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下げ止まりから上昇へ 経済活動再開もコロナ感染は深刻

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総括

下げ止まりから上昇へ 経済活動再開もコロナ感染は深刻

予想レンジ 4.5-5.0 

(ポイント) 
*7月1日にUSMCAが発効
*6月製造業PMIは改善
*他の指標はまだ弱い
*大統領が初の外遊で訪米する
*原油の底堅さもペソを支援
*5月最強通貨が6月は最弱通貨
*感染者は増加
*アエロメヒコ破たん
*格下げ懸念が出始めている
*買い要因は経済活動再開、原油価格上昇、米国在住メキシコ人からの本国への送金
*中銀は2020年はマイナス8.8%の成長見通しを示した
*政府はペソ買い介入を示唆
*大統領支持率が急落
*2月21日の弊誌でメキシコペソ売りを6円台で推奨、現在4.7で買い戻し5.08で売却
 (現在様子見)
*2019年のGDPは10年ぶりのマイナス成長
*2019年は20年ぶりの貿易黒字

(市況)
 メキシコペソは全体では弱く、年初来では12通貨中11位。対円で18%安だが、このところボラティリティが高く5月は最強通貨、6月は最弱通貨であった。7月は6月末からやや底堅くボリバン中位まで戻している。5月、6月も併せれば陽線となっており少し回復の兆しがみられる。世界中で経済活動再開となり、大きく打撃を受けていた新興国もリスク選好の流れに乗っているのだろう。原油価格も40ドル絡みまで回復してきたのも産油国のメキシコにとっては支援材料だ。

(改善した経済指標は)
6月製造業PMI 38.6 5月38.3
6月企業信頼感指数 38.6 5月35.5

 本日は6月消費者信頼感指数の発表がある(5月42.6)

(弱かった経済指標は)
4月経済活動指数(前月比)-17.3%、3月-1.3%
4月小売売上(前月比)-22.4% 3月-0.7%

(4月GDPは悪化)
 4月の国内総生産(GDP)は、前月比17.3%減となり、1993年の公表開始以降で最大の落ち込みとなった。新型コロナウイルスの感染拡大抑制に向けたロックダウン措置により、製造業などの経済活動が打撃を受けた。予想は19.4%減。

(USMCA発効)
 米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)が7月1日に発効した。
マルケス経済相は協定が北米の地域経済を強化する効果を強調した。また、USMCAにはNAFTAに存在しなかった中小企業育成、腐敗防止、環境保護、労働者の権利保護などの内容が含まれており、現政権の開発政策の柱になると強調した。ロペスオブラドール大統領は、世界大恐慌以来の深刻な不況に苦しむメキシコにとって、北米経済の強化は大きな助けになると語った。
 ただUSMCAの短期的な経済刺激効果には疑問の声も多い。既にNAFTAで米墨間の関税は完全に撤廃されているため、USMCAで新たな関税恩典が加わるわけではない。むしろ、自動車分野の原産地規則厳格化により、短期的には無関税恩典が享受できない製品が出てくることも想定される。

(コロナウィルス感染での死者数が世界で6番目)
7月2日付けでコロナウィルス感染による死者数は28510人となり、世界で6番目の多さとなった。米国、ブラジル、英国、伊、仏に次ぐ。
 
(6月の新車販売、41%減) 
6月の国内新車販売台数は前年同月比41%減の6万2837台。6月としては2010年(5万9910台)以来の低い水準に落ち込んだものの、今年5月の実績は50%上回った。
 前年同月に比べた減少幅では、4月(65%減)と5月(59%減)よりも緩和された。新型コロナウイルスの感染拡大で自動車販売店は3月末以降の店舗営業を停止していたが、6月からは営業再開が増えてきた。
メーカー別では日産自動車が最も多い1万1640台で、米ゼネラル・モーターズ(GM)の1万99台、独フォルクスワーゲン(VW)の5454台が続いた。

(祝USMCAで米墨首脳会談)
ロペスオブラドール大統領は、7月8~9日に米国を訪問する。トランプ米大統領と会談する。北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新協定「USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)」が発効したのを受け、両国の連携強化を確認する狙いがある。2018年12月に大統領に就任したロペスオブラドール氏にとって初外遊となる。

(アエロメヒコ、米国で破産申請)
メキシコ航空大手・アエロメヒコは6月30日、米連邦破産法第11条の適用を申請し、経営再建を開始したと発表した。新型コロナウイルスの世界的大流行による旅客需要の急減が響いた。同社は、「自発的」な破産手続きだと説明し、短期の経営目標を堅持するとした。具体的には、7月中に国際便の運航数を4倍に増やし、国内便を倍増する。
破産手続き中のつなぎ融資の確保に向け、協議していることも明らかにした。

テクニカル分析

這い上がる 4連続陽線でボリバン中位へ

 日足、今週はここまで4連続陽線。7月1日-2日の上昇ラインがサポート。ボリバン中位へ近づく。5日線上向き。雲上。
 週足、今週はここまで陽線、4週間ぶりの週足陽線となるか。6月15日週-22日週の下降ラインを上抜く。5月18日週-6月29日週の上昇ラインがサポート。2月24日週-6月8日週の下降ラインが上値抵抗。
 月足、3月-4月の下降ラインを上抜いて5月は5か月ぶり月足陽線。2月-3月の下降ラインも上抜く。ただ6月は5円にのってから急落で陰線。ボリバン下位。7月は5月-6月の上昇を下抜くも陽線スタート。
 年足。16年-19年の上昇ラインを下抜く。15年-20年の下降ラインが上値抵抗。

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VAMOS MEXICO

日本勢がメキシコでの臨床試験に協力

 新型コロナウイルス感染症の治療薬を日本のテラ社と共同開発するセネジェニックス・ジャパンの藤森社長が、メキシコのイダルゴ州のファエッド知事と共同会見した。同知事は新型コロナ治療の臨床試験に関して、その成果を見極めた上で、近々に薬事申請に向けてテラやセネジェニックスらと共同作業に着手すると発言したという。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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