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【今日のドル円】昨日の振り返りと今日のドル円相場見通し「原油高で米金利急騰も158円は目前で足踏み? 昨日の乱高下と今夜のFRB要人砲」 2026年9月29日

ドル円レポート:原油高で米金利急騰も158円は目前で足踏み? 昨日の乱高下と今夜のFRB要人砲

ニューヨーク市場:「156.50円から切り返すも上値重く! 中東リスクと日米包囲網が交錯」

財務省の三村財務官より「日米首脳・財務相間のメッセージは非常にクリア」「足元の為替水準に満足も安心もしていない」と市場の過度な円安進行を強くけん制する発言が相次ぎ、ドル円は一時156.502円まで下落した。

しかし、その後トランプ米大統領がイランによるホルムズ海峡再開案を一時拒否したことを受け、原油先物価格(WTI・ブレント)が急反発。エネルギー発のインフレ懸念が再燃したことで、米10年債利回りは一時5.27%台と2007年6月以来の高水準を記録した。米主要中銀高官の利上げ・高金利維持発言(クック理事など)も重なり、ドル円は157.586円まで反発した。

もっとも、NY時間終盤にかけて「米側が対イラン制裁緩和を用意」「イラン側がウラン濃縮中止に同意」との報道が伝わると原油価格が失速。米長期金利の上昇幅縮小とともにドル買いも一服し、157円台半ばまで押し戻されて引けた。

 

本日29日のアジア時間:介入警戒の157円台後半――米JOLTSとFRB要人ラッシュで上値ブレイクはあるか

ドル円は足元、157円台半ばで推移している。本日は「上値の重い展開」が想定される。

原油価格の高止まりは米国の追加引き締め観測を支える一方で、イランのアラグチ外相によるニューヨークでの仲介役協議など、外交的妥協への期待も交錯している。中東発の報道次第で米10年債利回りが乱高下しやすい環境が続く見通しだ。

また、157円台後半から158円台にかけては、日米当局による協調介入への思惑が一段と強まりやすく、実需・投機筋ともに上値を積極的に買い上がりづらい地合いとなっている。

NY時間は23:00の米求人件数(JOLTS)および消費者信頼感指数を皮切りに、深夜から未明にかけてFRB主要メンバー(ボウマン副議長、バー理事、ウィリアムズNY連銀総裁、ウォラー理事ら)の発言が連続する。労働市場の減速感や利上げ姿勢への言及次第では、金利主導の急変動に注意が必要となる。

kurokawa.jpg 外為どっとコム総合研究所
黒川健(くろかわ・たける)
米国Capital Market Services LLCニューヨーク本社および上田ハーロー株式会社でカバーディーラー、プロップディーラーを約20年間務める。2021年9月(株)外為どっとコム総合研究所入社後は、テクニカル分析、ファンダメンタル情報を配信している。