東証プライムの売買代金は概算で8兆7200億円。業種別では電気機器、精密機器、非鉄金属などが上昇した一方、石油・石炭、銀行、保険などが下落した。アドバンテストが9%を超える上昇となり、1銘柄で日経平均を700円以上押し上げた。半面、26.3期の有価証券報告書について監査意見を表明しない旨の監査報告書を受領したことなどを発表したニデックが急落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり750/値下がり747。アドバンテスト以外にも東京エレクトロンやSCREENなど半導体株が総じて強く、レーザーテックは11.1%高と2桁の上昇率。村田製作所や太陽誘電など電子部品株が騰勢を強めた。米マイクロンの好決算を追い風に、キオクシアHDが5%を超える上昇。安川電機やファナックなどFA・ロボット関連に強い動きが見られた。東邦HDによる買収観測が報じられたPHCHDが急騰した。
一方、三菱UFJや三井住友など銀行株が大幅安。公表された9月日銀会合の主な意見を受けて、早期の利上げ期待が後退したとの見方があった。原油と連動性が高い銘柄が弱く、出光興産、ENEOS、石油資源開発などが大幅安。株高の流れが強まる中でディフェンシブ系の銘柄が敬遠されており、東電HDや中部電力など電力株が売りに押された。下方修正を発表したメンバーズがストップ安となった。
日経平均は月初から大幅高。AI関連に完全復活を期待させるような動きが出てきた。米マイクロンの時間外の反応がそれほど強くなかっただけに、お祭りのような上昇となったことに意外感はある。それでも、きょうの強い上昇により、この先はAI関連に買いが入りやすくなる公算が大きい。
あすは米9月雇用統計の発表を控えて手がけづらさはあるものの、結果次第では週明けギャップアップスタートもあり得るだけに、売り急ぎは抑制されるだろう。きょうは主役銘柄が存在感を示し、67000円や68000円の節目をあっさり超えて69000円に迫ってきた。あすは8月14日につけた戻り高値の69608円を上回ることができるかに注目したい。
(小針)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
