外貨預金のメリットデメリットとは?外国為替(FX)と比べて解説

外貨預金とは?

外貨預金とは、日本円を米ドルやユーロなどの外国の通貨に交換して預金することです。基本的な仕組みは日本円の預金と同じで、預け入れたお金が元本となり、預け入れた期間に応じて金利(利息)を受け取ることができます。外貨預金には日本円の預金よりも高い金利が期待できるなどのメリットがあり、資産運用のひとつとして注目されています。

外貨預金の特徴

外貨預金には次のような特徴があります。

投資初心者の方でも始めやすい

外貨預金の仕組みは基本的に日本円の普通預金や定期預金と同様なため他の投資商品と比べると比較的わかりやすく、初心者の方でも始めやすいと言えます。

円安のリスクに備えられる

持っている資産が日本円だけだと、円安(円の価値が下がる)が進んだ場合、インフレ圧力により資産価値が相対的に低下する可能性があります。この円安リスクに備える手法のひとつが、円貨を外貨に換えて運用する外貨預金です。

円で預金するよりも高い金利を期待できる

日本円と外国の通貨では金利が異なり、一般的に外貨は金利が高い傾向にあります。そのため、外貨預金では日本円で預金するよりも高い金利が期待できます。

政策金利
トルコリラ 25.00%
メキシコペソ 11.25%
南アフリカランド 8.25%
英ポンド 5.00%
米ドル 5.50%
-0.1%
  • 2023年9月時点

円安になれば為替差益も期待できる

外貨で預金をしていれば、その外貨の価値が上がったときに再び日本円へ換えることで為替差益を得ることも期待できます。為替差益とは、通貨の価値の差で得る利益です。例えば、米ドル/円の為替レートが「1ドル=100円」から「1ドル=105円」に変化しました。すると過去に100円で交換したはずのドルを5円高い105円で交換でき、1ドルあたり5円の利益が出ます。つまり米ドルの価値が値上がりしたことで利益を得られたことになります。

外貨預金の種類

外貨預金には「外貨普通預金」と「外貨定期預金」があります。外貨である点を除けば、それぞれ日本円の普通預金や定期預金と同様の仕組みです。

「外貨普通預金」は預け入れ期間の定めがなく、いつでも預金の出し入れができます。また、金利は随時変動する変動金利となっており、一般的に金利水準は外貨定期預金と比べると低めです。

「外貨定期預金」は預け入れ期間の定めがあり、原則として満期まで預金を引き出すことはできません。金利は外貨普通預金と比べると高く設定されており、一般的には満期日までの間、一定の金利が適用されます。

外貨預金以外の外貨建て商品

外貨建ての金融商品には、外貨預金以外にも様々なものがあります。代表的なものは次の通りです。

種類 特徴
外貨建て株式 外国の企業の株式を売買する。成長率が高い世界的な企業への投資が可能で、高い利回りを期待できるとされる銘柄もある。
外貨建て投資信託 外貨で取引される投資信託。成長率の高い海外の企業の株や金利の高い新興国の債券などに分散投資ができる。
外貨建て債券 購入代金の払い込みや利子の支払い、償還金の支払いが外貨で行われる債券。外貨は日本円よりも金利が高い傾向があるため、一般的に円建ての債券よりも利回りが良いとされる。
外貨建て保険 保険料の支払いや保険金の受け取り、解約返戻金の受け取りなどを外貨で行う保険。円建ての保険商品と同様に個人年金保険や終身保険などの種類があり、円建ての保険よりも高い利回りが期待できるとされる。
FX 預け入れた取引保証金を担保に、最大25倍(個人の場合)のレバレッジをかけて外貨の取引を行い、主に為替変動による利益を狙う。レバレッジやリスク通貨などの諸条件によってはハイリスク・ハイリターンになる可能性もある。
FX積立 定期的に自動で外貨を購入し、主にスワップポイント(2通貨の政策金利差から得られる利益)を狙う。レバレッジを3倍までかけられる商品もある。

FX・外貨積立(らくつむ)と比べた外貨預金のメリットデメリット

FXや外貨積立(らくつむ)と比較した外貨預金の特徴をまとめると次のようになります。それぞれのメリットやデメリットを考慮し、自分に合った方法を選びましょう。

  • 外貨積立(らくつむ)は『らくらくFX積立』の愛称になります。外国為替証拠金取引であり、外貨預金ではない点にご注意ください。
  外貨預金 FX(※1) 外貨積立(らくつむ)(※2)
為替変動リスク 円安の場合のみ利益が期待できる 円高でも円安でも利益獲得のチャンスがある 円安の場合のみ利益が期待できる
取引コスト
(米ドル/円1通貨)
往復2円程度 スプレッド:0.2銭で原則固定(例外あり)※A スプレッド:5銭で原則固定(例外あり)※A
利息(金利) 原則として満期時に受け取る 原則として毎日受け取る 原則として毎日受け取る
レバレッジ(※3) なし 最大25倍
(個人の場合)
最大3倍
(個人の場合)
取引方法 現在のレートで売買 複数の取引方法がある(1ドル=○○円になったら注文など) 設定した自動購入のタイミングのレートで購入
エントリー(取引開始)のタイミング 為替レート等を考慮しタイミングを見極めて預け入れ 為替レート等を考慮しタイミングを見極めて取引 毎日/毎週/毎月のうちあらかじめ設定したタイミングで定期的に自動購入(即時購入も可能)
税金 為替損益は雑所得、利息は利子所得として課税 雑所得として課税 雑所得として課税
ペイオフ制度 対象外 対象外
(預け入れた資金は信託保全される)
対象外
(預け入れた資金は信託保全される)
  • 2021年9月1日時点
  • 外為どっとコム『外貨ネクストネオ』の場合
  • 外為どっとコム『らくらくFX積立』の場合
  • 担保となる保証金の最大25倍(個人の場合)もの金額を取引することができる仕組み
  • 本広告は『外貨ネクストネオ』における1,000Lot以下のスプレッドを表示するものです。国内外の休日や平日早朝など市場の流動性が低い時間帯、主要経済指標の発表前後、ならびに天災地変または金融・経済関連の重大事件など予期せぬ突発的事象の発生時には、一時的にスプレッドを広告表示値よりも拡大する場合があります。当社のスプレッド表記は、提示率(全取引時間中に占める広告表示値以下のスプレッド提示時間の割合)を基に算出しております。本広告では、1pip=0.0001(米ドル、スイスフラン、豪ドル、英ポンド、カナダドル、NZドル)、1pip=0.001(トルコリラ)として表現しております。提示スプレッドにつきましては、当社の都合により予告なく変更または中止する場合があります。なお、大口スプレッドおよびダイレクトカバーは本広告の対象外です(詳細はこちら)。
    当社広告表示値スプレッドの提示実績は、こちら(PDF)をご参照願います。

外貨積立(らくつむ)ならリスクを抑えた運用が可能

「外貨預金やFXに興味があるけれど、コストの高さやリスクが気になる」という人も多いかもしれません。そのような方におすすめなのが、外為どっとコムの『外貨積立(らくつむ)』です。

外貨積立(らくつむ)は、外貨、購入額、購入頻度、レバレッジの4つの項目を決めるだけで通貨を定期的に自動購入するFX積立投資サービスです。

外貨積立(らくつむ)のおすすめポイント

  • 1通貨単位で注文が可能で、100円から手軽に積立をスタート(※4)
  • 条件に合わせて通貨を自動購入するので、日々レートを確認する必要がない
  • 最大3倍(個人の場合)のレバレッジで資金効率の調整が可能
  • 定期購入のほか、即時購入も可能
  • 「満期」の概念がないため外貨の売却や購入額の変更など、運用方針を柔軟に変更可能
  • 通貨単位で指定する場合には1通貨単位ごと、円単位で指定する場合は100円以上1円単位(最低1通貨相当)

外貨積立(らくつむ)では一般的な外貨預金より低コストで外貨への投資ができ、レバレッジをかけられるため外貨預金よりも資金効率を上げることが可能です。レバレッジをかけると投資金額を上回る損失が出るリスクも生じますが、レバレッジは最大で3倍(個人の場合)までと制限されているため、最大レバレッジが25倍(個人の場合)であるFXと比べると大きな損失を出すリスクが少ないと言えます。

また、通常のFX取引ではエントリー(取引開始)のタイミングについて相場を確認しながら見極める必要がありますが、外貨積立(らくつむ)ではあらかじめ設定しておいた条件に合わせて通貨を自動購入するため、日々レートを確認する必要がありません。そのため、手軽に外貨を使った投資を行いたいという方におすすめです。

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外貨積立(らくつむ)ではお得なスワップポイントを常設中!

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※『らくらくFX積立』での買付のみを対象とさせていただきます。『外貨ネクストネオ』でのお取引は対象外とさせていただきますので、あらかじめご承知おきください。

通貨ペア スワップポイント付与金額
米ドル/円(USD/JPY) -
 
買ポジション10万通貨単位
トルコリラ/円(TRY/JPY) -
 
買ポジション10万通貨単位
メキシコペソ/円(MXN/JPY) -
 
買ポジション10万通貨単位
南アフリカランド/円(ZAR/JPY) -
 
買ポジション10万通貨単位

例えば外為どっとコムが提供するFXサービス『外貨ネクストネオ』では、メキシコペソ/円(MXN/JPY)のスワップポイントは250円です(10万通貨の買い、2023年6月30日適用分)。

一方、外貨積立(らくつむ)では260円(同)と、10円の差があります。スワップポイント狙いの中長期取引をお考えであれば、外貨積立(らくつむ)のほうが断然お得です。

外貨積立(らくつむ)の口座を開設して、中長期的な資産運用を始めてみてはいかがでしょうか。

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外貨積立(らくつむ)のよくある質問

外貨積立(らくつむ)は外貨預金より損が大きくなるのですか?

レバレッジ1倍で設定すれば、為替差損益の考え方は外貨預金と同じ※4です。

  • 取引コストを含めない場合

為替は1日中見てないといけないのですか?

外貨積立(らくつむ)ではあらかじめ設定しておいた条件に合わせて通貨を自動購入するため、日々レートを確認する必要がありません。

外貨積立(らくつむ)には外貨預金のような利息はありますか?

外貨積立(らくつむ)でも外貨預金の利息に相当する利益を受け取ることができます。外貨預金の利息と同様、FXはスワップポイント※5という外貨預金の金利に相当するものがあります。また、外貨預金だと原則満期後に受け取れますが、FXはほぼ毎日金額が確定して付与されます。

  • 2国間の政策金利差調整分であり、預貯金における金利とは異なるものです。
ご注意
スワップポイント(金利差調整分)について

通貨ペアを構成する通貨のうち、相対的に高金利の通貨を売った場合、または相対的に低金利の通貨を買った場合には、その取引数量相当のスワップポイント(通貨ペアを構成する両通貨の金利差の調整額)の支払い額が日々蓄積され、時間の経過に比例して損失額が大きくなりますのでご注意ください。また、現時点でスワップポイントを受け取れるポジションであっても、将来にわたって通貨ペアを構成する両通貨の金利差が縮小または逆転した場合には、その受け取り金額が縮小したり、反対に支払いへと転ずる可能性がございます。

外貨積立(らくつむ)について詳しくはこちら

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