだからポジションを取ろう。
=分からなければ、様子を見れば宜しい。或いは、自分が納得するレベルに来るまで待つ。直感的にポジションを取る必要は無い。“ここに来たら買おう。ここに来たら売ろう。”で、オーダーを出せばいい。そして点で出さないで、ゾーンで出す様に。

-あれ、おかしいな!こんな筈ではなかったのに。でも、我慢しよう。
=自分の相場観か、エントリー・レベルが違うだけですって。潔く切りなさい。明日がある。

-あの人が損切りをしろと煩く言うけど、損をするのは嫌だ。
=損切り(或いはいい両建て)は、ある意味、大相場を取る為の保険の様なもの。払ってやりなさい。でかい鯛を釣る時の撒き餌の様な物(鯛釣りには撒き餌はしないか?)。小さく損して、大きく儲ければいい。

-ストップのオーダーを入れたが、どうもそこが大高値(ショートを切る場合)か、大安値(ロングを切る場合)の様な気がして仕方ない。相場が戻りそうだ。ストップのオーダーをキャンセルするとしよう。
=新しいポジションを取った時、買ったら直ぐに下り、売ったら直ぐに上がりませんか?
どうして、こんなに不思議なほど、逆に行くんだろう、と思いませんか?
これと同じこと。大高値かも知れないし、違うかも知れない。(大体、違う。)大底値かも知れないし、違うかも知れない。(大体、違う。)一度決めたことは、お守りなさい。

-おっと、凄く儲かったぞ!自分は天才だ。もっとレバレッジを利かせて、どーんと行こうぜ!
=勝負事に勝つ秘訣の一つは、勝っている時は大胆に、そして負けている時は臆病に、であるが、勝負事には必ずサイクルがある。それを理解しないで、“何時までもツイているだろう。”と思って大胆に大勝負を続けていたら、まあ大概終わってみたら負けている。たまには、勝っている時にも臆病におなりなさい。


お正月早々にお小言を言うのは忍びないが、これは何時も言っていること。

昨年、上手くいった人。
 今年も頑張りましょう。

昨年、ちょっと苦しんだ人。
 今年は上の言い付けを守って下さい。

昨年、大変苦労した人。
 塾長のオンライン・セミナーにご参加下さい。

 

今日は、新年第一日目ということで、外為さんに新年のご挨拶をする為にお邪魔した。
当然若い衆と“年越し蕎麦”ならぬ、“年明け蕎麦”を、“虎ノ門・砂場”で頂くことになった。
蕎麦と言えば、日本酒。
3人で、“〆張鶴・純”の金ラベルを8合頂いた。

こりゃあ、春から縁起がいいぞ!(何だか、訳が分からない。)

 

今からレポートを書く必要があるので、ちっとも酔っていない塾長。

2010年1月 4日(月)13:59 個別ページ コメント(8)

皆様、よいお年を!

今年も、あと四日で大晦日。

一年が過ぎてみると、早いようで、そうでもなく、遅いようで、そうでもない感じがする。
一日の動きはそうは気にならないが、一週間があっと言う間に過ぎるこの頃である。

これが、今年最後の“週刊・独り言”となるが、記憶に間違いが無ければ、恐らく今年一度も欠かさず毎週月曜日に書いてきた積りである。

月曜日は結構忙しい。
朝一番にBSニッテレの経済番組に電話で出演し、外為さんの“外為マーケット・ビュー”を自宅で録画し、この“週刊・独り言”を書き終える。
お昼頃までに東京に出掛け、午後1時半から外為さんのBlue Studio.で、“為替談義”の録画をする。
さて、ここからまだ忙しいのだ。
20年以上も続けている、プロ向けのレポートを書かなくてはならない。
これは現役の頃に、毎月曜日に徒然なるままに円相場の事を書いて、銀行仲間、中央銀行、海外の顧客にメールで送っていたのだが、(最初の頃はメールなど無く、ファックスで送っていた。)銀行を辞めた後は、暫く書いていなかった。
そしたら、幾つかの銀行や顧客(ヘッジ・ファンドや、ミューチュアル・ファンド)から、有料でもいいから、レポートを書いてくれと頼まれた。

容易い御用だ。
彼らはプロであって、“俺はこう思う。 今週のレンジはこうこうだ。”と断定的に言い切って、それが外れても誰も文句は言わない。
むしろ、Mediocre.=(中途半端)な意見などは必要としない。
難しいのは、やはり英語で書くレポートであるが為に、正しい英語で表現しなくてはならないことである。
自慢ではないが、塾長は英語での普通の日常会話には全く不自由しないが、書く英語は全く違う。
喋ったことは、Hard copy.=(記録)としては残らないが、書く文章はそうはいかない。やはり、ある程度の品格が必要である。
外資系の会社に30年近く務めてはいたが、経済学部・マージャン学科卒業の英語力は、たかが知れている。
見直すと、やたらカンマが多いだらだらとした文章になっており、中々格調高い英語を書くのは難しい。

これらのRoutine.=(決まった)の仕事を終えると、夕方になっている。

最後の止めは、グローバル・インフォに寄稿している“直言・直筆”である。
これは、上でご披露したプロ向けのレポートを編集したものであり、割合断定的に相場の話をすることがある。
お読みになっている方々からのご意見を直接お聞きしたことが無いので分からないが、グローバル・インフォにはご批判や苦情が来ているかも知れない。

これで、月曜日の仕事は終わり。
何となく、塾長には月曜日が皆さんの金曜日の様な気がし、ほっとする。
だから、塾長にとっては“ハナキン”ではなく、“ハナゲツ”なのである。

あれれ、ちょっと話がずれてきたが、また来年も相場の話、趣味のワイン、車そしてゴルフの話を気儘にさせて下さい。
“もっと真面目に相場の話をしろ。”とのお叱りを受けるが、残念ながら“これは頂きだ!”と強く感じる相場観を持つことは、そうしょっちゅうは無い。

何せ、これは“独り言”。
多くが、勝手な戯言であることをお許し頂きたい。


今年の初めに、“今年は損を恐れる取引しましょう。”と言った。
来年も変わらない。
プロも損をするが、彼らは損の仕方が上手である。
そして、終わってみたら“必ず”プラスになっている。

来年こそ(?)、損切りをきちんとし、自分で設定したルールを必ず守り、悩むのは利喰う時だけに致しましょう。


皆さん、どうかよいお年をお迎え下さい。

                      塾長。

2009年12月28日(月)09:57 個別ページ コメント(11)

達成感。

 

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今年もあと10日ちょいとなり、慌しくなってきた。

相場も、結構荒れている。


ウチのヤツから、“兎に角、年末までにはワインの整理をして下さい。”と言われていたが、“明日やっていい事は、決して今日やらない。”主義の塾長はずっと伸ばし、伸ばしにしてきた。

最後に届いたキスラーは、カトパー・セラーに入りきらないので、ペロが住んでいた部屋に入れていたが、確かにこれは良くないな。

意を決して、日曜日に大整理をすることにした。

“アイスノン・セラー”=(廊下のクローゼットに自分で段を作り、約150本のワインが有る。)も、少し整理しよう。(一番目の写真)


そもそも、今ではカトパー・セラーとなったカトパーが住んでいた部屋は物置状態となっていた。(二番目の写真)
ワイン以外にも、古いプリンター、バケツ一杯にもならんとした小銭の山(これは、先週銀行に持って行って、“あるだけ入金”という方法で引き取って貰った。何と、10数万円分あった。)、本など、まあ雑多の状態であったが、それを雑然と積み放しとしていた。


先ずは下側が雑然としていた“アイスノン・セラー”に、ニュージーランドのエスカープメントから来たワインが入っていた、発泡スチロールのケースを入れた。
これで、新たに2ケース分入れられる。(3番目の写真)


ほら、こんなに綺麗になった。(4枚目の写真)


次は、カトパー・セラーの左側のワイン・ラックの奥を整理したら、結構大きなスペースが確保出来た。
よし、此処には暫くは飲む積りの無いキスラーを置こう。
“開かずの間”ではなく、“開かずのスペース”だ。

キスラーとワイン・ラックの間には、Ata Rangi.のマグナムを置くこととした。(5番目の写真。右側がキスラー。その前に3本だけ見えているのが、普通サイズのAta Rangi.
一番右側に見えているのは、焼酎“魔王”の1升壜。あれ、塾長は焼酎は飲まないのに何でだろう?)


約2時間の奮闘を終え、すっかり綺麗になった。(と、思う。)
ペロの部屋からワインは消え、カトパー・セラーも随分すっきりした。(最後の写真。
以前からエノテカの箱が気になるが、これはウチのヤツが勝手に買ったボジョレー・ヌーボーなので、塾長は預かり知らない。)

最後の写真と、二番目のそれとを比べると、カトパー・セラーの使用前・使用後ではなかった、整理前・整理後で随分違うことがよく分かる。
(あれ、もしかしたら、まだ買えるスペースが有るか? いや、もう暫くワインは買わない!)

 

ドル・円が再び90円を超えたが、これはドル高・円安と言うよりは、ドバイ・ショックとギリシャの格下げの影響で大きく売られたユーロの反動と言って良かろう。
ユーロが下れば、ドルは上がる。
ドルが上がれば、ドル・円も上がる。

売り遅れていた輸出筋のドル売りが、ドルの頭を抑えようが、90.80~90を二度付けているので、ここ数週間見られた“月曜日の怒涛のドル売り”は、もう出ない。

ここからはユーロの動向を見届けよう。
ユーロの下落が一服すれば、ドル・円は再び下落する可能性がある。

何れにせよ、今は市場の流動性が低く、逆に変動率が高い時期。
何回も言うように、突然の動きにも対処出来るように、“上手に”立ち振る舞いたい。

 
ワインの整理が終わり、何となく達成感を感じる塾長。(後は、為替の達成感であるが、これは中々難しい……..。)

2009年12月21日(月)09:52 個別ページ コメント(6)

ブルーレイ・レコーダー&プレーヤー、その後。

 

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先日、日々の“独り言”で呟いたが、ついにブルーレイ・レコーダー&プレーヤーを購入した。
“何時かは欲しいな。”とは思っていたが、薄型テレビがそうであった様に、待てば待つほど値段も安くなり、性能も向上するであろうと思い、急いで買う積りは無かった。

 

新聞に大手の家電の安売り店の折込宣伝広告があり、ふと見ると思ったより安い。

 

よしと思って、先ずはテレビと同じメーカーのブルーレイ・レコーダー&プレーヤーの性能と価格(メーカーは小売価格を出していないので、家電量販店やネットで調べた。)を調べたが、性能についてはびっくり仰天!
何とハード・ディスクの容量が1000ギガ・バイトだと言う。
今まで使っていたDVDプレーヤーの容量は、“たったの”120ギガ・バイトであった。
先ずは、ハード・ディスクの容量が8.3倍ということになる。
DVDプレーヤーで録画していた時は、大概“SPモード”で行っていたが、最大録画時間(ハードに溜めておける分)が約51時間であった。
実は、これで充分であった。
そして、ブルーレイ・レコーダーは、標準では5倍速で録画するが、最大録画時間は何と約449時間という。
そうか、単純に最大録画時間を比べてみるとこちらは約8.8倍である。
しかも、ハイビジョン画質である。
これは中々面白くなりそうである。

 

結局、ネット販売で3番目に値段の安かった所から、同機種の1000ギガ・バイトと500ギガ・バイトの2台のブルーレイ・レコーダー&プレーヤーを購入した。
どうして一番安い所で買わなかったかというと、その3番目の販売店は大手の書籍販売店で、今までにも何回か本を購入したことのある、しかも大変有名なショップ(恐らく、最も信頼がおけるだろうと思った。多少の値段の高さは保険のようなものである。)だったからである。
そして、一度に2台買った理由は、二つの部屋で使うからである。
但し、片方の部屋は最大の容量を有するブルーレイ・レコーダー&プレーヤーは不要である。

 

ここのところ忙しくて、折角来たブルーレイ・レコーダー&プレーヤーの設置が遅れていた。

 

何せ、折角買ったハイビジョンが見られるテレビで、2年間もアナログしか見ていなかった(たった20センチほどの配線の仕方が分からなかった。 今は、問題無い。 その解決には、たった5分しか掛からなかった。 只面倒くさかっただけである。)程の機会オンチの塾長のことであるから、果たして自分でちゃんと設置が出来るかどうかが非常に不安であった。
ウチのヤツも“どうせ自分では出来ないから、業者さんに頼めば。”とつれない。
“いや、出来る!”と見栄を切って始めたが、うーん。

 

結果から言うと、1時間半ほど全く繋がらずに途方に暮れたが、あるケーブルを“発想を変えて、思い切って”付け替えたら、パッと繋がった。
テレビ側の端子(BS・110度CSデジタル用とか、VHF・UHF/地上デジタルとかごちゃごちゃしている。)が、ちょっと分かり難かったので、混乱していたのである。

 

一度繋がってしまえばこっちのもの。
2台目なんて、15分で完璧に設置出来た。

 

やっぱり、ブルーレイは凄い!
画面が断然綺麗であるし、録画などの取り扱いも簡単である。
ブログでも話題になったが、何もしないで(初期設定をした時に、郵便番号を入れただけ。)EPG(電子番組表)というものが出てくる。(上の写真)。
DVDプレーヤーの時は、録画予約をする時に一々日にち、開始時間と終了時間、チャンネルをインプットしなくてはならなかったが、ブルーレイではこの電子番組表の録画したい番組欄を出してクリックするだけで録画予約が出来る。

 

土曜日に初めて試しに録画して見たが、勿論画質が全然違うし、オリジナルと同じ様に画面全体に絵が出て来る。(下の写真)

 

まだ取り扱い説明書の総てに目を通していないので、他にどの様なことが出来るか分からないが、やはり思い切って買って良かったと思っている。

 

一番最初に書いたように、
-もっと待って値段が下るのを待つか?
-もっと待って性能が向上するのを待つか?
と悩むのもこれまた楽しみの一つであろうが、潮時を見て思い切って行動を起こすのも大事であろうか?

 

FXも然り。
買おうと思って大安値では買えないし、売ろうと思って大高値では売れない。
自分でちゃんとレンジを設定して、上がると思えば、思い切って買えばいいし、下ると思えば、思い切って売ればいい。
FXのいいところは、“あ、これは間違ったな。”と思えばスパッと損切りをすればいいが、製品は一旦買うとそれが出来ない。
でも、買った後に未練がましく、他の製品と比べなければいいか?

 

ブルーレイ・レコーダー&プレーヤーの設置に成功して嬉しい塾長。

 

2009年12月14日(月)10:07 個別ページ コメント(8)

波乱の相場。どう対処する?

先月27日の“ドバイ・ショック”から、新たな資金供給を発表した“日銀・ショック”を経て、金曜日の米国雇用統計の大幅好転を反映して、一時は大円高、そしてその後は大円安と、大波乱の相場展開となった。
下は、円高のピーク時と、金曜日の相場を比べたものである。
        11/27   12/4  変動率
ドル・円        84.79   90.78  -7.1%
ユーロ・円     126.83  134.53  -6.1%
ポンド・円     139.20  149.11  -7.1%
豪ドル・円      76.52   82.94  -8.4%
NZドル・円     59.84   64.85  -8.4%
これほど激しく相場が動くと、中々堅実に利益を上げることは難しい。
ベア(相場に弱気派)は、上げ相場でやられ、ブル(相場に強気)は、下げ相場でやられる可能性が高い。
塾長がよく議論することであるが、上げ相場&下げ相場の両方を取ろうとすると、これは大変難しい。
自分の相場観はベアなのか、それともブルなのかを決め、これもよく言う自分のレンジを設定して、
-レンジ内取引。(安く買って、高く売る。 高く売って、安く買う。)
-レンジが切れた時の取引。(トレンド・フォローで、下れば売る。上がれば買う。)
を効率よくやりたい。
結局、この10日間の動きは、ドル・円で言えば、先ずはレンジの下値が数回破れて84.79を付け、そして次にはレンジの上値が数回破れて90.78の高値を付けた。
では、どうすればいいか?
ベアであれば、下げ相場で利益を上げるように務め、上げ相場に転じればレンジを切った時に、すっぱり損切りをするか、短期的な両建てにしたらどうか?
ブルであれば、上げ相場で利益を上げるように務め、下げ相場に転じればレンジを切った時に、すっぱり損切りをするか、短期的な両建てにしたらどうか?
これにより、相場が自分の相場観と合った動きをしている時は、ナイス・ポジションを保持し、相場が自分の相場観と違った動きをしている時には、少なくともポジションはSquare.になっている。
実は、これは決して難しいオペレーションではない。
新しいポジションを作った時に、“必ず”損切りか、両建てのオーダーを出す習慣を身に付ければいいのである。
往々にして、“いや、そんなことはない。 まさか、これ以上(自分の相場観とは)逆に動くことはあるまい。”、と勝手に信じてAgainst.のポジションを膨らませ、気が付いたらレバレッジが大きくなってにっちもさっちも行かない。
絶好の買い場であるのに、ポジションがアップアップでビタ一文買えない。
絶好の売り場であるのに、ポジションがアップアップでビタ一文売れない。
何時も言う様に、買いっ放し、売りっ放しは駄目!

皆さんの大好きなFXは、通貨の売買が自由に出来ることをお忘れ無く。
レバレッジを大きくすることばかり考えないで、たまには自分のポジションをヘッジすることも考えましょう。

 

話題ががらりと変るが、昨日の男子プロゴルフの最終戦、日本シリーズJTカップは見ごたえがあった。
先ず最初の快挙は18歳の石川遼君が最年少で、史上初の10代の賞金王になったことである。
ゴルフをおやりの方はよくご存知であろうが、彼の力量は並外れたものである。
飛距離、そしてアプローチとパットの上手さは群を抜く。
実力を示す平均ストロ-クは、勿論1位。
面白いのは、パーオン率(ホールのパーの数より2打少ない数でグリーンに乗ること。パー5では3打で、パー4では2打でオンして、ワン・パットでバーディーを狙う。)は1位ではない。
理由は、遼君は果敢にホールを攻めて、“乗らない。”ことも多いのである。
それでも平均ストロークが1位ということは、乗らなくてもアプローチが上手いので、ボギーを叩かない。
彼のロブ・ショット(ふわっとボールを浮かせてグリーンに乗せるショット。)は芸術品である。
彼は、来年からも益々上手になって世界のひのき舞台で大暴れをすることであろう。

実は昨日、もう一つ快挙があった。
永らく米国ツアーに参戦し、昨年から日本ツアーに帰ってきた丸山茂樹選手が逆転優勝を成し遂げた。
国内では10年ぶりの優勝である。
数年前から首や膝を痛め、全く不調であったが、ついにカムバックした。
丸山茂樹選手は、愛称“マルちゃん”と言って、いつもニコニコして楽しい選手であるが、昨日の15番からの3連続バーディーを取っている時の顔は、鬼気迫るものがあった。
“あ、これは勝つな!”と直感した。
結局はプレーオフ4ホール目での決着と、易しい優勝ではなかったが、“よくやった!”
優勝スピーチで涙ぐみ、“優勝は喜ぶものだと思っていたが、今回初めて泣いてしまった。”と本音を漏らしたが、ついこちらも少々もらい泣きをしてしまった。

石川遼君が18歳。
そして丸山茂樹選手が40歳。
実に、22歳の歳の開きがある。

我々年寄りに、ちょっぴり勇気を与えてくれた丸山茂樹選手の優勝であった。


  懲りずに、また90円台でドル・ショートにした塾長。

2009年12月 7日(月)12:03 個別ページ コメント(5)
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