11月8日、アメリカの大統領選挙が行われました。
大接戦の末、共和党のトランプ候補が勝利。事前予想通り、金融マーケットは大きな混乱となりました。
開票当日の為替相場について、また今後の注目点について、外為どっとコム総研の神田調査部長が解説します。
米国の第45代大統領を決める選挙は、大方の予想を覆して共和党トランプ氏が勝利した。
@開票が行われた9日の東京市場ではトランプ氏優勢の報道が流れるたびにドル売り・円買いが強まり、ドル/円相場は一時101円台前半まで下落した。なお、この間には日経平均株価の下げ幅が一時1000円を超える場面もあった。
Aところが、トランプ氏が勝利演説で過激な発言を封印して米国民に結束を呼びかけた事がきっかけとなりムードが好転。大統領選と同時に行われた米議会選挙において、共和党が上下院ともに制した事でねじれが解消した事も不透明感の後退に一役買ったとされる。
B欧米市場に入るとトランプ次期大統領が掲げる財政拡張政策への期待などから株高と債券安(金利上昇)が進み、ドル/円も105円台後半まで上昇した。
9日の反応を見る限り、「トランプ・リスク」として恐れていた市場崩壊シナリオは杞憂であったように思える。しかしながら、トランプ次期大統領の政治的指導力には未知数の部分が多く、この段階での政策期待のドル買いや債券売りには拙速感が否めない。新大統領をめぐる市場の評価はまだ定まり切れておらず、今後も折に触れて揺れ動く事が予想される。当面はトランプ次期大統領の言動から目が離せない状況が続くだろう。
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