
ドル円レポート:米利上げ再加速観測と原油高で4日続伸、日銀のレートチェック水準(158.05円)を上抜け
ニューヨーク市場:米追加利上げ観測と原油急伸で158円台乗せ、当局の介入警戒感が上値を抑える展開
米9月総合購買担当者景気指数(PMI)速報値が58.4と、市場予想に反して2021年7月以来約5年ぶりの高水準を記録。これを受けて米10年債利回りは一時5.13%台まで急伸(2007年7月以来約19年ぶりの高水準)し、日米金利差拡大を手がかりにしたドル買い・円売りが加速した。また、米連邦準備理事会(FRB)のバー理事が「インフレ2%目標達成のため、追加利上げが必要となる公算が大きい」と表明。先週の利上げに続く次回10月会合での追加利上げ観測(織り込み度約70%)が急速に高まった。さらに、トランプ米大統領とイランのペゼシュキアン大統領による応酬が続き、対立長期化への警戒からブレント原油先物が再び1バレル=100ドルを突破。エネルギーインフレ再燃への懸念が金利上昇とドル高を一段と支援し、ドル円は一時158.399円まで上昇した。
本日24日のアジア時間:上値追い継続も158円台半ばの攻防と実弾介入への警戒
ドル円は足元、158円前半レベルで推移している。本日のドル円は、堅調な米景気とタカ派的な米金融政策期待を背景に底堅い推移が予想される一方、心理的節目である日銀のレートチェック水準(158円05銭)を抜けたことで、市場参加者は本邦通貨当局による実弾介入への緊張感を高めている。ボラティリティが急激に拡大した局面での断続的な売り圧力に警戒が必要であり、158.50円前後のレジスタンス突破に向けては神経質な展開が見込まれる。また、米長期金利が5%台に乗せるなか、米財務省による最大60億ドルの長期国債買い戻し(24日)や、夜間のFRB高官発言(NY連銀ウィリアムズ総裁、リッチモンド連銀バーキン総裁ら)が長期金利に与える影響を注視する必要がある。
黒川健(くろかわ・たける)
米国Capital Market Services LLCニューヨーク本社および上田ハーロー株式会社でカバーディーラー、プロップディーラーを約20年間務める。2021年9月(株)外為どっとコム総合研究所入社後は、テクニカル分析、ファンダメンタル情報を配信している。
