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低成長、利下げでも最強通貨、かつての日本円のようだ

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総括

低成長、利下げでも最強通貨、かつての日本円のようだ

予想レンジ 5.6-6.1
 
(ポイント)
*低成長、利下げでもペソは強く、年初来最強通貨
*対米貿易黒字や海外からのメキシコ国内への送金でペソ買いが出る
*米中関税戦争で海外企業はメキシコ投資を強化
*トヨタやソフトバンクもメキシコへ追加投資
*12月鉱工業生産は減少も11月からは改善
*19年は財政黒字
*2019年のGDPは10年ぶりのマイナス成長
*2019年は20年ぶりの貿易黒字
*11月小売売上は強い
*自動車輸出は米国頼みである
*海外からの直接投資が増加している
*政府はペメックスに支援、格付け会社は好感
*大統領の支持率は70%へ回復

(5回連続利下げ、0.25%引き下げ7.0%に)
 中銀は、政策金利を0.25%引き下げ7.0%とした。経済の停滞と総合インフレ率が目標を若干上回っていることが背景。利下げは5会合連続で、政策金利は約2年ぶりの低水準となった。
中銀は「最新のデータに基づくと、2020年の経済成長率は中銀が昨年3Q報告で示した見通しを下回ると予想され、リスクは下向きに傾いている」と指摘。総合インフレ、インフレ見通し、経済のスラックの増大、内外の利回り曲線のこのところの動きを勘案し、利下げを決定したとした。
その上で、総合インフレ率とコアインフレ率は前回の四半期報告で示した見通しを「若干上回る」との見方を表明。インフレに対する上方リスクとして、コアインフレ率が低下しにくくなっていることのほか、賃金上昇による労働市場と物価への波及効果、外国為替相場の調整の可能性などを挙げた。

(2月26日に中銀四半期報告)
中銀のデレオン総裁は、 2月26日に公表する次回の四半期報告で今年の経済成長率見通しを下方修正すると表明。最大の貿易相手国である米国との通商関係のほか、ロペスオブラドール大統領の政策決定を巡る先行き不透明性が成長の重しになっているとの認識を示した。ロペスオブラドール大統領の経済政策を巡る懸念から企業が投資を控えたことなどを背景に、メキシコ経済は昨年は約10年ぶりにマイナス成長に陥った。一方、インフレ率は1月は3.24%と、中銀が目標とする3.0%を若干上回った。

(USMCAの影響は)
 中銀は北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新たな貿易協定「米・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」で先行き不透明感は一部解消した。「米国との通商関係を巡る不確実性がある程度解消したことで、国内のリスクプレミアムは低下した。これにより、経済活動が回復する可能性がある」と述べた。

(低成長、利下げでも通貨が強い かつての日本のようだ)
低成長、利下げでも通貨が強いのは、かつての日本のようだ。前回も取り上げたが、日本と同じようなことがメキシコでも起きている。米中関税戦争で、米国向け輸出がメキシコ経由が増加してきている。2019年の対米貿易は、中国やカナダを抜いてトップに立った。貿易総額は6145億ドルで2018年より0.5%増加した。輸出は3.5%増加して3581億ドル、輸入は3.4%減少して2564億ドルであった。対米貿易黒字は1018億ドルで2018年より26.2%増加した。また2019年の海外居住のメキシコ人からのメキシコ国内への送金は360億ドルで2018年から7%増加した。ペソ買いの一つの要因だ。殆どが米国からの送金であった。

(12月鉱工業生産)
 前年比1%減少、前期比0.3%減少であったが、11月の前年比2.1%減少や予想の1.9%減少から改善した。
  
(トヨタはメキシコへ投資)
 トヨタ自動車は、メキシコ中部グアナフアト州アパセオエルグランデに新設したグアナフアト工場の生産開始式典を行った。同工場には7億ドルが投資され、1000人の新規雇用が生まれる見通し。米国から小型ピックアップトラック「タコマ」が移管された。 
 トヨタによると、同工場の最大生産能力は年10万台に達する予定で、2021年にはバハカリフォルニア工場と合わせてメキシコで年26万6000台の生産が可能となる見込み。

テクニカル分析

年初来最強通貨維持、リスク回避の流れでも健闘

 日足、ボリバン上限から小緩むも今週は反発、2月10日-13日の上昇ラインがサポート。
2月6日-12日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向き。
 週足、先週ボリバン上限に到達。今週も上限近辺で底堅い。2月3日週-10日週の上昇ラインがサポート。
 月足。19年4月-12月の下降ラインを上抜く。19年10月-12月の上昇ラインがサポート。
 年足。16年-19年の上昇ラインがサポート。17年-18年、14年-15年の下降ラインを上抜く。

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VAMOS MEXICO

ソフトバンクもメキシコ投資

 メキシコでフィンテック事業を展開するアルファ・クレジット(AlphaCredit)は1月26日、ソフトバンク・グループから1億2,500万ドルの投資を受けたことを発表した。
メキシコにおけるソフトバンク・グループの投資は、2019年5月のクリップ(Clip)に始まり、10月のカバック(Kavak)、12月のコンフィオ(Konfío)に次いで4件目となった。これまでの投資額はコンフィオの1億ドルが最大だったが、今回のアルファ・クレジットはそれを上回った。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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