目次
▼19日（水）の為替相場
（１）：英CPI＆PPI 予想を上回る
（２）：ECB 金融安定報告を公表
（３）：株安進行 リスク回避の円買い
（４）：FOMC議事録公表 ドル買い強まる
19日（水）の為替相場
期間：19日（水）午前6時10分～20日（木）午前5時55分 ※チャートは30分足（日本時間表示） 出所：外為どっとコム
（１）：英CPI＆PPI 前月を上回る
英4月消費者物価指数は前年比+1.5％と予想通りの伸びとなり、前月（+0.7％）から加速。同生産者物価指数も前年比+3.9％と、予想（+3.4％）および前月（+2.3％）を上回る伸びとなった。
（２）：ECB 金融安定報告を公表
欧州中銀（ECB）は金融安定報告を公表。高水準の債務や不動産バブルが欧州の主要リスクだと指摘。こうしたリスク要因が新型コロナウイルス危機からの回復の重しになるとの認識を示した。
（３）：株安進行 リスク回避の円買い
NYダウ平均が500ドル超値下がりするなど、アジア、欧州に続いてNY市場でも株安が進行。リスク回避の円買いが強まる中、ドル/円やクロス円は揃ってこの日の安値を付けた。なお、ビットコインが一時30％安となるなど、仮想通貨が急落した事もリスク回避ムードを助長した。ただ、その後は株価や仮想通貨が下げ渋る中、ドル/円やクロス円にも買い戻しが入った。
（４）：FOMC議事録公表 ドル買い強まる
米連邦公開市場委員会（FOMC）は4月会合の議事録を公表。「顕著な進展にはしばらく時間がかかる可能性が高い」「経済は目標から依然として程遠い」「インフレは一過性の上昇のあと和らぐ見通し」などと、概ね4月声明に沿った慎重な見方が示された。ただ「数人のメンバーは、今後ある時点の会合で資産買い入れペースの調整を巡る討議を開始する事が適切になる可能性がある」として量的緩和の段階的な縮小（テーパリング）にも言及。これを受けて米長期金利が上昇すると同時に、ドル買いが強まった。
19日（水）の株・債券・商品市場
外為注文情報
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本日の見通し
ドル/円の見通し：不安定な値動き継続か
昨日のドル/円は、不安定な値動きながらも終値ベースで約0.3％上昇した。欧州市場で109.33円前後の高値を付けたが、NY市場に入ると株安を受けて108.57円前後まで下落。しかし、米連邦公開市場委員会（FOMC）議事録で、数人のメンバーが量的緩和の段階的な縮小（テーパリング）の必要性に言及した事がわかると109.30円付近まで急速に持ち直した。米連邦準備制度理事会（FRB）のパウエル議長が、FOMC後の記者会見でテーパリングの議論は「時期尚早」との見解を示していただけに、議事録での言及は市場にとってサプライズが大きかったようだ。
FOMC議事録の消化を巡り、ドルは本日も不安定な値動きが続きそうだ。ただ、FRBによるテーパリングの「地ならし」が始まった可能性が高まる中、ドルは次第に底堅さを増すだろう。
注目の経済指標
注目のイベント
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