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来週の為替予想(ユーロ/円 ポンド/円)ユーロ円は売られ過ぎ圏、反発か175円か 分かれ目は176.77円 ハロンズFX 2026/10/3

 

ユーロ円とポンド円の2026年10月2日週の予想とチャート分析

執筆:外為どっとコム総合研究所 小野直人
執筆日時 2026年10月2日 18時

【この記事でわかること|ユーロ円・ポンド円見通し】

  • ユーロ円の予想レンジ:175.00〜179.00円
  • ポンド円の予想レンジ:206.00〜210.30円
  • ユーロ円は176.77円まで下落、ポンド円は相対的に底堅い
  • ユーロ円:HICP上振れでも10月利上げ観測は強まらず、ディーゼル問題とフランス財政が重し
  • ポンド円:BoEの利上げ観測が下値を支える一方、英国債市場の不安が重し

筆者のメインシナリオは、ユーロ円は175.00〜179.00円、ポンド円は206.00〜210.30円の範囲で、戻りの鈍さを残す展開です。ユーロは利上げを急がないECBの姿勢に政治の逆風が重なる一方、ポンドはBoEの利上げ観測が下値を支えており、下値の堅さではポンド円が上回るとみています。円の動きを左右する6日の植田総裁の発言や米雇用統計に加え、ユーロとポンドそれぞれの材料をどう見るかがポイントになりそうです。

今週のユーロ円・ポンド円|ユーロ円は176円台へ下落、ポンド円は下げ渋る

前回はユーロ円178.00〜182.00円、ポンド円207.50〜212.00円のレンジを想定していましたが、ユーロ円は1日に176.772円まで下落し、2025年11月以来の安値を付けました。ポンド円も一時206.886円まで下げたものの、208円台へ戻しています。

ユーロには、フランスの財政不安に加え、米国がフランスとドイツにディーゼル備蓄の放出を求め、応じなければ輸出制限も検討するとしたことが重しとなりました。その結果、ポンドに比べてユーロが売られやすい展開となりました。

ユーロ円見通し|物価上振れでも10月利上げ観測は強まらず、ディーゼル問題の行方が焦点

2日発表の9月ユーロ圏HICPは、総合が前年比+3.8%と市場予想を上回りました。総合の上振れは主にエネルギーが押し上げたもので、コアは+2.5%でした。ECBには追加利上げ観測が残るものの、エネルギー高だけを理由に10月の利上げを急ぐとの見方は強まっていません。次の利上げは12月以降とみる向きも根強く、発表後もユーロ円は177円台前半にとどまりました。

ディーゼル問題では、2日にマクロン大統領がトランプ大統領と協議し、G7首脳とも協議する意向を示しました。EU各国は、欧州でディーゼル5,000万バレル、IEA加盟国で原油5,000万バレルを放出するフランス案を協議し、合意には米国が一方的な輸出禁止を避ける確約を含めるべきだとの議論も出ています。協調が進めばユーロの買い戻しにつながる一方、こじれれば再び下押し材料となりそうです。

フランスでは仏独の利回り差が2012年以来の水準に広がり、予算案をめぐる政治的不透明感もくすぶっています。来週は5日のシュナーベル専務理事の発言や8日のECB理事会議事要旨で、利上げ時期をめぐる見方に変化が出るかも注目です。

ユーロ円のテクニカル分析|179.00円と176.77円が重要ライン

ユーロ円は177円台前半で推移しています。25日線(179.97円)、50日線(182.18円)、200日線(183.99円)はいずれも下向きです。一方、RSIは29.7と売られ過ぎの水準に入っており、材料が和らげば買い戻しが入りやすい状態でもあります。

上値は、1日のアジア時間安値の178.30円付近、さらに予想レンジ上限の179.00円が目安になります。下値は1日安値の176.77円を割り込むと、176.00円からレンジ下限の175.00円が視野に入ります。売り持ちの方にとっては、売られ過ぎの水準からの急な反発にも注意したいところです。

【ユーロ円チャート 日足】

ユーロ円テクニカル分析 日足/移動平均線/14日RSI 2026年10月2日

ユーロ円 日足/25・50・200日移動平均線/14日RSI 外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

ポンド円見通し|BoEの利上げ観測が下値を支える、英国債の安定が条件

BoEは9月の会合で政策金利を3.75%に据え置きましたが、採決は6対3で、3人は4.00%への利上げを主張しました。BoEの追加利上げ観測はポンドの下値を支えており、ECBとの利上げ時期の織り込みの違いが、ユーロ円に比べてポンド円が底堅い背景になっています。

一方、英国30年債利回りは1日に6%を超え、1998年以来の高水準となりました。BoEの利上げ期待による金利上昇ならポンドを支えやすいものの、財政不安や世界的な債券売りによる金利上昇は、むしろポンドの重しになりかねません。10月28日の予算案を前に、英国債市場が落ち着くかを確認したいところです。来週は6日のマン委員、8日のピルチーフエコノミストやベイリー総裁などBoE高官の発言が集中しており、11月利上げへの温度感が試されそうです。

ポンド円のテクニカル分析|210.00円と206.886円が焦点

ポンド円は208円台前半です。上値では、25日線の209.85円から今週高値の210.00円が重要になります。ここを超えればレンジ上限の210.30円が視野に入りますが、超えられなければ戻りの鈍い状態が続きそうです。

下値は208.00円、その下は今週安値の206.886円が目安です。チャート上のフィボナッチ38.2%水準(2025年4月安値からの上昇幅に対する)となる206.1円付近は、レンジ下限の206.00円とほぼ重なり、下げ止まりやすい水準とみています。

【ポンド円チャート 日足】

ポンド円テクニカル分析 日足/移動平均線/14日RSI 2026年10月2日

ポンド円 日足/25・50・200日移動平均線/14日RSI 外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

重要イベント・経済指標(2026年10月5日〜10月9日)

  • 10月5日(月)
    • 日本 臨時国会召集
    • 14:00 日本 9月消費者態度指数・一般世帯
    • 17:00 ユーロ 9月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
    • 17:00 ユーロ レーンECB専務理事発言
    • 17:30 イギリス 9月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
    • 18:00 ユーロ 8月卸売物価指数(PPI)
    • 18:00 ユーロ シュナーベルECB専務理事発言
    • 22:45 アメリカ 9月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
    • 22:45 アメリカ 9月総合購買担当者景気指数(PMI、改定値)
    • 23:00 アメリカ 9月ISM非製造業景況指数
  • 10月6日(火)
    • 15:00 日本 植田和男日銀総裁、片山財務相、発言
    • 15:00 ドイツ 8月製造業新規受注
    • 17:30 イギリス 9月建設業購買担当者景気指数(PMI)
    • 17:30 イギリス マンBoE委員発言
    • 18:00 ユーロ 8月小売売上高
    • 21:30 アメリカ 8月貿易収支
    • 22:00 ユーロ チポローネECB専務理事発言
    • 22:05 アメリカ NY連銀総裁発言
  • 10月7日(水)
    • 08:00 アメリカ ダラス連銀総裁発言
    • 08:30 日本 8月毎月勤労統計調査
    • 15:00 ドイツ 8月鉱工業生産
    • 27:00 アメリカ 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
  • 10月8日(木)
    • 08:50 日本 対外対内証券売買契約等の状況
    • 15:00 ドイツ 8月貿易収支
    • 18:15 イギリス グリーンBoE委員発言
    • 19:00 ユーロ レーンECB専務理事発言
    • 19:30 イギリス ピルBoEチーフエコノミスト発言
    • 20:30 ユーロ ECB理事会議事要旨(9月9・10日分)
    • 21:15 イギリス ベイリーBoE総裁発言(於:トルコ)
    • 21:30 アメリカ 新規失業保険申請件数
    • 22:00 イギリス ロンバルデリBoE副総裁発言
    • 26:40 アメリカ セントルイス連銀総裁発言
  • 10月9日(金)
    • 08:30 日本 8月全世帯家計調査・消費支出
    • 23:00 アメリカ 10月ミシガン大学消費者態度指数・速報値

外為どっとコム「経済指標カレンダー」

ハロンズFX「来週のユーロ円 ポンド円見通し」(過去分)