
「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
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『最新のドル/円相場を解説』
最新のマーケット情報まとめ
■足元の動き
ドル円は24日に一時159円台まで上昇しましたが、為替介入への警戒感から伸び悩みました。25日は円買いが優勢となり158円を再び割り込む動きを見せています。円買いのきっかけは政府関係者の発言です。城内経済財政相は、「金融緩和などのリフレ政策に取り組む局面ではない」との認識を示しました。片山財務相は、「ベッセント米財務長官と為替を含めて緊密に連絡を取っている」と述べています。さらに、日米首脳会談で「トランプ大統領が円安への懸念を示した」と伝わり、これが円買いを最も強めたとみられます。
ただ、ファンダメンタルズでの円売り・ドル買い地合いは続いています。FOMCは先週利上げを実施し、年内の追加利上げも示唆しました。一方、日銀は利上げしたものの2人の委員が反対しました。植田総裁の会見でも連続利上げを意識させる発言はなく、「ハト派的な利上げ」と受け止められています。こうしたことから、底堅い値動きとなっています。
■テクニカル分析
日足では、ドル円は24日に終値で200日移動平均線を上抜けましたが、25日は再び下回っており、同線をめぐる攻防が続く可能性があります。10日線と20日線はゴールデンクロスしており、下げた場合でも157円、156円50銭近辺が下値の支えになるとみられます。一方で159円を再び超えれば、9月高値である160円台前半が上値目標となりそうです。
■注目イベント
10月1日には日銀短観と、金融政策決定会合の「主な意見」が公表されます。市場は10月会合での利上げを3割程度、12月会合での利上げを完全に織り込んでいます。焦点は、この見方を上回るタカ派的な内容があるかどうかです。反対した2名委員の見解や、来年7月までに3回とされる利上げペースへの言及も注目されます。
最大の材料は2日の米9月雇用統計です。予想は非農業部門雇用者数が10万人程度(前回16.2万人)、失業率4.1%、平均時給が前年比3.2%(前回3.1%)です。10月FOMCでの利上げ織り込みは7割程度にとどまります。強い結果となれば10月・12月の連続利上げ観測が強まり、ドル円が160円を試す展開も考えられます。9月30日の米8月PCEデフレーターも、金融政策を見極めるうえで確認しておきたい指標です。
■まとめ
来週前半のドル円は158円を中心に方向感を探る展開となりそうです。雇用統計の結果を受けて160円へ向かうのか、伸び悩むのかが分かれ目になるとみられます。底堅さを保ちつつ上値を試す展開が続く可能性がありますが、介入警戒による急な円買いには注意が必要です。
■注目イベント
9/28◎日銀金融政策決定会合議事録(7月30-31日分)
9/29◎米9月消費者信頼感指数
9/29☆米8月JOLTS求人件数
9/30☆米9月ADP全国雇用者数
9/30☆米8月PCEデフレーター
9/30◎クックFRB理事講演
10/1☆日本7-9月期日銀短観
10/1☆日銀金融政策決定会合における主な意見(9月17-18日分)
10/1☆米新規失業保険申請件数
10/1☆米9月ISM製造業景況指数
10/1◎クックFRB理事講演
10/1◎ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁講演
10/2◎ローガン米ダラス連銀総裁講演
10/2◎日本9月東京都区部消費者物価指数
10/2☆米9月雇用統計
☆特に重要 ◎重要
■ドル/円チャート 日足

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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界で経験を積み、2017年10月に外為どっとコムへ入社。サポートセンター業務に従事した後、2022年2月より現職。テクニカル分析を中心に、為替相場・金融市場の調査・分析や個人FX投資家向けの情報発信を行っている。
テレビ東京「モーサテサタデー」にコメンテーターとして出演。ストックボイスTVでの解説をはじめ、各種メディアへの出演・コメント実績を持つ。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』ではドル円・ユーロ円の見通しを連載。


