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来年はプラス成長か、今週大統領が訪米

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総括

来年はプラス成長か、今週大統領が訪米

*通貨最下位、株価12位
(先週=消費者物価 生産者物価指数→今週=大統領が訪米 経常収支 鉱工業生産 失業率)

予想レンジ トルコリラ/円 18.5-19.5

(ポイント)
*14日に米トルコ首脳会談
*貿易赤字は改善している
*フィッチが格付け見通しを上方修正
*10月消費者物価は低下
*EBRDは来年のプラス成長を予想
*大統領支持率が上昇
*ロシアがトルコ政府とシリアのクルド族の停戦を仲介
*10月製造業PMIは悪化
*米銀はISの指導者、バグダディ容疑者の死亡を確認
*政策金利は三たび予想を大きく上回る下げ幅となった
*来年は5%成長を目指す(政府)
*EUとの間で難民問題あり
*観光業は好調
*海外からトルコ国内への投資は増加
*トルコは軍事でよりロシアに接近している

(19円台に定着は)
シリア国境問題で停戦合意があったことリラ相場も安定しているが19円台にはのせることが出来なかった。4月以降はなかなか19円台に定着せず

(貿易赤字減少傾向)
2019年1~9月の輸出は前年同期比2.3%増の1,257億6,463万ドル、輸入は14.8%減の1,484億2,839万ドルとなり、貿易赤字は285億4,895万ドル減(55.7%減)の226億6,376万ドルとなった。

(格付け 評価される)
フィッチはトルコの格付け「BB-」を確認し、見通しは「ネガティブ」から「安定的」に上方修正した。シリア北部での軍事作戦は格付けのファンダメンタルズに影響しないとの認識を示した。「トルコは経済のリバランスと安定化を進めており、前回7月の格付け見直し時点から下押しリスクは弱まった」と分析した。
経常収支の改善、外貨準備の拡大、インフレ低下と成長の継続、さらに利下げにもかかわらず通貨リラが持ちこたえていることを評価した。

(消費者物価)
10月の消費者物価指数(CPI)はアルバイラク財務相は「インフレ率が10月に8パーセントに下落することを見込んでいる」と発言した通り、前年比8.55%上昇となった。前年がインフレ高進が深刻だったことによるベース効果で、約3年ぶりの低い伸びとなった。

(成長見通し)
欧州復興開発銀行(EBRD)は、トルコ経済は今年0.2%の小幅なマイナス成長で、2020年には2.5%のプラス成長になる公算が大きいとの予想を示した。ただ、シリアでの軍事行動の影響で今後も地政学的な緊張に対して脆弱な状態が続くとの見通しを示した。トルコ政府は、今年の成長率は0.5%、来年は5%との予想を示している。
EBRDは、「経常収支は改善傾向にあるものの、外貨準備が引き続き低水準で海外での資金調達の必要性が依然高いことから、こうした緊張は経済に多大な影響を及ぼす可能性がある」とした。
一方、世界銀行は、今年のトルコ経済はゼロ成長、今後2年の成長率はそれぞれ3%と4%との予想を示した。

(大統領支持率)
メトロポールの世論調査によると、エルドアン大統領の支持率が10月に上昇した。前回から3.7ポイント上昇して48%となり、2018年6月の大統領選以降、最も高い支持率となった。
一方、不支持率は9.3ポイント低下し、16年7月のクーデター失敗以来、最低の33.7%となった。またエルドアン大統領は、トランプ米大統領と電話会談し、今月13日にワシントンで会談する日程を確認した。

(2020年の資金調達プログラム)
財務省の2020年の資金調達プログラムによると、政府は同年のドル建てでの資金調達計画として、国債発行を通じて国際資本市場から90億ドルを調達する構えだ。加えて、国際金融機関からのプロジェクトおよびプログラムローンを通じて最大96億ドルを調達するという。財政支出の拡張で、景気刺激を図ることが目的とみられる。
 政府は2003年以降、外国為替、金利、流動性リスクを数量目標により効率的に管理する戦略的なベンチマークポリシーを採用し、公的債務に関するリスク管理を強化し、市場環境の変動に対する脆弱性を低下させており、EU基準における一般政府債務のGDP比は改善している、と強調している。トルコの公的債務残高は、現在GDP比で30%と健全にみられるが、一方で、その背景には信用リスクの高まりによって発行国債の買い手が少ないことも指摘されている。こうした状況下での90億ドル規模の国債発行では、スプレッドが大きくなると予想されており、財政問題の先送りにしかならない可能性が懸念されている。

テクニカル分析(トルコリラ/円)

19円に定着せず

日足、前回触れた11月1日-4日の上昇ラインを下抜く。次は10月17日-11月11日の上昇ラインがサポート。11月7日-8日の下降ラインが上値抵抗。ボリバン中位。5日線下向き。
週足、3週連続陽線後は伸び悩む。8月26日週-10月14日週の上昇ラインを下抜く。10月28日週-11月4日週の下降ラインが上値抵抗。
月足、19年5月-7月の上昇ラインを下抜く。19年8月-9月の下降ラインは上抜く。8月は陰線であったが下ヒゲを残し9月は上昇。10月は陰線も下ヒゲを出す。
年足 4年連続陰線、今年も陰線。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。

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メルハバ

トルコ・ロシア首脳会談

11月9日に行われた電話協議で、シリア問題に関する現状について話し合われ、10月22日付けのソチ合意に従い、合意内容を守ることを確認しあった。
このほか、二国間関係の発展と貿易額の増加に向けた取り組みについても話し合われた。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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