東証プライムの売買代金は概算で7兆8000億円。業種別では銀行、証券・商品先物、その他金融などの動きが良かった。下落は情報・通信と建設の2業種のみで、その他製品が小幅な上昇にとどまった。証券会社が投資判断を引き上げたコマツが大幅上昇。半面、通期の業績および配当見通しを引き下げた生化学工業が急落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1118/値下がり382。日米の長期金利上昇を追い風に、メガバンクの三菱UFJ、三井住友、みずほFGが3~4%台の上昇。筑波銀行や東邦銀行など地銀株の多くが値を飛ばした。ナスダック高を受けて東京エレクトロンやアドバンテストなど半導体株の多くが大幅上昇。米インテルの大幅高を手がかりにイビデンが買いを集めた。非公開化の観測が報じられた小林製薬がストップ高比例配分となった。
一方、傘下アームの大幅安が嫌気されたソフトバンクグループが3.2%安。ユーロ円建てCBの発行を発表した清水建設が5%を超える下落となり、大成建設や鹿島など同業に売りが波及した。カバーは上期の利益見通し引き上げが好感されず、8%を超える下落となった。
スタンダード市場に新規上場したレイヤードは、高い初値をつけたものの、終値は初値を下回った。
きょうは金融株の強さが目立った。教科書的には金利の上昇は株式には逆風となるが、業績面で追い風を受ける金融株が買われるのであれば、ネガティブな影響は緩和される。きのうは金融株は弱く、1日~数日のスパンでは金利が上昇しても金融株の買いにつながらないことはあるだろう。ただ、週足チャートでみれば、三菱UFJ、三井住友、みずほFGのメガバンク3行の株価はきれいな右肩上がりのトレンドが続いている。これらの基調が上向きであるうちは、金利の上昇は日本株の致命的なダメージにはならないと考えられる。金融株、特に銀行株に関しては保有しているかどうかに関わらず、今後の値動きを注意深く見ておく必要がある。
(越後)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
