<3月1日放送分>
新しい宝物が増えた。今までのおもちゃやサッカーボール、ましてや自転車とも違う新しいモノだ。今から、10数年の長い付き合いになるなんて、想像もしていないであろう。そんな新しい宝物である自分の机を迎える笑顔がそれを物語っている。この4月からピカピカの1年生である。この机で勉強しり、読書をしたり、これから迎える思春期、青春時代を共に過ごす机である。彼は自分の宝物、しかも大きな宝物が増えた喜びにさっきから笑顔が絶えない。真新しい椅子に腰かけると、座っているというよりも、まだかわいい笑顔の置物がちょこんと置いてあると表現した方がピッタリであろう。机の脇にはピカピカのランドセルが置いてある。机の上の本棚には、新しい教科書が入るのであろう。彼は、毎日、飽きずに机の前に座ってくれるであろうか。何年かすると、机に向かうのが嫌になってしまわないであろうか。
いずれにしても、今のとびきりの笑顔を忘れずにその机の前で見せていてもらいたい。
彼の本当の宝物を見つけてもらいたい。
さて、今週のテーマは「学習用品」です。子供が小学校に上がる時には、机、ランドセルなどいろいろ揃えるものがあって、お金がかかります。でも、かわいい子供のため、かわいい孫のために、頑張って揃えたりします。
そういう親の気持ちをわかるようになるのは、大人になってからなんですよね。
僕もそうでした。僕の机は小学生から社会人になるまで使っていましたが、実家を出た後、処分されました。小さい時には自分の机に不満もありましたが、今思うと、青春がいっぱい詰まった机になっていたのだと思います。
<2月22日放送分>
以前、山深い小さな旅館の食堂で聞いたあのひと言が急に思い出された。
和服姿の品の良い女性を取り囲むかのように、夕飯後、宿泊客の数名が旅の談義に興じていた。学生で一人旅の僕は、新聞に目を落としながら箸を動かしてはいたが、字面を追うよりも彼らの話を聞いていた方が楽しかった。「どこの場所が一番良かったか」という話題になると、「京都」という単語が多く聞かれるようになった。すると、和服姿の女性がひと言呟いた。
「私の京都は冬に戻ってきます」
「それは、どういう意味ですか?」 と年配の男性が訊ねる。僕もその意味を知りたい。
自然と箸は止まり、耳だけが彼女の言葉を待っている。
「春から秋にかけて、京都には人がいっぱいあふれています。どこに行くのにも混んでいて、ゆっくりできません。ところが、京都の冬は寒いです。冬に入ると、人は減り、ようやく私の京都が戻ってくるのです。」
今、僕は京都にいる。しかも、あの人が言っていた冬の京都だ。吐く息は白いが、どこに行ってもゆっくりと見て回れる。これが冬の京都なのか。
「僕は冬の京都が好きです」 と今度、機会があれば言ってみよう。
さて、今週のテーマは「古都」です。
古都というと、京都や奈良を思い出しますが、古都保存法という法律で古都は定められています。8市、1町、1村です。鎌倉や逗子も古都になっています。今年は平城京に遷都して1300年になります。その行事等の経済効果として1564億円もあるそうです。平安京遷都1300年(2094年)の行事はちょっと見れそうにもないので、4月17日から始まる平城京遷都の催しモノは、見てこようと思います。
<2月8日放送分>
「おい、何を洋服のポケットに入れているんだ」 と久しぶりに会った友人は、僕の上着の膨らんだ箇所をじっと見つめながら話しかけてきた。
「いや、別に何でもないよ」 と、自慢したい気持ちもあるのだが恥ずかしい気持ちが先行した。自分でも、上着のポケットに入れると目立ってしまうかな、という気持ちはあったのだが、その時は自慢したい気持ちが先行していた。
「新しいモノ好きのお前のことだ。PHSか携帯電話でも買ったんじゃないのか」 と友人がズバリと聞いてくる。
「いいから、見せてみな」 と友人は自分の直感の正しさを証明するために、上着のポケットに手を伸ばしてきた。
「わかったよ。しょうがねえなぁ」 と彼の魔の手をサラリとかわしながら、僕は観念し
「携帯電話を買ったんだ」 と白状した。
「へえ、これが携帯電話というモノなんだ。これでいろんなところにいても電話が通じるんだ。すげえなぁ。世の中変わったねぇ」 彼は、携帯電話を手に取り、まじまじと眺めている。どうやら、携帯電話を直接見るのは初めてらしい。すると、彼は突然、大きな声を挙げた。探し物を見つけた時のしたり顔のような顔をして。
「おい、この美佳というのは誰だ?」 彼は、リダイヤル・キーを押して見つけたらしい。
「実は、新しい彼女なんだ。彼女も携帯電話を持っているんで、もう家の電話を使わなくてすむし便利なんだ」 とちょっと自慢な気持ちが強く出ているな、と感じながら新しい彼女と毎晩電話で話していることを白状した。
「うらやましいね、この~」 と彼が言った時だった。突然、携帯の電話が鳴った。
「もしもし、あっ、美佳。どうした」
「ん」
「エッ、どうして…」 僕はまるでスローモーションのように携帯電話を耳からゆっくりと離した。
「おい、どうしたんだ」 と彼は声をかけてきた。
「彼女が、今晩からもう電話をしてくるな、って」 と力なく答えた。
「携帯電話も便利だけど、酷なことをするな」 と彼はひと言いって、僕の肩に腕を回した。
今週のテーマは、「携帯電話」です。携帯電話の出現でいろいろなもの、いや、生活スタイルが変わりました。前述したように、昔は好きな女の子の家に電話するのにも、関所がいっぱいありました。でも、今では、その関所もなく、直接、相手につながります。
準レギュラーの植野さんは携帯電話が出現したことによるマイナス面の話を紹介してくれました。
今や携帯電話が無いと生活そのものが成り立たなくなっています。僕も仕事ができません。でも、どこかにちょっと白けた部分もあるのもまた事実です。
携帯電話は大きく社会を変えましたね。
<2月1日放送分>
「いやあ、全然ダメです。肩よりも上には痛くて腕が挙がりません」と言いながら、彼の腕は耳の上にまで挙がっている。
「君、腕は肩よりも挙がっているよ」と先生は優しく彼に声をかける。
「あれ、嘘、本当だ。さっきよりも腕は挙がっていますね!」彼は目を大きく見開いたまま、自分の腕が耳の上よりも挙がっているのを鏡で確認した。
彼は散歩中に転んだ時、腕を変についたらしく、翌日から腕が肩よりも挙がらなくなってしまったのだ。
そこで、彼はこの整骨院に行って診察してもらっているのである。ここの先生は、近所でも評判がよく、治療に気功も取り入れているそうだ。
先生の手が痛めた肩を優しく包んでくれる。しばらくは先生の手のぬくもり、温かみを感じる。そして、先生から言われる通りに、腕を動かしてみる。正直、まだ痛むのは彼の顔の表情を見るとすぐにわかる。言われた動作を何回が繰り返した後、先生の指示にしたがって腕を上げたのが、先ほどのやり取りとなったのだ。
「う~ん、先生、不思議ですね。ちょっとしただけで、こんなにも挙がるのですね」
先生は彼の言葉に無言で頷いていた。
さて、今週のマネー塾のテーマは「気」です。「病は気から」というように気持ちの気は持ちようによって違ってきます。そして、ゲストには外為どっとコム、代表取締役の大畑敏久社長をお迎えしました。大畑社長は気功を通じて人生が変わっていった、という話をいくつかの例を上げてお話ししてくれました。僕もファンドマネジャー時代から気については興味を持ち、本も何冊か読んだことがあります。でも、あらためて大畑社長にお話しを伺うと、なんだか自分でも習ってみたくなりました。これも気持ちの気ですよね。
<1月25日放送分>
「お~い、今帰ったぞ!」と今まで見せたことのない真っ赤な顔をして玄関口に座りこむ父。
それは人間の顔ではなかった。母がよく読んで聞かせてくれるお伽噺に出てくる赤鬼の顔がこのような顔ではないのか、とその鬼を遠くダイニングの柱からそっと覗いていた。父親が毎晩の食事の時にお酒を飲むのはもちろん見ていたし、大人になると皆、お酒をこのように飲むものだと子供心に思い込んでいた。
父は母の手を借りて部屋の中に入ってきた。強いはずの赤鬼が母の手を借りないといけないその姿は妙に滑稽だが、「水を持ってこい!」とこの期に及んでまだ命令している父に多少の腹立たしさを覚える。
水を一気に飲み干した父は今度は陽気に歌を唄い始めた。今、そこに座って大きな声を出しているのは、普段は優しく、そしてキャッチボールをしてくれている父なのだが、今日の父は知っている父とは違っていた。
翌日、母が昨日の様子を父に話すと、「すまん、すまん」と言いながら頭を掻く父なのだがその姿は赤鬼から優しい父に戻っていた。赤鬼に変身できるお酒という威力を目の当たりにしたのは小学3年生の時だった。
さて、今週のテーマは「居酒屋」です。最近、立ち飲み屋さんが流行っています。90年代に150件程度であった立ち飲み屋さんは今では700軒とも言われています。僕が良くいくアメ横のゴルフショップの隣も立ち飲み屋さんで、なんと、若い女性だけで飲んでいたりします。ちょっと前までは見たことのない光景でした。僕は、父に似ず、下戸に近いものですから、いい気分になるような飲み方というのは残念ながら経験がありません。ただし、飲み会の席は好きですので、素面でも全然ついていけます。むしろ、先に立って騒ぐ方かもしれません。もちろん、たまに飲むこともありますが、すぐに真っ赤になります。
<1月18日放送分>
帽子のつばを思い切り下げて涙を見せまいと必死にこらえた。帽子のつばがこういう時に役に立つなんて思ってもいなかった。ほんの10分前までは歓喜の瞬間は自分たちのものだと信じてプレーをしていたのだが、たった1回の自分のミスが試合の流れを変えてしまった。
あとアウト1つで地区大会の優勝が決まるところだった。三塁の守備につきながらグローブや帽子を放り投げてマウンドに駆け寄る姿を想像していた。ここまでの三遊間は無失策を続けていたこともあり、三遊間にボールが転がった瞬間には優勝が決まるはずだった。しかし、より慎重に投げようとした分、ボールを離すタイミングが遅くなってしまった。ボールは一塁手がとりにくいワンバウンドの送球となり、ランナーを出してしまった。その後のことははっきりと覚えていない。サヨナラのランナーが僕の目の前を走り抜けて、ホームに帰った瞬間、僕らの3年間の夢は潰えた。僕は思い切りつばを下げて帽子を被った。
今週のテーマは「帽子」です。僕は小さい頃から野球少年でした。ですので、1年中野球帽を被っていました。僕の野球帽は楽しい思い出ばかりが刻まれていたのですが、一度だけ悔し涙を隠すために使われました。今でもそのシーンだけは鮮明に覚えています。以来、野球帽は被っていません。
帽子というのは景気不景気の影響を受けにくい商品です。景気の良い時にはそこそこ売れる。景気の悪い時には、美容室や理容室に行く機会が少なくなる分、帽子を被って多少の髪の毛のボサボサを隠すのだからだそうです。
また、帽子と言えば、マーケットには「麦わら帽子は冬に買え」という格言があります。資産運用の世界では、旬でない安い時に買うのがポイントになるのです。
<1月11日放送分>
「大丈夫かな…」
周りを見ると少し不安になった。油で汚れた壁。古いテーブル。そして、椅子も小さい頃の家にあったような椅子に似ているのだが、決してお客さんに座ってもらうようなモノではなかった。
しかし、室内は所狭しと賑わっている。
このアンバランスさがどうしても自分には理解できないのだが、こういうアンバランスさが感動を助長させるのかもしれない、と自分に言い聞かせメニューに目を落とす。
汚れた紙にはいかにも手を抜きましたと言わんばかりの筆圧で数種類のメニューが書いてあった。
「ん、安い。安過ぎる」
今時、ラーメンが300円となっている。このメニューは何十年と書き換えていないのではないか。だから、こんなに汚れているのに違いない、と勝手にメニューの汚さと価格を結びつけていた。
「じゃあ、味噌ラ―・・・」
「お兄さん、味噌はやめときな。うちに来たら、まずはスタミナラーメン食べてみな」
『なんだ、こりゃ』
このお店はお客に食べるラーメンの種類を指示するのか、と驚いたのだが、自分の口からは「では、それで・・・」と蚊の鳴くような声で注文してしまった。
スタミナラーメンは…350円と書いてある。こんなに安いはずがない。これは罠に違いない。
お金を払う段になって、800円、900円と言われるのに違いない。その時は、この汚れたメニューを振りかざし、この350円を主張しよう。大学で法律を勉強していることがここで役に立つ。これは、「錯誤」にあたるのか、それとも「虚偽の外観…」など考えているうちにスタミナラーメンが目の前に運ばれてきた。
「よし!」と違った意味で気合い入れて麺を口に運んだ…
「うまい!旨過ぎる!!!」今までに味わったことの美味しさだ、甘みと辛みがバランスよく口の中で拡がる。
これは800円。900円してもいい味だ。
法的な根拠を考えるのも忘れて、夢中で食べる。完食だ!
そして、おそる、おそるレジに行く。
「いくらですか」
「350円だよ」
こんな幸せになるお店が世の中にはあるのか。今ではこの店の壁の色も心地よく見える。
今回のテーマは「B級グルメ」です。外為総研の植野さんも来てくれました。安くて美味しい店、それがB級グルメですよね。でも、だんだん話はラーメン一色になっていきました。
高くて美味しいのは当り前。安くて美味しいからこそ幸せを感じるのですよね。
<1月4日放送分>
「エッ、これマジ?」
彼の言葉にはいかにも信じられないといった驚きそのものであった。それが証拠に白く吐く息の量が心なしか多く感じられた。寒さのせいもあろうが、1枚の紙を握り締める彼の手もかすかに震えている。
周りにいた友人たちの視線はその紙に集中した。一体、何がそこに何が書かれているのか。ただ、彼の狼狽ぶりを見てしまうと、誰も彼に声をかけられない。
「一体、どうして俺が…」
雑踏の中でかき消されてしまいそうな声でつぶやく彼だが、驚き、怒りに似た彼の気持ちが友人に伝わるのには十分すぎるほどであった。
友人たちは彼が自分たちに対して自らの口を開くのを待つしかなかったのだが、それぞれが合う目線では『お前が話かけろ』と訴えていた。
しばらく、お互いに無言で歩を進めるしかなかった。ちょうど、人混みから抜け出ようとした時だった。突然、彼は顔を上げて皆に言った。
「どうだった?」
皆、一瞬、顔を見合わせた。
彼は、間髪入れずに言葉を足した。
「最低だよ。新年早々、初詣で凶を引くなんて初めてだぜ」
2010年最初の放送です。今年もよろしくお願いします。
おみくじは初詣の時に毎年買っています。1年間の思いを込めて引くおみくじなので、妙に緊張します。40年間近く引いたおみくじですが、「大吉」は1回、幸い「凶」はありません。
さて、今年はどんな年になりそうなのかをイベントと一緒に考えてみましょう。今年は冬季五輪とワールドカップが開催されます。日本人選手の活躍があれば経済効果としては予想を上回るものとなります。しっかりと応援したいですよね。
今年のキーワードは「破壊と創造」だと思っています。新しい社会システム、例えば年金制度、雇用、税制等々を作っていかないと日本は立ち行かなくなっているのです。そして新しいシステムを作るということは多少の痛みを伴った破壊がないといけません。今年はこれらを実行に移していかないといけない、そういう年なんだと思っています。
<12月7日放送分>
先輩の言うことを聞かない後輩というのはどこにでもいる。「俺が上司になったらお前の出世はないと思え」と言いたいのだが、最近はどこで下剋上が起きるかわからない。明日、会社に行ってみると後輩が先に管理職に昇級しているかもしれない。「先輩、僕が先に課長ですね。ヒヒヒッ」と言われた日には怯えながら仕事をすることになってしまう。したがって、文句の一つでもと思う気持ちをグッとこらえることになる。ストレスが溜まり、僕の頭も雪景色となってきた。
彼は、ふた言目には「そうですか?」「そうは言いますが」「ほんとかな」と必ず否定的な言葉からはじまる。いっそ、自分の思いとは逆のことを話しかけてみようかとも思う。そうすると、彼は本来の僕の意見に賛同してくれるのだろうか。
「これ良くないよな?」と自分。
「そうですか?僕は良いと思いますけど~」と彼。
「そうか、そう思うか。じゃあ、これにしよう」と事がスムーズに進むのではなかろうか。
そして、後輩のような人の多くは、素直に自分の非を認めない。「僕が間違っていました」とは絶対に言わない。「そうはおしゃまいすが・・・」とか「そこまで怒らなくてもいいじゃないですか」と仕舞いには反論してくる。今日1日、静かに反省しているということはできないのだろうか。
そんな彼が、一度だけ素直に非を認めたことがある。それは僕が退職する日のことだ。転職が決まった僕は最後の日に近所でも人気のあるショートケーキを世話になった同じ部署の仲間に買っていった。前から「クリームの美味しいケーキがあるんだ」と言って自慢していたそのケーキを皆に食べてもらおうと考えた。案の定、彼は「うちの近所にも美味しいケーキがありますが、クリームなんてそんなに変わりませんよ」と前日も独り言のように言っていた。
しかし、そのケーキを食べた瞬間、「うま! これはうまいっすね!」と口いっぱいに頬張りながら、喜んでいた。僕は彼に言った「そうですか?」
さて、今週のマネー塾のテーマは「ケーキ」である。僕は生クリームが大好きである。カロリー、体重のことを考えなくていいのであれば、いくらでも食べたいと思う。アシスタントのまりなちゃんはモンブランだそうだ。そして、ショートケーキもモンブランも日本人が考えだしたというから驚いた。
スタジオには、スタッフが買ってきたケーキがあり、それを食べながらの放送となった。食べ物のテーマは誰かが差し入れをしてくれるから嬉しい。今度、ぜひ、「お寿司」をテーマにしたいと思う。
2009年12月18日(金)09:19
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<11月30日放送分>
足を踏み入れると独特の匂いがする。僕はその匂いを決して悪い匂いだとは思わない。むしろその逆で、その匂いに誘われて足繁く通ってしまう自分がいる。そしてその匂いは昔の方が強かったと思うのは僕だけであろうか。その匂いが幼児体験のように体に浸み込んでいるがゆえに、今もフラフラと誘おわれてしまうのではなかろうか。
フロアによっても匂いが違う。1階ともなると多くの人が行き交う中、日常の匂いも当然のことながら紛れ込んでくる。そこは都会の雑踏とそうは変わらない。ところが、フロアが違ったり、1階でも奥の方に突き進んでいくと、その匂いが強くなる。空気が張り詰めていると言い換えてもいいであろう。そうした緊張感のある空間を見つけると都会にオアシスを見つけられた気分になり僕は安堵する。
そこから、僕なりの会話もまた始まっていく。古の賢人との会話、現代人との会話。時空を超え、国境を越えた会話が始まるのだ。僕の方から話しかけることが多いのだが、時々、彼らの方から話かけてくる時もある。はじめて話す相手とは少し緊張もするが、仲間が増えることはよいことだ。
こんな話をしていると、その匂いに誘われて本屋に行きたくなってしまった。
今日のテーマは「本屋」です。そして、ゲストにはジュンク堂書店の工藤社長をお招きしていろいろお話を伺いました。ジュンク堂は「立ち読み厳禁、座り読み歓迎」とうたっている。専門書はちゃんと中身を吟味して買ってもらいたい、という意図がそこにあるとのこと。店員の皆さんも同じ著者の本の並べ方や関連する本の置き方などひとり一人が工夫して配置しているのだそうです。
最後に、本屋さんにはそれぞれ匂いがあるという話が出たのですが、本屋さんに入ると何故かトイレに行きたくなるのは何故だろう、という話で盛り上がってしまいました。
2009年12月15日(火)13:30
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