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「米雇用悪化でもリスク・オン」 外為トゥデイ 2020年5月11日号

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目次

▼8日(金)の為替相場
(1):RBA金融政策報告 債券買入れ拡大も示唆
(2):米中交渉 第1段階合意前進で懸念緩和
(3):米雇用 戦後最悪も予想ほど落ち込まず
(4):ユーロ圏 信用枠設定で財政不安和らぐ

▼8日(金)の株・債券・商品市場&外為注文情報

▼ドル/円の見通し:
リスク・オンも変化する可能性

▼本日の注目イベント

8日(金)の為替相場

f:id:gaitamesk:20200511094952p:plain期間:8日(金)午前6時10分~9日(土)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):RBA金融政策報告 債券買入れ拡大も示唆

豪中銀(RBA)は四半期金融政策報告を公表。「必要な場合には債券買い入れを拡大する用意がある」「雇用と企業を支えるために可能な対応にコミットする」「雇用とインフレが改善するまで政策金利は引き上げない」などと表明した。

(2):米中交渉 第1段階合意前進で懸念緩和

中国の劉副首相は、米国のライトハイザー通商代表部(USTR)およびムニューシン財務長官と電話協議を行い、第1段階の貿易合意の実行に米中双方が取り組む事で合意したと伝わった。米中対立懸念が和らぎ、アジア株が総じて上昇する中、豪ドル/円を中心に円売りが優勢となった。

(3):米雇用 戦後最悪も予想ほど落ち込まず

米4月雇用統計は非農業部門雇用者数が2050.0万人減と大幅な落ち込みとなり、失業率は戦後最悪の14.7%に上昇したが、いずれも予想(2200.0万人減、16.0%)ほどには悪化しなかった。なお、平均時給は前月比4.7%、前年比7.9%と伸びが急加速した。飲食業や小売業など比較的賃金の水準が低い業種で失業者が増大したため、就業者の平均賃金が押し上げられた模様。これを受けてドルは買いが優勢となった。

(4):ユーロ圏 信用枠設定で財政不安和らぐ

ユーロ圏財務相会合は、欧州安定化メカニズム(ESM)を活用してユーロ圏内各国に信用枠を設定する事で合意した。財政不安がくすぶるイタリアなどが低コストで流動性を確保する道が開けた事から同国の国債利回りが低下。これを受けてユーロはやや強含んだ。

8日(金)の株・債券・商品市場&外為注文情報

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ドル/円の見通し:
リスク・オンも変化する可能性

8日のドル/円は106.220-106.746円のレンジで推移し、終値ベースでは約0.4%上昇した。米4月雇用統計は非農業部門雇用者数が2050.0万人減と大幅な落ち込みとなり、失業率は戦後最悪の14.7%に上昇したが、いずれも予想(2200.0万人減、16.0%)ほどには悪化しなかった。新型コロナウイルスの米経済への影響は甚大であったが、経済活動再開に向けた動きが見られる中、4月が雇用悪化の「大底」になるとの期待がドルを支えたと見られる。

こうした中、今朝のドル/円は、リスク・オンの流れを先取りするかのように、106.90円付近まで続伸している。ただ、米国の新型コロナウイルス対策の責任者であるペンス副大統領が、報道官の感染により自主隔離に入ったとの報道もある。続報次第では、海外市場で流れが変わる可能性もあるため注意が必要だろう。

本日の注目イベント

f:id:gaitamesk:20200511091329p:plain※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。