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10月のハンガリーフォリント円(HUF/JPY)見通し|利下げ休止で焦点は再開時期へ、予想レンジ0.470〜0.495円 2026年10月1日

 

2026年10月HUF/JPY見通し テクニカル分析予 想レンジと戦略

基準日:2026年10月1日/対象期間:2026年10月

【この記事でわかること|ハンガリーフォリント円(HUF/JPY)見通し】

    • 10月のHUF/JPY予想レンジ:0.470〜0.495円
    • 上昇要因:MNBの利下げ休止、EU資金を巡る進展、円安
    • 下落リスク:エネルギー高、ECBの追加利上げ観測、MNBの利下げ観測再燃、円高
    • 注目水準:0.491〜0.492円/0.475円/0.496円

メインシナリオは、0.470〜0.495円の範囲で戻りを試しつつも、上値の重い展開です。9月は、前回下値の判断軸とした0.490〜0.494円を割り込み、0.481円まで下落しました。ただし、フォリントそのものが大きく崩れたわけではなく、ユーロ円の下落がHUF/JPYを押し下げた影響が大きくなっています。

足元では円安方向への動きもみられるため、10月はフォリント側だけでなく、円相場の変化にも目を配りたいところです。

9月は0.490〜0.494円の下値判断を割り込む

9月の予想レンジは0.490〜0.515円でしたが、実際には高値0.507円、安値0.481円、終値0.485円となりました。

前回は0.490〜0.494円を下値の判断軸としていましたが、200日移動平均線や8月安値を割り込んだことで、想定していた戻りのシナリオは崩れました。

一方、予想レンジの幅は0.025円、実際の値幅は0.026円です。つまり、値幅そのものより、レンジを上方向に置き過ぎたことが問題でした。

また、9月のHUF/JPY下落では、フォリントそのものの下落よりもユーロ円の影響が大きくなりました。このため10月も、MNBの金融政策だけでなく、ユーロ円、とくに円側の動きが重要になりそうです。

エネルギー高とECBの利上げ観測はフォリントの重し

9月は原油や欧州天然ガスの上昇を受け、欧州でもインフレへの警戒が強まりました。ECBは9月に利上げし、追加利上げ観測も残っています。

ECBの金利が上がれば、フォリントが持つ高金利通貨としての魅力は相対的に薄れやすくなります。

また、エネルギー高はフォリントにとって少し悩ましい材料です。MNBが利下げを急ぎにくくなる点ではフォリントを支えますが、ハンガリー経済には輸入コストや景気面で負担となります。

今回は、エネルギー高による景気や対外収支への悪影響の方をやや重くみています。

MNBは利下げを休止、焦点は再開時期

前回の焦点だった「9月も利下げを続けるのか」に対して、MNBは9月22日に政策金利を5.50%で据え置きました。これまで続いていた利下げはいったん止まっています。

ただし、これで利下げが完全に終了したわけではありません。

まず注目したいのが10月7日の9月CPIです。物価の落ち着きが続けば利下げ再開が意識され、フォリント安(EUR/HUF上昇)につながる可能性があります。

同日の議事要旨、さらに10月20日のMNB会合を通じて、据え置きが長期化するのか、それとも再び利下げへ向かうのかを確認したいところです。

EU資金はフォリントの支え

9月には、EU資金を巡る動きにも進展がありました。

凍結されている結束基金の一部解除に向けた動きが進めば、ハンガリーへの警戒感を和らげ、フォリントを下支えする材料になります。

ただし、9月後半はこうした好材料があってもフォリント高が続きませんでした。10月もEU資金だけで判断せず、金利やエネルギー価格とあわせて見ていきたいところです。

円側は日銀と円安の動きに注目

9月のHUF/JPYでは円側の影響が大きかっただけに、10月も円相場は重要です。

日銀は9月に政策金利を1.25%へ引き上げました。追加利上げ観測が強まれば、円高を通じてHUF/JPYの重しになります。

一方、足元では円安方向への動きもみられています。この流れが続けば、フォリントが対ユーロで伸び悩んでも、HUF/JPYは下支えされやすくなります。

HUF/JPYテクニカル分析|0.491〜0.496円が戻りの焦点

HUF/JPYテクニカル分析 日足/移動平均線/RSI 2026年10月

HUF/JPY日足テクニカル分析 移動平均線/RSI 外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

9月高値0.507円、安値0.481円、終値0.485円から算出した10月の月足ピボット(P)は0.491円です。

月足ピボットは、前月の高値・安値・終値から翌月の支持線や抵抗線を計算する指標です。

  • R1:0.501円
  • R2:0.517円
  •  P :0.491円
  • S1:0.475円
  • S2:0.465円

25日移動平均線は9月30日時点で0.492円付近で、月足ピボットとほぼ重なっています。まずは0.491〜0.492円を回復できるかが、戻りの第一関門です。

その上には200日移動平均線の0.496円付近があります。今回の予想レンジ上限0.495円もこの手前にあり、0.491〜0.496円は戻り売りが出やすいゾーンとみています。

一方、下値ではS1の0.475円が最初の目安です。ここを割り込めば0.470円、その下ではS2の0.465円が意識されます。

100日移動平均線は0.508円付近にあり、現在値は主要な移動平均線を下回っています。ただ、14日RSIは36.6まで持ち直しており、売られ過ぎ感は少し和らいでいます。

10月のHUF/JPY見通しまとめ|0.470〜0.495円を予想

10月の予想レンジは0.470〜0.495円とします。

9月は予想した値幅そのものはほぼ合っていました。このため10月も大きくレンジを広げず、9月の下落を反映しながら、足元の円安も考慮してレンジを設定しました。

MNBの据え置きが続き、円安も進めば、月足ピボットと25日移動平均線が重なる0.491〜0.492円を上抜け、200日移動平均線の0.496円付近を試す可能性があります。

反対に、MNBの利下げ観測が再び強まり、円高も進めば、S1の0.475円を割り込み、0.470円方向への下落を警戒します。さらに0.470円を明確に割り込む場合は、S2の0.465円前後が次の下値目安です。

10月は、MNBが利下げをどこまで先送りするかに加え、9月の下落を主導した円側の流れが変わるかを確認する月になりそうです。

10月の重要イベント

  • 10月07日(水)15:30 ハンガリー  9月CPI
  • 10月07日(水)21:00 ハンガリー 中銀9月会合議事要旨
  • 10月20日(火)21:00 ハンガリー 中銀金利発表
  • 10月29日(木)22:15:欧州 ECB政策金利発表
  • 10月29日(木)22:45:欧州 ECBラガルド総裁 記者会見
  • 10月30日(金)未定:日本 日銀金融政策発表
  • 10月30日(金)15:30:日本 植田日銀総裁会見