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「米長期金利急騰!インフレ経済突入の前兆か? どうみる、このドル高相場!」ひろぴーの 実践!FXトレードストラテジー

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目次

▼米長期金利急騰
▼北海ブレントの恩恵と新型コロナワクチン接種が順調な英国
▼判断が難しいドル円だが、買い目線を維持

米長期金利急騰

ここ数日、米長期金利の上昇に注目が集まっております。

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米国10年債利回りは1.30%を突破、20年債や30年債といった超長期金利も大きく上昇している状況です。

金融業界では意見が割れやすい状況です。 人によっては株式市場が崩れる前触れとして捉えたり(つまり悪いインフレ)、長期金利上昇=リスクオンのドル高相場と捉えたりなど。 現に、原油価格は大きく上昇をしており、消費者物価指数の大半の影響がある原油価格も60ドルを超えてきております。

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金融緩和マネーがコモディティ市場を押し上げて全体的に物価上昇の可能性は否定できません。鉄や銅の値段も上昇しており、さらにプラチナまでも価格を押し上げてきました。 しばらくこういったインフレ兆候がさらに色濃く出てくるように個人的には考えます。

その場合、リスクオフで円買いをするのか、リスクオフのドル買いで通貨ペアをうまく選定するのか、はたまたリスクオンを睨んで資源国通貨のロングを狙うのか、これらのチョイスが重要となってきそうです。

前回のコラムではドル高を狙ったトレードをご紹介しましたが、直近の長期金利やコモディティの動きを見ていると、ドル高、コモディティ高に対応できるトレードが一つのキーポイントではないかと考えます。

これらを前提に本日は、以下の通貨ペアをチョイスしました。

北海ブレントの恩恵と新型コロナワクチン接種が順調な英国

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まずはポンド円日足です。 しばらく強い地合いが続いておりますが、G7のなかでも最も新型コロナワクチン接種の速度が速いのが英国です。昨日の時点で人口の23%を超えており、先進国の中でも最も通常経済に戻る可能性が高いのが英国になりそうです。

このペースでいくと、1回の摂取になりますが、集団免疫を獲得する60%水準到達には、もう2-3ヶ月後となりそうです。 また北海原油の価格もあがっていることから、インフレの思惑も入りやすいでしょう。

ポンドは少なからず原油価格に左右される通貨でもあるので、長期トレンドのポンド買いを狙いたいと考えます。 現在148円付近まで上昇してしまいましたが、長期スパンでみると、180円、190円の時代も数年前にはありました。 ブレグジット問題も一段落したため、資本回帰しやすいのではないでしょうか。

シティバンクでは昨年末に英国株買い、ポンドロングの推奨レポートが出されておりましたが、これらを睨んだ動きだったのかもしれません。 また日本はようやくこれからワクチン接種がはじまります。そして追加緩和報道も出ていることから、円は当面強くなりにくいでしょう。 ですので、スイングトレードのポンド円ロング勝負に妙味があるのではないかと考えました。

直近、テクニカル的には買われ過ぎ水準かもしれませんが、145円のサポートラインをバックに買い下がってみようと思います。少なくとも数週間スパンで、長期的なロングトレードを模索します。 145円まで買い下がる資金余力でここからロングに入りたいと思います。

判断が難しいドル円だが、買い目線を維持

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ドル円です。 先週のコラムでご紹介した通り、104円のミドルで買いました。
参考: https://www.gaitame.com/media/entry/2021/02/10/154144

昨日、8割方利食いしてしまったのですが、想定外に上昇しております(笑)

前述どおり、高インフレ経済によるドル高相場も考慮した上で、ポンド円と同時ロングを考えております。 G7の中で、英国に続いて2番目にワクチン接種が速い国が米国です。

現在国民の15%を超えてきており、今月中には20%到達する速度だと考えます。(毎日筆者が閲覧している限りでの判断です。) こちらの日経新聞のサイトに毎日状況が更新されておりますので、参考までにご覧になさってください。
参考:https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-vaccine-status/

この他、米長期金利の上昇や追加経済対策1.9兆ドルは早ければ今月26日ぐらいに可決の見込み報道が出ております。 米株をさらに押し上げる材料となり、さらにコモディティ高が期待できる材料なので、ドル円も押し上げられる材料としてみております。一方、債券も売られやすくなるでしょうから、また米長期金利も上昇しそうです。

米長期金利上昇=ドル買いの今の相場を狙って、ロング目線を堅持したいと思います。 ポンド円ロング中心に、ドル円は再び買い直しを狙った戦略で今月後半勝負していこうと思います。ご参考まで。


【ひろぴー氏出演動画】


【インタビュー】

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「初心者から上級者まで相場観が一致したときが一番危険」(前編)

<もくじ>
・幼稚園児 投資に目覚める
・どこか引っかかる感じを大切に
・個人投資家におすすめ書籍と読む時期

 

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「低勝率型こそ1憶円への近道」(中編)
<もくじ>
・勝率は低いほうがいい
・その失敗が糧となる!?
・他の金融商品も考え方は一緒
・日銀緩和のときに活きた投資の勉強
・決済はむずかしい
・低レバレッジでリスクを抑える

 

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「はじめて話す 外為注文情報 活用法」(後編)
<もくじ>
・損切り注文の功罪
・シグナル、逆シグナル
・検証の果てに
・ローソク足は基本どおり見る
・外為注文情報の活用
・レポートの勧め


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ひろぴー
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。