
主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2026年9月30日8時10分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村勉
目次
▼29日(火)の為替相場
(1):RBA 予想通りの利上げ
(2):米消費者マインドが悪化
(3):NY連銀総裁「性急に行動する必要はない」
▼外為注文情報/ ▼本日の予想レンジ/ ▼ドル/円の見通し:158円台に乗せると上値が抑えられやすくなりそう/ ▼注目の経済指標・イベント
29日(火)の為替相場

期間:29日(火)午前6時10分~30日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):RBA 予想通りの利上げ
豪中銀(RBA)は予想通りに政策金利を4.35%から4.60%へ引き上げた。声明で「前回の会合以降、インフレの上振れリスクの一部が現実になりつつある」との見解を示した上で「インフレ率を持続的に目標水準に戻すために必要と考える対応を引き続き行う。必要に応じて政策金利をさらに引き上げることもそれに含まれる」と表明した。ブロック総裁は理事会後の会見で、金利据え置きも検討したことを明かした上で「今回までの4回の利上げが十分な引き締め効果をもたらし、インフレを抑えると予測している。そうなることを期待しているということだ。ただ、これで十分かどうかは分からない」と語った。
(2):米消費者マインドが悪化
米8月JOLTS求人件数は707.9万件と市場予想(722.8万件)を下回り、3月以来の水準に減少した。一方、レイオフ(一時解雇)数も164.1万件と2025年3月以来の低水準となった。同時に発表された米9月消費者信頼感指数は81.9と市場予想(89.0)を下回り、2014年4月以来の水準に低下。ガソリン価格の高止まりなど物価高を背景に消費者マインドが悪化していることが浮き彫りになった。
(3):NY連銀総裁「性急に行動する必要はない」
NY連銀のウィリアムズ総裁は、年内にあと1回の利上げが適切になる可能性があるとしつつも、「9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策措置(利上げ)を決定したため、性急に行動する必要はない」との認識を示した。これを受けて米金利市場が織り込む10月の利上げ確率は70%前後から50%前後に低下した。
29日(火)の株・債券・商品市場
日経平均: 65481.27 ▼396.35
豪ASX: 8709.252 △29.564
上海総合: 3830.451 △6.830
英FT: 10636.71 ▼48.17
独DAX: 25399.21 △24.79
NYダウ: 51349.92 ▼131.59
日10年債: 3.094 ▼0.007
豪10年債: 5.3719 ▼0.0447
英10年債: 5.410 ▼0.012
独10年債: 3.626 ▼0.017
米2年債: 4.8765 ▼0.0540
米10年債: 5.2362 △0.0001
NY原油: 89.38 ▼3.22
NY金: 4179.70 △11.30
ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

【情報提供:外為どっとコム】
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人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円: 156.600 ~ 158.200
ユーロ/円: 177.700 ~ 179.100
ポンド/円: 207.100 ~ 208.900
豪ドル/円: 109.400 ~ 110.300
ドル/円の見通し:158円台に乗せると上値が抑えられやすくなりそう
昨日のドル/円は終値ベースで0.1%未満の小幅安。米長期金利の上昇を背景にドルが買われ、157.72円前後まで上昇する場面も見られたが、米NY連銀のウィリアムズ総裁が「利上げを急ぐ必要はない」と発言したことで、10月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ観測が後退し上げ幅を失った。翌日の米8月個人消費支出物価指数(PCEデフレーター)や2日の米9月雇用統計の結果を見極めたいとの思惑も強く、157円台での値動きが中心となった。 本日発表される米8月PCEデフレーターの市場予想は前月と同じ前年比+3.7%となっている。イラン戦争の長期化に伴う原油価格の高止まりが米国のインフレを加速させるとの懸念は根強く、米連邦準備制度理事会(FRB)も二大責務である物価安定と雇用最大化について、足元では雇用情勢よりも物価動向を注視していることから、市場予想を上回る結果となればドル買いで反応することになるだろう。もっとも、日米当局が円安に懸念を示していることで、円買い介入への警戒感も残っている。158円台に乗せると、警戒感の高まりから上値が抑えられやすくなりそうだ。
注目の経済指標・イベント
09/30 (水)
10:30 〇 (中) 9月製造業PMI
10:30 〇 (中) 9月非製造業PMI
10:30 〇 (豪) 8月消費者物価指数
10:45 (中) 9月RatingDog製造業PMI
10:45 (中) 9月RatingDogサービス業PMI
15:00 (英) 4-6月期GDP・改定値
16:55 (独) 9月失業者数
16:55 (独) 9月失業率
21:00 〇 (独) 9月消費者物価指数
21:15 ◎ (米) 9月ADP全国雇用者数
21:30 ◎ (米) 8月個人所得
21:30 ◎ (米) 8月個人消費支出
21:30 ◎ (米) 8月PCEデフレーター
21:30 ◎ (米) 8月PCEコア・デフレーター
21:30 (米) 4-6月期GDP・確定値
23:30 (米) EIA週間原油在庫統計
24:45 (ユーロ圏) シュナーベルECB専務理事講演
26:30 (米) バーキン・リッチモンド連銀総裁講演
28:25 (米) クックFRB理事講演
10/01 (木)
06:10 (米) グールズビー・シカゴ連銀総裁講演
07:00 (米) カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁講演
08:50 〇 (日) 9月日銀短観
08:50 〇 (日) 日銀金融政策決定会合における主な意見
外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
