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フィッチが格下げするも市場は落ち着いている

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総括

フィッチが格下げするも市場は落ち着いている

予想レンジ 4.3-4.8
 
(ポイント)
*フィッチが格下げ、格下げ後の市場は落ち着いている
*産油国は史上最大の減産を表明
*2020年の成長率マイナス5%より悪化する見方が多い
*CPI低下、鉱工業生産減少
*中銀のペソ安対策開始
*S&Pも格下げ
*FRBとの通貨スワップも活用
*大統領支持率が急落
*3月製造業PMI悪化
*ペソは2月の通貨首位から最下位グループへ陥落
*コロナ不況対策で緊急利下げ
*2月21日の弊誌でメキシコペソ売りの推奨(現在買い戻している)
*コロナウィルスによる原油価格下落は産油国のメキシコに打撃
*4Q・GDPは確報値でマイナス成長となりリセッションへ
*最近の経常収支、貿易収支は黒字である
*USMCAでの自動車輸出はコスト高となる
*トヨタやソフトバンクもメキシコへ追加投資
*2019年のGDPは10年ぶりのマイナス成長
*2019年は20年ぶりの貿易黒字

(フィッチ格下げとその後の市況)
フィッチは4月15日、メキシコの外貨建て長期債務格付けを「トリプルB」から「トリプルBマイナス」に引き下げた。新型コロナウイルスの感染拡大で、同国経済が「2020年は深刻なリセッションに陥る」との見方を踏まえた。見通しは「安定的」とした。
 ロペスオブラドール政権は、新型コロナへの対策で、大規模な経済政策を打ち出すことをためらっている。フィッチは20年の実質経済成長率が「少なくともマイナス4%になる」と指摘した。経済界にはマイナス10%に落ち込むとの見方も出ている。

 ただメキシコペソ、金利、株価ともに大きくは反応していない。金融危機なら格下げで一旦下げ相場は終了ということも多いが、今回は感染病危機なのでまだ不安がある。現在(4月17日午前8時、日本時間では米国でワクチンの試験が成功との報道で相場は回復している)

(原油の大規模減産合意)
 石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」が合意した減産が価格の下限形成につながる。
 OPECプラスは、5-6月に日量970万バレルの減産を行うことで最終合意した。新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた原油価格を支えるため、世界の原油供給の約10%に当たる過去最大の減産を実施する。
 
(メキシコのコロナウィルス感染状況)
 ロペスオブラドール大統領は4月16日、新型コロナウイルスの感染拡大による行動規制を5月末までは続ける意向を示した。専門家の勧告を受け、不要不急の外出、50人以上のイベントや集会を慎むように引き続き求める。学校の閉鎖も続ける。
 従来は4月30日までは規制を続ける意向を表明していた。コロナウイルスの感染者が少ない地域については、5月17日から解禁する可能性もあるという。一方で保健省幹部はメキシコシティ周辺では地域的な流行が6月25日までは続く可能性があるとの見方を示した。
 メキシコの新型コロナ感染者数は15日時点で5847人、死者数は449人。前日からそれぞれ448人、43人増え、増加のペースは加速している。

(メキシコ経済成長率、20年はマイナス7.6%に=UBS)
 UBSは、メキシコの「新型コロナウイルスに対する政策対応は世界で最も脆弱なものの1つ」とし、同国の経済成長率予想を従来から引き下げ、2020年はマイナス7.6%になるとの見方を示した。
 従来予想はマイナス3.5%だった。下方修正後の成長率予想は、1980年代の債務危機や95年のいわゆるテキーラ危機、07-09年の世界的な金融危機時の落ち込みを上回っている。
 米経済が20年にマイナス6%成長になるとし、メキシコの主要な製造業の輸出部門に影響を与えるとした。メキシコ中央銀行には利下げ余地があり、年末までに現行の6.5%から4.25%に引き下げられると予想した。  

(新興国成長率は今年マイナス1%、中南米と欧州の落ち込み深刻=IMF)
 IMFは最新の2020年世界経済見通しで、新興国の予想成長率を3カ月前の4%超からマイナス1%に大幅下方修正した。新型コロナウイルスの世界的な大流行が理由だ。
地域別では欧州と中南米の落ち込みがひどく、アジアは比較的底堅くなる見込み。ロシア、メキシコ、ブラジルはそれぞれ5%以上のマイナス成長だが、中国とインドはプラス1%強とみられている。
 IMFは、新興国で新型コロナの感染が2Q中にピークを迎え、年後半には終息して企業への休業命令やその他制限措置が解除されると想定している。感染がさらに拡大し、一段と厳しい制限が必要になれば、成長率はもっと下振れると警告した。

テクニカル分析

今朝は4月15日-16日の下降ラインを上抜く

 日足、5連続陽線後は4月9日-10日の上昇ラインを下抜くも、今朝(ワクチン治験成功報道で)は15日-16日の下降ラインを上抜いて始まっている。4月6日-16日の上昇ラインがサポート。3月27日-4月9日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き。
 週足、漸くボリバン内へ戻る。3月23日週-30日週の下降ラインを上抜く。2月17日週-24日週の下降ラインが上値抵抗。今週はまだ陰線も下ヒゲを伸ばしている。
 月足。19年10月-12月の上昇ラインを下抜く。1月、2月は上ヒゲが長く3月は急落。ボリバン下限下抜く。今月は若干戻すが、まだボリバン下限以下。
 年足。16年-19年の上昇ラインを下抜く。15年-20年の下降ラインが上値抵抗。

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VAMOS MEXICO

企業が休業拒否なら強制閉鎖も 新型コロナ対策で

 保健省は、企業が新型コロナウイルス感染防止のための休業措置に従わない場合、強制閉鎖に踏み切る可能性があると明らかにした。
 4月3日から14日までの間、必要不可欠とみなされない企業の15%が休業を拒んでいると指摘し、こうした企業を対象に検査証明書を作成し、保健当局が閉鎖し、調査を行うとの考えを示した。
 全米製造業者協会は、ロペスオブラドール大統領に書簡を送り、「ウイルス防護器具や救命具、医薬品などの生産を増やす必要がある時に、重要なサプライチェーンをひとつでも途絶えさせる余裕はない」と訴えた。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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