スワップポイントとは?運用する際の注意点、コツなどを解説
スワップポイントとは、2ヵ国間の金利差調整分です。FXでは、低金利通貨を売って高金利通貨を買うと、ポジションを保有している日数だけ、金利差分の利益を得られます。頻繁に売買をせずとも利益を得られる仕組みで、このスワップポイントを狙った中長期トレーダーも一定数存在します。
FXにおけるスワップポイントは、取引をする上で必ず理解しておきたい基礎知識です。本記事では、これからFXを始める初心者の方向けに、スワップポイントの意味や金利差が高い通貨ペア、運用するコツなどを詳しく解説します。
また、そもそもFXとはどういった投資なのかを詳しく知らない方は、以下の記事も参考にしてください。
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スワップポイントとは?
FXのスワップポイントは金利の差
※2023年9月時点
FXは為替差益以外にも、2つの通貨の金利差によりスワップポイント(金利差調整分)で利益を出すことができます。
例えば日本円のような低金利通貨を売り、高金利通貨を買うことで、その金利差を受け取ることができます。金額は大きくありませんが、ほぼ毎日付与されるということもあり、長期投資の手段として活用するトレーダーもいます。
スワップポイントのメリット
スワップポイントのメリットは、金利差がプラスであればポジションを持っているだけでほぼ毎日利益を得られることです。そのため、金利差プラスのままであれば頻繁に売買を行わなくても継続的に口座に利益を蓄積していくことができます。
スワップポイントの発生タイミング
スワップポイントは、保有ポジションをオーバーナイト(ポジションを翌日まで持ち越す)しなければ発生しません。スキャルピングやデイトレードのように、その日のうちに決済する場合はスワップポイントが付与されない点に注意してください。
一般的には、ニューヨーク市場がクローズ(外為どっとコムの場合、冬時間6時55分・夏時間5時55分)する時間をまたいでポジションを保有すればスワップポイントが付与されます。また、付与されるスワップポイントの量は日によって異なります。詳細は下記のスワップポイント付与ルールやカレンダーをご確認ください。
スワップポイントはFX会社や通貨ペアによって異なる
通貨ペアによって金利差は異なってくるため、当然スワップポイントも異なります。また、取引するFX会社によってもスワップポイントは異なります。スワップポイントを狙うのであれば、FX会社が提示している数値も重要になります。
スワップポイントが比較的高い通貨ペア
スワップポイントで利益を狙うのであれば、高金利通貨ペアにも注目しておきましょう。代表的な高金利通貨ペアは、トルコリラ/円、メキシコペソ/円、南アフリカランド/円、人民元/円、ロシアルーブル/円などです。それぞれの政策金利は、以下の通りです。
国 | 政策金利 |
---|---|
トルコ | 25.00% |
メキシコ | 11.25% |
南アフリカ | 8.25% |
中国 | 4.35% |
ロシア | 8.50% |
日本 | -0.10% |
※2023年9月時点
どれも日本円と金利差が大きく開いていることが分かります。このように取引する通貨同士の金利差にも着目して取引を検討してみましょう。
スワップポイントの注意点
ここでは、スワップポイントの注意点について紹介します。
マイナススワップに気をつける
スワップポイントは必ず利益を得られるものではありません。トルコリラやメキシコペソなどの高金利通貨を売り、日本円のような低金利通貨を買うと、その金利差を逆に支払わなければなりません。これをマイナススワップと呼びます。長期保有をすればするほど支払う金額は大きくなるので、マイナススワップには十分注意しましょう。
スワップポイントで得た利益も課税対象となる
スワップポイントで得た利益は為替差益で得た利益と同様に課税対象となります。また、個人口座か法人口座によって、課税されるタイミングが異なります。法人口座の場合はスワップポイントが付与された時点で課税対象となりますが、個人口座の場合は付与されたタイミングではなく、決済して実際に受け取ったタイミングで課税対象となります。
※FXの税金についての詳細は国税庁のWebサイトをご覧いただくか、税務署や税理士等の専門家にお問い合わせください。
高金利通貨は為替変動リスクが高いケースも
スワップポイントが魅力の高金利通貨ですが、このような通貨は為替変動リスクが比較的高いケースもあります。
トルコリラやメキシコペソなどは新興国通貨とも呼ばれ、今後の成長余力がある国の通貨です。
しかし、先進国のように成熟しているわけではないので政情不安や地政学的リスクなどは高めです。そのため急な変動が起こる可能性がある点には常に注意してください。
スワップポイントで運用するコツ
ここではスワップポイントで運用するコツについて紹介します。
レバレッジはかけすぎない
スワップポイントを狙って長期で運用する場合は、低レバレッジにするのがコツです。FXではロスカット・ルールがあるため、一定の損失を出してしまうと強制的にポジションが決済されます。スワップポイントを長期間にわたり積み上げていきたいときは、ロスカットにならないよう低レバレッジを心がけましょう
複数の通貨ペアに分散投資を行う
分散投資は投資の基本であり、スワップポイントでの運用も例外ではありません。スワップポイントは常に一定ではないため、低下する可能性もあります。もし一つの通貨ペアに絞って取引を行っていれば、その通貨ペアのスワップポイントが低下したときに利益が減少することは避けられないでしょう。分散投資を行っておけば、ある通貨ペアで利益を減らしたとしても他方の通貨ペアでカバーできる可能性があります。
必要保証金の確認を忘れない
必要保証金(証拠金と同義)の確認はこまめにしておきましょう。トルコリラやメキシコペソなどの新興国通貨は為替変動リスクが比較的高く、急な暴落でロスカットされる可能性もあります。もちろんロスカットにより損失の拡大を防ぐことはできますが、ポジションは意思に関わらず強制的に決済されます。長期でスワップポイントを狙うのであれば余裕を持った必要保証金を意識しておきましょう。
「外為どっとコム」と他社のスワップポイントを比較
外為どっとコムでは、高金利通貨として人気の通貨ペアを高水準のスワップポイントで提供しています。
10万通貨単位
外為どっとコム | A社 | B社 | C社 | |
---|---|---|---|---|
トルコリラ/円 | 377円※2 | 280円 | 300円 | 300円 |
メキシコペソ/円 | 286円※2 | 260円 | 270円 | 270円 |
南アフリカランド/円 | 232円※2 | 171円 | 190円 | 190円 |
- 2023年9月4日時点
- 「スワップポイント最大30%増額キャンペーン」(対象期間:2023年9月4日(月)午前7時00分~2023年9月30日(土)午前5時55分)におけるスワップポイント上乗せ金額(所定の平均値集計期間における対象通貨ペア「南アフリカランド/円」・「トルコリラ/円」受取スワップポイント平均値の30%相当、「メキシコペソ/円」同平均値の10%相当)、および当該上乗せ金額を記載営業日時点での対象通貨ペアの受取スワップポイント実績値に加算した金額です。当該キャンペーンにエントリーされたお客様が対象期間中に新規建てされた対象通貨ペアの買ポジションに限り、上乗せ金額の加算対象となります。
外為どっとコムならスワップポイント振替が使える
外為どっとコムでは、貯まったスワップポイントをFX口座に振替することができます。振替られたスワップポイントは「注文可能額」として計算されるため、そのまま新規のご注文として利用することが可能です。スワップ振替機能は3,000円以上のスワップポイントが貯まれば利用することができます。
実際の取引でスワップポイントの収益を体験してみよう
スワップポイントはFXの魅力の一つです。その額は通貨ペアや取引数量によって変わってきます。またスワップポイントによる収益は、中長期的にポジションを保有した方が強く実感できます。スワップポイント投資を検討している方は、「いくらの取引に対してどれくらいスワップポイントが付与されるのか?」を実際に体験することをおすすめします。
外為どっとコムのスマホアプリ『外貨ネクストネオ「GFX」』では、仮想資金500万円で無料のFX体験を行えます。スマホでもパソコンと同等の環境で取引ができ、またデモ環境でも本番と同等の取引を行えます。
ゲーム感覚で楽しめますので、自己資金を中長期的にリスクにさらすのが不安な方や、まだFXを始めるか悩んでいる方におすすめです。仮想資金だとモチベーションが続かないという方も、賞金付きのデモトレード大会を開催しておりますので奮ってご参加してください。(デモ口座の登録やコンテストの参加はアプリから行えます。)
本番取引を始めたくなった方に向けて、アプリ限定の口座開設キャンペーンもございますのでチェックしてみてください(2022/3/31時点)。
金額が小さくても、投資で利益をあげたときの喜びは大きいです。また外貨への投資を始めると、毎日のニュースが楽しみになることでしょう。文字通り世界が広がる瞬間を、FXを通して体感してみてください。
アプリのインストール
App Store、またはGoogle Playで「外為どっとコム」または「外貨ネクストネオ」で検索!
スワップポイントは毎日付与されます。ちりも積もれば山になる、の気分で運用を!
通貨ペアを構成する通貨のうち、相対的に高金利の通貨を売った場合、または相対的に低金利の通貨を買った場合には、その取引数量相当のスワップポイント(通貨ペアを構成する両通貨の金利差の調整額)の支払い額が日々蓄積され、時間の経過に比例して損失額が大きくなりますのでご注意ください。また、現時点でスワップポイントを受け取れるポジションであっても、将来にわたって通貨ペアを構成する両通貨の金利差が縮小または逆転した場合には、その受け取り金額が縮小したり、反対に支払いへと転ずる可能性がございます。
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