FXブログ ニッポン放送ドットコムマネー塾


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マラソン


3月9日放送分
ふわふわと空を飛んでいるような感覚だ。ひんやりとした風が僕の頬をかすめていく。自動車のライトもお店のネオンもまるで流れ星のように流線型となっている。なんて気持ちのいい瞬間なのであろうか。自分の中のアクセルを踏み込むとますます加速をしていく。まるで異次元にいるようだ。 そろそろ目的地だ。ほんの短い時間であったが、今まで経験したことのない走りをすることが出来た。明日のマラソン大会の上位入賞は間違いないであろう。自分がスピードを上げようと思えば、それに応えるように足が前に出て行く。
実は、この感覚は中学校のマラソン大会の前夜に経験した走りである。ほぼベストコンディションで臨むことができた。しかし、翌日のマラソン大会では苦戦する。走り始めた瞬間、前日のような感覚どころか、ズッシリと体が重たいのである。初めて思い知らされたコンディション作りの大切さ。でも、最後まで粘るしかない。元オリンピックマラソン代表の宇佐美彰朗選手は参加したレースを一度だって歩いたことがない。そのことが頭をよぎる。立ち止まればそこがゴールになる。それは嫌だ。自分のゴールはもっと先にある。マラソンは人生に似ている。止めるのは楽だ。でもそこがゴールになってしまう。

今週のテーマはマラソンだ。まりなちゃんはマラソンの授業は逃げ回っていたらしいが、僕はマラソン大会が近づくとわざわざ陸上部と一緒に練習した。また、最近はダイエットのために走り始めた。昔のようなスピードはないが、マイペースで走れるところがマラソンのいいところだ。今年は是非どこかのマラソン大会に出たいと考えている。もちろん、まりなちゃんの分もエントリーしておくつもりである。
2009年3月12日(木)19:49 個別ページ

卒業


3月2日放送分
卒業式でこんなに泣くなんて、思ってもいなかった。誰が最初に泣きだしたかはわからない。しかし、一人が泣きだすとその連鎖はすさまじい勢いでクラスの中を駆け巡った。ただただ皆泣くばかり。なぜか先生もなりふり構わず大声を出して泣いている。僕は1年間この先生にこれでもかというぐらい怒られた。休み時間に大声で笑いながら教室に入っただけで、教室の前に正座させられた。また、学級委員のような学習班長をしていたが、なぜか先生の提案でリコールさせられた。「リコール」などという言葉を覚えたのはこの時だった。よほど相性が悪かったのかもしれない。僕には鬼のようにしか思えなかった先生が鬼の顔とは違いくしゃくしゃな顔をして泣いている。本来であれば「ざまあみろ!」と心の中で叫ぶところだが、僕自身もなぜか泣いている。
クラスというものは、それぞれの個性が絡み合いながら微妙なバランス中で均衡を保っている。勉強のできる生徒、運動のできる生徒、面倒見のいい生徒、泣き虫の生徒、それぞれの生徒が集まって一つの顔が出来上がっていく。もちろん、先生の個性もそこには反映されていく。卒業というのはそのバランスを崩す行為でもある。
でも、6年3組の卒業は鬼のような先生をはじめクラスメートの涙によって、より強固なバランスを手に入れたのかもしれない。

今週のテーマは「卒業」です。まりなちゃんは中学校の卒業式に後輩たちからシャツのボタンなどを取られたらしいけど、僕はついぞ制服のボタンを取られるようなことは一度もなかった。男子校だから仕方がなかったと自分に言い聞かせてはいるが、斎藤由貴の「卒業」を聴くとやっぱり誰かに取って欲しかった。僕は卒業旅行には行かなかったのだが、今でも行けばよかったと後悔している。まりなちゃんはと言うと、中学、高校と卒業旅行に行っているそうだ。なぜか、悔しい。
2009年3月 9日(月)19:45 個別ページ

引越し


2月23日放送分
「絶対に嫌だ」という言葉を言うのがやっとであった。あとは家中に響く大声で泣き叫ぶだけ。今まであんなに楽しそうに納得してくれたのに、なぜ今回だけこんなことになってしまったのであろうか。妻と目で合図をしながら「もう少し時間をかけよう」ということになった。1週間後の夕食時にさり気なく切り出してみる。「絶対に嫌だ。嫌だといったら嫌だ」という返事しか返ってこない。揚句の果てには機嫌を損ねてほとんど食事も摂らずに自分の部屋に引きこもってしまった。「どうすればいいのだろうか」と思わぬ反対者に手を焼いてしまった。今まで、引越しというとあんなに楽しい顔をして賛成してきたのに、なぜ今回に限って反対をするのだろうか。確かに、引越しというのは、新しい土地に移ることによって、生活の風景が変わり、友達も増え、なんだかピックニックにでも行くような気分にもなる。しかし、長男にしてみれば、思春期を迎え、生活における友達の大きさというものを感じているのであろう。引越しに賛成してくれない。今回ばかりは困った。

今回のテーマは「引越し」である。僕は小学校を5回転校している。もっと上手がいるであろうが、その回数は少なくない方であろう。ただ1度だけ、引越しに反対したのが小学校5年生から6年生になる春の引越しである。この時ばかりは3ヶ月近くは反対して親を困らせた。小さい頃の引越しは旅行のような気分もあり、別に何とも思わない、むしろ楽しみにしていた。しかし、10歳を越えてくると、それは友達の仲を切り裂かれるつらい行為にしか見えなかった。
ただ、今思うといろいろな土地に行けてよかったとも思っている。今も昔も子どもが大きくなってからの転勤は大変である。
2009年3月 2日(月)20:07 個別ページ

スイーツ


2月9日放送分
銀座に事務所を構えていた祖父は銀座をこよなく愛した。75歳で体調を崩した祖父は頻度こそ減ったが、90歳近くになっても一人で銀座に出かけるのを楽しみとしていたのを覚えている。そうした祖父との待ち合わせはもちろん銀座であった。そして、いつものお決まりのコース。祖父は私の好物を忘れていなかった。それは不二家のパフェだ。私は当時からパフェ好きであったらしい。私は幼稚園を卒園する前には名古屋に引越しをしているので、当時の記憶は幼稚園児の時であるのは確かだ。しかもその記憶は鮮明である。なぜ、覚えているのかというと、一度だけパフェの器を落として割ってしまい、子どもにとっては大騒ぎ状態となったことがあるからだ。
そうしたパフェとのトラブルは高校時代にもやって来る。はじめて彼女とデートした時に、よせばいいのにパフェを注文した。ただでさえ緊張しているのにリンゴを刺そうとしていたフォークが小刻みに揺れている。うまく刺せないので他に取りやすいものからと思った瞬間、リンゴはテーブルの上に転がっていた。視線を合わすことを避けながら、リンゴを脇に置き深呼吸をする。次にやわらかい生クリームの上にどっしりと身構えているピーチである。こいつは手ごわい。勢いよくフォークを指した瞬間、ボトッ…
彼女とは半年後に別れることになる。

今週のテーマは「スイーツ」である。僕は大のスイーツ好きである。いまだに生クリームが大好きである。でも、この時期になるとチョコレートが食べたくなる。スタジオにはまりなちゃんが買ってきたバレンタインの“試食用”のチョコが置いてある。そう言えば、ここ何年もチョコレートはもらったことがない。おかげで虫歯にならずにすんでいる。
2009年2月23日(月)18:40 個別ページ

家電


2月2日放送分
「ちょっとだけよ!あんたも好きね」とは一世を風靡した「8時だよ、全員集合!」という番組の中で加藤茶の台詞である。この台詞とともに彼は妖艶な踊りを踊りだす。翌週、学校に行くと「8時だよ、全員集合!」の話題からスタートする。「ピンクのスポットライトはよかったよな」とか「赤は派手だよな」などといった話になる。クラスメートは大声で笑うのだが、私は一人憂鬱になる。なぜなら、スポットライトの色がわからないからである。つまり、我が家にはカラーテレビがなかったのだ。私の記憶では、東京オリンピックもそうであったのかもしれないが、アポロ11号の月面着陸や大阪万博の頃に急速にカラーテレビは普及していった。ところが、我が家には白黒テレビしかなかった。我が家にカラーテレビが登場するのは私が中学3年生の時である。その時、なぜかクーラーも同時に登場した。夏の寝苦しい夜にはクーラーのある部屋で一家四人枕を並べて寝たものだ。しかし、カラーテレビで観たかった「ちょっとだけよ~」は志村けんとのヒゲダンスに変わっていた。

さて、今週のテーマは「家電」である。家電の歴史は家族形態の歴史でもある。便利になればなるほどと言うより、家電が揃えば揃うほど家族がバラバラになっていくような気がしてならない。今や、各自の部屋にはエアコンがあり、テレビまであったりする。当然、自分の部屋からは出てこなくなる。巣篭もり完成である。
2009年2月17日(火)10:03 個別ページ

収集


1月26日放送分
僕の目の前にその古い革のカバンは置かれた。カバンは畳半畳分もある大きなもので、よく外国映画などに出てくる旅行カバンに似ていた。そのひび割れた革からは持ち主の人生が香ってくるようだ。僕は今までにない興奮を覚えながら身を乗り出した。僕の興奮する姿を楽しむように、そのカバンの持ち主はゆっくりとカバンを開けていった。想像していた以上の光景が広がった。「実物で見るのは初めてです」と口からやっと出てきた言葉に、持ち主は満足げに微笑んだ。「これは凄いです。カタログの1ページ目に出ている切手ですよ」と思わず叫んでしまった。無造作にカバンの中に入れられていたが、これらの切手はマニアからすれば喉から手が出るぐらい欲しい貴重なものばかりだ。いかんせん、切手のカタログの前の方に掲載されている、すなわち、発行が古い貴重な切手なのである。上には上がいるものだと思い知らされると同時にコレクターという定義はどこまでをコレクターと呼ぶのだろうかと考え込んでしまった瞬間でもある。

さて、今週のテーマは「収集」である。僕はいろんな収集をやってきたようだ。今ふり返るとそう思う。切手、コイン、鉱物、ペナント、ケロッグのコーンフレークについてくるおまけ、もちろん、グリコのおまけも。自分や友人たちの昔を思い出すと、男は少なからず何かしらの収集を経験したことがあるようだ。女よりも収集癖があるのではないか。テレビでよく相談を受けるものの一つとして「夫の収集癖をなんとかしたい」というのがある以上、やはり、世の男性の収集癖というものはかなりのものではなかろうか。やはり、獲物を獲って帰って来る本能が収集に変わっているのではなかろうか。僕としては、次に何を集め始めるのか楽しみなのだが…。
2009年2月13日(金)10:33 個別ページ

テレビドラマ


1月19日放送分
いつもの場面がやって来る。そこには夫婦二人、今日も一緒に一日という時間を刻むことが出来たことに対する感謝と安堵感に溢れている。それぞれは別な作業しているのだが、そこは誰も入ることを許されない空間だ。一日中立ち働いてやっと座れた茶の間でお茶を飲む妻。その横では新聞を広げて読む夫。また、洋服などを繕いながら話をする妻に対し、お茶をすすりながら応える夫。その中心にはいつも卓袱台がある。
これはテレビドラマ「時間ですよ」と「寺内貫太郎一家」のシーンだ。毎週、ラストシーンがお茶の間なのである。これらの番組に登場する夫はお互いに性格が違うのだが、その家族はそれぞれバランスが取れていて同じように暖かい。共通しているのはバランスが取れているだけではない。妻が上手に夫をコントロールしているのだ。昭和を代表するドラマを観るたびに、そこに懐かしい暖かさを感じるのと同時に現代社会の種々の問題を解くヒントが隠されているように思えるのは私だけであろうか。

さて、今週のテーマは「テレビドラマ」である。今、また当時のテレビドラマを観ると時代の移り変わりを嫌というほど思い知らされるが、その時代時代の世相が見てくる。
ちなみに、テレビドラマの最高視聴率はNHKのテレビ小説の「おしん」である。62.9%。平均でも52.6%を記録している。昨年のドラマの最高視聴率は「篤姫」29.2%。その篤姫であるが、経済効果は262億円あったといわれている。なお、まりなちゃんは海外のドラマにはまっていたようだが、僕は昭和のドラマだ。最近、特に思うのだが、まりなちゃんは「グローバルな平成娘」であるのに対し、僕は「ちょうドメスティックな昭和男」だ。完全に中年男である。
2009年2月10日(火)10:18 個別ページ

試験


1月12日放送分
「どうしたんだろう、思い出せない」額に汗がにじむ。一年間あれだけ勉強してきたのに、見たことのない問題が数多く出題されている。「あと、15分しかない」焦る気持ちが問題を解こうという冷静な気持ちを蝕んでいく。「はい、そこまで。鉛筆を置いて」と試験官の声が教室に響き渡った。「ダメだ…」と一番前の席で思わず頭をかかえてしまった。「では、次に面接試験を始めます」と案内の声。「エッ、面接試験があるなんて聞いていないぞ」と慌てて入試案内をめくりながら目を上げると他の受験生は係りの人に案内されて面接会場に向かっていく。狐につままれた感じではあったが、「でも、筆記試験で苦戦した分を取り戻せるのであれば」と気合を入れなおしてその後について面接会場に入っていった。「アレッ、なぜここにいるの?」面接官の席に座っていたのは、なんと父であった。「あなたはどうしてこの学校に入りたいのですか?」と事務的に質問する父。「ちょっと、待ってよ。何やっているのさ?」と父に詰め寄る自分。父は少々ビックリした顔を見せたが、次の瞬間時折見せる厳しい顔になったかと思うと「あれほど家で練習したのになんだその態度は!不合格だ!」と言い放った。「嘘だろ!」と叫んだが声にならない。「誰か、これは違うと言ってくれ…」とここで目を覚ます。これは時々見る試験の夢である。試験ではいい思い出がないだけに、今でも試験の夢を見ては夢の中でも苦労する自分はよほど試験と相性が悪いらしい。

さて、今週のテーマは「試験」である。まりなちゃんは今までにも100回以上のオーディションの試験を受けたそうだ。やはり、緊張するそうだが、大きな声で挨拶をすることによって緊張の呪縛から自分を解放するコツを披露してくれた。僕は社会人になってからもいくつかの試験を受けたが、社会人になってからの受験勉強は記憶力との闘いで、大変苦労する。そこで、単にテキスト等を読んで記憶するのではなく、見る、聴く、話すといった三つの力を使って覚えていく方法をとっている。一人講義をしながら街を放浪する時もある。傍から見ると怪しい中年男に映っているのだが、とにかくこれが一番頭に入る。社会人の皆さん、是非、お試しあれ。
2009年2月 4日(水)20:01 個別ページ

年末・年始の過ごし方


12月29日分
街の休息。商店街もシャッターが降りている。弟と出かけてきたのはいいのだが、お店が閉まっているのではどうしようもない。いつもならこの時間は夕飯の買い物をする人で賑わっているのだが、いつもと風景が違う。こうも風景が違うとまるで知らない場所に連れてこられた気分になり恐怖心まで覚えてしまう。「仕方ない。帰ろうか」と弟に声をかける。ギュッと自分の手を握りしめてくる弟の気持ちを察すると「よし、もう一回りしてみよう」と言うしかなかった。普段は歩きもしない商店街の裏通りまで覗きながら歩く。30分は歩いたであろうか、ようやく開いている店を見つけた。二人で顔を見合わせるが、笑顔になるはずが寒さでお互いぎこちない笑顔になっている。「双六をください」と言いながらポケットからお年玉を渡す。

今週のテーマは年末・年始の過ごし方である。昔はお正月というとどこのお店も閉まっていたものだ。いつの頃からか、元旦からも開けるお店が増えてきた。デパートの初売りまでが元旦か2日となっている。年末・年始の過ごし方が変わってきても不思議ではない。
コタツの上にみかんを乗せて、家族でゆっくりとテレビを観たり、ゲームに興じたりした昔に憧れるのは時代遅れなのだろうか。元旦からデパートに行ったり、買い物に出かけたりしていると普段と変わらないまま一年がスタートしてしまう。そうであるならば、いっそ欧米のように元旦だけを休日にした方がよいと思うのだが、そこは日本人。僕もお正月が好きである。スローな正月の過ごし方を考えたい。
2009年2月 3日(火)09:27 個別ページ

音楽


12月15日放送分
音楽はタイムマシーンである。最近、特にそう感じてしまう。悲しいかな、タイムマシーンと思えるほど自分も歳を取ったということなのであろう。最近、20年、いや30年以上前に流行った音楽を聴く機会があるのだが、そのタイムマシーンの威力たるやすさまじいものがあるのだ。まず、当時の情景がリアルに蘇る。どんな映画よりも鮮明に。そして、なぜか忘れていた歌詞が次から次へと思い出されて唄えてしまう。学校で教わったことは思い出そうとしてもなかなか思い出せないものだが、音楽は当時の記憶を連れて来てくれる。
頭で覚える記憶と心で記憶する作業の違いなのであろうか。10年後、20年後もまた同じタイムマシーンになってこの時代に戻ってこれるのだろうか。いや戻って来たい。それにはいつの時代も色んなものを体験、経験し、心で記憶する作業を怠ってはいけないのであろう。

さて、今週のテーマは「音楽」である。初めて自分のお小遣いで買ったレコード(CD)を覚えているであろうか。僕は南沙織の「潮風のメロディ」である。当時、たしか400円であったと記憶している。その後はいろいろなレコードを買ったものである。ちなみ思い出の曲として、古時計の「ロードショー」がある。これは高校時代の学園祭で唄った曲である。高校時代、友人3人とフォークソング同好会でバンドを組んでいたからである
2009年1月19日(月)10:18 個別ページ
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