中級編1 FXの注文方法 指値注文とは

指値注文とは?

指値(さしね)注文とは、現在の価格より有利なレートを指定して発注する注文方法です。「現在のレートよりも安く買いたい(または高く売りたい)」というときにレートを指定して指値注文を出しておくと、指定したレートに達したときに自動的に注文を出してくれます。

指値注文の使い方

例えば、現在1ドル=90円となっており、「相場が下落しそうだから、1ドル=89円になったら買いたい」と思ったとします。ここで「1ドル=89円になったら買う」という指値注文を出しておけば、その後実際にレートが89円になったときに自動で買いの新規注文が出されます。

その後、先ほど買ったポジションについて「相場が上昇しそうだから、1ドル=91円になったら売りたい」と考えたとします。この場合、「1ドル=91円になったら売る」という指値注文を出しておけば、レートが91円に到達したときに自動で売りの決済注文が出されます。

「現在のレートよりも安く買いたい、高く売りたい」時に便利

指値注文のメリット・デメリット

上記のとおり指値注文を活用すれば、レートを指定した注文を事前に設定することができます。そのため、仕事中や外出中など、レートの動きを追えないときにもチャンスを逃さず取引することができます。

しかし、指値注文は相場が予想通りに動かなかった場合は約定しないという点に注意が必要です。特に現在のレートと大きく離れたレートを指定した場合、注文が成立する確率が非常に低くなってしまいます。指値注文は約定しない場合もあるということに注意するとともに、指定するレートは現在のレートから離れすぎないものにするのがよいでしょう。

成行注文とは?

成行(なりゆき)注文とは、レートを指定せず、現在提示されているレートで発注する注文方法です。すぐに注文が成立するため、相場を見ながらリアルタイムで行う取引でよく使われます。そのため、指値注文のような「いつ約定するかわからない」「約定しないかもしれない」といった不確実性がないのがメリットです。

ただし、成行注文では注文発注時に表示されていたレートと実際に約定したレートとの間にずれ(スリッページ)が発生する場合があることに注意が必要です。相場は常に変動しているため、注文を出してから約定するまでのわずかな間にレートが動き、このようなずれが生じる場合があります。

スリッページの対策として、現在のレートで発注しつつスリッページ幅の許容値を設定できる「マーケット注文」というものがあります。スリッページの許容値を設定しておけば、注文を出した後に許容値以上に不利な方向へレートがずれた場合の約定を防ぐことができます。相場の値動きが激しいときにはマーケット注文も活用しながら取引するのも一つの手です。

また外為どっとコムの「マーケット注文」の場合、お客様にとって有利な方向のスリッページであれば、許容値を超えても約定処理時点のレートが適用されます。仮にスリッページの許容範囲を「0」に設定したとしますと、お客様にとってわずかでも不利な方向に発生したスリッページはすべて約定を拒否するとともに、約定レートを発注時と同一レートまたはお客様に有利な方向へスリッページが発生したレートに限定することができます。

逆指値注文とは?

逆指値注文(ストップ注文)とは、現在のレートよりも不利なレートを指定して発注する注文方法です。逆指値注文は、買い注文であれば「現在より高いレート」、売り注文であれば「現在より安いレート」を指定します。例えば、1ドル=100円のときに買いの新規注文を出した後、レートが97円まで下がってしまったとします。レートの下落が続くと損失が拡大してしまうため、「95円まで下がったら売ろう」と判断し、95円で決済する逆指値注文を出します。レートが実際に95円になると、自動的に売りの決済注文が出され損失が確定(=損失の拡大がストップ)します(※1)。

指値注文

このように逆指値注文は損失の拡大を抑える損切りに活用することができます。損切りはFXにおいて非常に重要ですので、特に初心者の方は逆指値注文を活用して適切な損切りを身につけましょう。

  • ※1 逆指値注文(ストップ注文)では、実勢レートが指定レートに到達してから執行されるため、相場変動によっては指定レートより制限幅なく、その時点の実勢に基づく大幅にかい離したレートで約定する場合があります(スリッページの発生)。その場合には、お客様にとって想定以上に不利なレートで約定することがありますので十分にご注意ください。

逆指値注文について詳しく知りたい方は、下記の記事を参考としてください。

指値・成行・逆指値注文の違い

指値・成行・逆指値注文の違いをまとめると下記の表のようになります。

  成行注文 指値注文 逆指値注文
発注レート 現在提示されているレートで発注 現在の価格より有利なレートを指定して発注 現在の価格より不利なレートを指定して発注
使うタイミング すぐに約定させたいとき 自分で取引できないタイミングでも取引チャンスを逃したくないとき 損失の拡大を防ぎたいとき(損切り)
注意点 スリッページが発生する場合がある 注文が成立しない場合がある スリッページが発生する場合がある

FXには様々な注文方法がありますが、この3つが最も基本的なものとなります。まずはこれらの特徴やメリット・デメリットを理解し、適切に使えるようになりましょう。

次は、必ず使おう!「ストップ注文」について詳しく解説