以下の取材記事はトレーダー個人の経験やお考えに基づくものです。その内容について当社が保証するものではありません。実際のお取引については充分内容をご理解の上ご自身の判断にてお取り組みください。
前編ではFXの出会いやプロの定義等について語っていただきました。後編では、変化の重要性やトレード判断についてなどをお聞きしております。
▼目次
1.最後に生き残るのは変化できるトレーダー
2.テクニカルだけでなく季節性も重視
3.成功への最短ルートは地道な努力
最後に生き残るのは変化できるトレーダー
編集部:- では後編では本題のFXについて伺います。 ズバリ、ユーちぇる社長が経験した失敗トレードは何でしょうか。
ユーちぇる:- ナンピン地獄に落ちたことですね(笑)。
編集部:- それはいつくらいですか?
ユーちぇる:- 2年くらい前です。 当時は完全にテクニカル分析だけでトレードをやっていたので、「逆三尊買いだ!!」ってポジションを取っていたら相場は逆に行きました(笑)。
編集部:- では過去の体験から今に活かしていることはありますか?
ユーちぇる:- 最初のポジション持つときに、小さく入るといいのかなって思います。
編集部:- と、いいますと。
ユーちぇる:- 自分のもったポジションが必ず意図した方向に行くとは限らないじゃないですか。 例えば8割は当たるという自信があってエントリーしても、残りの2割は外れる可能性が残っているわけです。
編集部:- では、最初は小さく持って、その方向に来たらポジションを増やすという感じですかね。
ユーちぇる:- そうです。逆に行ったら損切りすればいいだけなんで。
編集部:- では、利益確定に関して気をつけていることはありますか?
ユーちぇる:- 1回の利益をどれだけ伸ばせるかが重要です。 僕は逆張りのスインガーですので、できるだけ利益は伸ばしたいと思っています。
編集部:- ユーちぇる社長はスイングを得意とされていますが、デイトレードなど他の手法はあまりやらないんですか?
ユーちぇる:- スキャルピングとかデイトレとかできるようにならないとなとは思います。
編集部:- それはどうしてでしょうか。
ユーちぇる:- 変化できる人間が最終的に生き残ると思っているからです。 相場経験が10年のトレーダーが、ずっと同じトレード手法で生き残ってるはずはないと思うんですよね。 相場も日々変わるので、そこに対応しないといけない。 じゃあどうすればいいのか。チャレンジするだけなんですよ。 チャレンジするということは変化するということなので、僕の場合はデイトレやスキャルピングをチャレンジして、 生き残りたいと思います。実際、トライを続けています。
テクニカルだけでなく季節性も重視
編集部:- 話は変わりますけど、長期トレードと短期トレードではチャートの見方に違いがあったりするんですか?
ユーちぇる:- どうなんでしょう。 短期トレードの人は、オシレーター指標をうまく使っている印象がありますね。 ちなみに長期トレードにはオシレーター系は必要ないと思っています。 なぜなら週足ではオシレーターに反映されるのに時間がかかるからなんです。 だから僕はオシレーター系は詳しくないです。RCIなど、説明できないです(笑)。
編集部:- ユーちぇる社長は裁量トレードしかしないとのことですが、システムトレードに興味はないのでしょうか。
ユーちぇる:- 自動売買って、結局は裁量トレードが出来ていないと意味がないと思っています。 相場には、季節性があるので。 トレンド相場の時期もあれば、レンジ相場の時期もある。時期に応じて、相場に適した自動売買システムを選んで使用する必要があるんです。どんな相場にも適応できる「スーパー自動売買システム」はこの世に存在しないので(笑)。
編集部:- その、システムトレードにはいくつかタイプがあるとお考えなのでしょうか。
ユーちぇる:- ええ。大別すると「トレンドに強いタイプ」と「レンジに強いタイプ」があると考えています。 ですので、いま自分が取り組んでいる相場が「トレンド」なのか「レンジ」なのかを判断して、その時の相場に合わせたシステムトレードを回さないといけない。 それができるためには、裁量で勝てていることが前提となると考えています。
編集部:- なるほど・・・。
ユーちぇる:- Twitterでエミン・ユルマズさんのツイートとかよく見るんですけど、彼はマーケットの知識がすごいじゃないですか。 彼らのような人たちは何年も相場を見てきているから、この時期はこうなるっていうのをわかっているんですよね。 めっちゃ参考にさせてもらってます(笑)。
編集部:- ではユーちぇる社長が得意なテクニカル分析よりは、今はファンダメンタルズ分析寄りなんですね。
ユーちぇる:- いや、得意ってわけじゃないですけどね(笑)。 チャートに線を引くことは、僕にもできるくらいなので、どなたでもできると思います(笑)。 先ほど話したようにテクニカル分析だけでは、僕のようにナンピン地獄に落ちる可能性もあります(笑)。 ファンダメンタルズの情報は、個人投資家の方には難しいと思うことがよくあるのでそれを僕がかみ砕いて、テクニカル分析と合わせて、SNSなどで発信している感じです。
編集部:- かみ砕いて伝えると言えば、ユーちぇる社長は相場を恋愛に例えていらっしゃいますね(笑)。
ユーちぇる:- まぁそうですね(笑)。 恋愛で例える必要は、別にないんですけど、話の幅が広がるというか。 いろいろな伝え方を勉強して、すぐ活かすようにしています。
編集部:- つまり?
ユーちぇる:- 僕は、投資に限らずいろいろな方のYouTubeを見るようにしています。 今は、会社の社長さんがYouTubeで情報配信を行っていて、トークの勉強はもちろん、様々なビジネスの考え方を学んだりしています。
成功への最短ルートは地道な努力
編集部:- では今の夢や目標などありますでしょうか。
ユーちぇる:- 僕がYouTubeなどで発信している対象は「FX初心者層」です。 僕自信、数年前までは何もわからないFX初心者だったんで、彼らの気持ちがすごくわかる。 だから彼らから、「動画を見てトレード成績が良くなってきました」など感謝の報告が来るのは嬉しいんです。 FX初心者の方々が、僕や外為どっとコムさんの発信を通して成長してくれると嬉しいですね。
編集部:- 彼らの成長を手助けするのが一番の目標だと。
ユーちぇる:- そうですね。 ・・・と同時に、僕は自分が大好きなので(笑)、YouTubeのチャンネル登録者は6万人を突破したんですけど、 その6万人の方たち以上に、自分の周りの人間に「こいつスゲー」って思われたいのが一番ですかね(笑)。
編集部:- ・・・正直な目標を、ありがとうございました。 では最後に個人投資家の方へメッセージなどありましたらお願いします。
ユーちぇる:- はい。FXに限らずですけど、簡単な儲け話や甘い話はないってことですかね。 僕は高額な情報商材を買ってしまうことからFXがスタートしましたけど、 ちょっと考えてみて、短期間で何百万円、何千万円を稼ぐ方法なんで、普通あるわけないんですよね。 結局、投資は自己責任の世界なんで、自分を成長させるしかありません。 地道にやることが遠回りのようで実は最短ルートだということ、ぜひ覚えておいて頂きたいです。
編集部:- 本日はありがとうございました。
PickUp編集部より
ユーちぇる社長はテクニカル分析に重きをおいていると思っていましたが、今はファンダメンタル分析、特に季節性を意識してトレードしているそうです。トレーダーとして独立しているユーちぇる社長でも、常に手法の変化を試しているとのことでした。印象的な外見のユーちぇる社長ですが、地道に努力するしかないと強く話されていることが印象的でした。
【投資の真髄がここにある!伝説のディーラー列伝 インタビュー記事まとめ】
ユーちぇる社長
早稲田大学大学院卒業
元プロボクサー
帰国子女でTOEIC945
48万円の投資詐欺に遭ったことをきっかけにトレードを開始
トレードスタイルはスイング(100から300pips狙い)
ファンダ5割、テクニカル5割
FXを始めて2年で、スイングの勝率9割を達成
YouTube登録者は7万人以上
テクニカル分析はもちろん、ファンダメンタルズ分析や資金管理といった敬遠されがちなテーマも、初心者にわかりやすく配信している。トレード手法だけでなく、FXトレードの思考法を女性やアニメに例えて話すところが人気。初心者から上級者まで幅広い世代に支持される筋肉トレーダー。