
執筆:外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村 勉
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今週の振り返り
今週の豪ドル/円は111.67円前後、ニュージーランド(NZ)ドル/円は89.63円前後で取引を開始しました。18日に日銀が政策金利を1.25%へ引き上げたものの、追加利上げのペースについて慎重な見方が広がったことで、週初は円売りが優勢となりました。日銀の利上げ後も円が弱含みました。もっとも、18日に日銀がレートチェックを行ったことで、円買い介入への警戒感もあり豪ドル/円、NZドル/円の上値は限定的となっています。23日以降は原油価格が反発し、世界的に長期金利が上昇したことで、米ドルが全面高となったことも影響して豪ドル/円、NZドル/円は反落しました(執筆時)。
RBAの利上げは織り込み済み
来週の豪ドル/円は、29日のRBA金融政策決定会合と、30日の豪8月消費者物価指数(CPI)が最大の注目材料です。
22日にブロック豪準備銀行(RBA)総裁が、中東情勢によるエネルギー価格の上昇や国内の需要の強さを背景に、インフレ上振れリスクが顕在化しているとの認識を示しました。また、ハンター総裁補も追加利上げの必要性に言及したことから、市場は29日のRBA会合での25bp(0.25%ポイント)の利上げを9割方織り込み、12月までにさらに1回の利上げを6割方織り込んでいます。そのため、今会合での注目点は声明やブロック総裁の会見で今後の利上げペースについての言及があるかどうかになります。
さらに30日には豪8月CPIが発表されます。29日にRBAが利上げを実施した場合でも、CPIが強い結果となれば、追加利上げ観測が高まる可能性があります。一方で、伸びが鈍化していれば、今回の利上げでひとまず様子見姿勢に転じるとの見方が強まる可能性もあります。RBA会合とCPIが連続するため、来週は豪ドルが大きく動きやすい週となりそうです。
豪ドル/円のテクニカル分析
豪ドル/円は、200日移動平均線付近での値動きが続いています。目先の上値目途は日足一目均衡表の雲や同基準線、9月18日高値(112.62円前後)が意識されそうです。一方下値は、9月14日安値(109.67円前後)や8月3日安値(109.24円前後)がサポートとして機能しそうです。
【豪ドル/円 日足・一目均衡表】

予想レンジ:AUD/JPY:109.500-113.000、NZD/JPY:88.500-91.000
9/28週のイベント:
09/29 (火) 10:30 豪 8月家計消費支出
09/29 (火) 13:30 豪 豪準備銀行(RBA)、政策金利発表
09/30 (水) 09:00 NZ 9月ANZ企業信頼感
09/30 (水) 10:30 中国 9月製造業購買担当者景気指数(PMI)
09/30 (水) 10:30 豪 8月消費者物価指数(CPI)
09/30 (水) 10:30 豪 8月住宅建設許可件数
09/30 (水) 10:45 中国 9月RatingDog製造業購買担当者景気指数(PMI)
09/30 (水) 10:45 中国 9月RatingDogサービス部門購買担当者景気指数(PMI)
10/01 (木) 06:45 NZ 8月住宅建設許可件数
10/01 (木) 10:30 豪 8月貿易収支
一言コメント:
シルバーウィークは雨の影響で子供のサッカーが中止となりゆっくり休めるかと思いきや、子供は体力が有り余っているので家の中をドタバタ…結局、車で小一時間かけて屋内で走り回れる施設に行きました。
『来週の豪ドル/円、NZドル/円相場見通し』
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外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。

