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トルコリラ/円見通し|3.20円台へ戻すも円安頼み、ファンド問題の火種はなお消えず【2026年9月22日】

 

2026年9月22日のトルコリラ/円チャートと注文情報(オーダーブック)

作成日時:2026年9月22日12時20分

想定期間:2026年9月22日~9月29日

【この記事でわかること|トルコリラ/円見通し】

  • 今週のトルコリラ/円の予想レンジ:3.12〜3.30円
  • 下落要因:ファンド清算資金の外貨流出、円安一服で3.12円割れを試す展開
  • 上昇要因:円安基調の継続、ファンド問題が「管理された清算」に収まりトルコリラ売りが限定的となるケース
  • 重要な分岐点:3.232円(戻りの第1抵抗)、3.30円(25日線と上限)、3.12円(下値の維持可否)

トルコリラ/円は3.122円まで下落した後、3.20円台へ反発しました。ただ、この戻りをリラの底入れとみるか、円安に支えられた一時的な反発とみるかは、市場でも見方が分かれています。ベースシナリオは、3.12円を下値に3.20円台を中心とした戻りを試す展開で、予想レンジは3.12〜3.30円です。見通しを左右するのは、トルコで表面化した投資ファンドの流動性問題が株式市場の中で収まるのか、それとも外貨需要を通じてトルコリラ売りへ波及するのかという点です。円安の持続力とファンド問題の行方のどちらを重く見るか、ご自身の判断軸を意識しながら読み進めてみてください。

トルコリラ/円の振り返り:3.12円維持で反発、主役は日銀利上げ後の円安

前週は3.122円まで下落した後、3.20円台へ反発しました。前回は3.12円を維持できれば戻り余地があるとみており、値動きはおおむね想定通りでした。

ただし、今回の上昇はトルコリラそのものが強くなったというより、日銀の利上げ後も円安が続いた影響が大きかったとみられます。トルコリラ側ではむしろ、新たな警戒材料が浮上しています。

トルコリラ/円見通し:新たにファンド問題が浮上―銀行主導の清算へ

SPK(トルコ資本市場委員会)は8月28日にファンド規制を強化しました。これにより、以前から一部ファンドでくすぶっていた低流動性株への集中投資や流動性管理の問題が表面化しました。

株安と解約増加を受け、一部では解約代金の支払い不履行も発生しました。SPKは問題ファンドの売買を停止し、銀行主導の清算が進められる見込みです。一部通信社によると、対象資産は約8900億リラ、投資家は約35万人で、131本のファンドをイシュ銀行とジラート銀行が整理するとしています。

清算期限の延長で連鎖的な株安リスクは低下、ただし上値は重い可能性

さらに清算期限は3カ月から6カ月へ延長され、短期間の投げ売りによる連鎖的な株安リスクは低下しました。安心材料といえる一方、清算売りは今後も続くため、トルコ株の上値を抑える可能性があります。

株式市場への影響がある程度見えてきたことで、トルコリラにとっての焦点は次の段階に移りつつあります。

トルコリラ安に波及するか:清算資金の行き先とトルコ中央銀行(TCMB)の週次統計

トルコリラにとって重要なのは、清算された資金がどこへ向かうかです。資金がリラ預金や国債など国内のリラ資産に残れば、為替への影響は限定的です。一方、ドルやユーロへ交換される動きが強まれば、ファンド問題がトルコリラ安へ波及する可能性があります。

この点を確認する最初の手がかりが、9月24日のTCMB週次統計です。外国人によるトルコ株・国債の売買や、リラ建て・外貨建て預金の動きから、ファンド問題が外貨需要や資金流出へつながり始めているかを確認できます。ただし、対象は9月18日までの週で、清算売りが本格化する前の動きにとどまる点には留意が必要です。

また、ドル/トルコリラはTCMBの管理下で緩やかに推移しているため、外貨需要が強まっても、まずは中銀のドル売りで吸収され、為替レートより先に外貨準備の減少として表れる可能性があります。急激なトルコリラ安は、準備の減少が続いた先のリスクとみておくのが実態に近いと考えられます。さらに同日(米国時間)の米中首脳会談も、リスク選好や原油、ドル円を通じた間接的な材料になりそうです。

こうしたファンダメンタルズの変化がチャート上のどの水準に表れるのか、次に整理します。

トルコリラ/円テクニカル分析:移動平均線とピボットで見る上値・下値の節目

テクニカルでは、5日移動平均線が3.19円、25日線が3.30円、50日線が3.35円、相対力指数(RSI)は43.9です。短期的には反発しているものの、中期的な下落基調を転換したとはまだ言えない状況とみられます。

上値の節目:第1抵抗線(R1)3.232円から3.30円

上値では週足ピボットR1の3.232円が最初の壁です。突破すれば第2抵抗線(R2)の3.268円、その先は25日線と予想レンジ上限が重なる3.30円が目安となります。

下値の節目:ピボット3.177円から前週安値3.122円

下値ではピボットの3.177円、第1支持線(S1)の3.141円、前週安値の3.122円が重要です。3.12円を維持できる間は戻り余地を残す一方、明確に割り込めば想定レンジを下抜けることになります。

トルコリラ/円のシナリオの組み立て方と視点

メインシナリオは、トルコリラ/円は3.12円を下値に、3.20円台を中心とした戻りを試すというものです。円安がトルコリラ/円を支える一方、トルコ国内ではファンド清算と資金移動の行方が焦点になるとみています。

上方向へ見通しを修正する条件

ファンド問題が「管理された清算」の範囲にとどまり、円安基調も続けば、3.23〜3.27円への戻り余地があるとみられます。

下方向へ見通しを修正する条件

下振れの経路は2つ考えられます。一つは、TCMBの外貨準備の減少や外貨建て預金の増加など、外貨への資金逃避が強まっている兆候が確認される場合です。もう一つは、今回の反発を支えてきた円安が一服する場合です。ドル円は158円台まで円安が進んでおり、巻き戻しや介入警戒が強まれば、トルコリラ側に大きな変化がなくても3.12円を試す展開は考えられます。

ポジション別の着眼点

買いポジションをお持ちの方にとっては、3.12円を維持できているかが一つの目安になりそうです。売り目線の方にとっては、3.232円から3.30円にかけての上値の重さを確認できるかが判断材料になるでしょう。いずれも一つの見方にすぎませんので、ご自身の見立てに合わせて戦略を組み立ててください。

【あなたの見通しは?】

A.ファンド問題は国内の清算で収まり、円安を追い風に3.23〜3.30円を試す

B.円安の下支えと清算売りの重しが拮抗し、3.12〜3.23円でのもみ合いが続く

C.清算資金の外貨流出や円安の一服で、3.12円を割り込みレンジを下抜ける

注文情報(オーダーブック)|3.30円の売り厚と3.10円・3.00円の買い

2026年9月22日 11:40時点 現在レート:3.21-3.22円
Sell Rate Buy
36,000 Lot 4.20 0 Lot
20,000 Lot 4.10 4,000 Lot
40,000 Lot 4.00 4,000 Lot
20,000 Lot 3.90 4,000 Lot
40,000 Lot 3.80 4,000 Lot
40,000 Lot 3.70 4,000 Lot
40,000 Lot 3.60 4,000 Lot
40,000 Lot 3.50 4,000 Lot
40,000 Lot 3.40 4,000 Lot
40,000 Lot 3.30 4,000 Lot
0 Lot 3.20 0 Lot
40,000 Lot 3.10 40,000 Lot
40,000 Lot 3.00 40,000 Lot
40,000 Lot 2.90 32,000 Lot
40,000 Lot 2.80 36,000 Lot
28,000 Lot 2.70 12,000 Lot
12,000 Lot 2.60 4,000 Lot
40,000 Lot 2.50 12,000 Lot
4,000 Lot 2.40 4,000 Lot
4,000 Lot 2.30 4,000 Lot
4,000 Lot 2.20 4,000 Lot
注文数量はLot数で表示しています。1メモリ=4,000 Lot。
本データは10分おきに再集計され、その約5分後に表示されます。
背景が水色の行は現在レートの位置を表しています。

トルコリラ/円は現在3.20円付近で、上方向では3.30円に40,000 Lotの売り注文があり、目先の上値抵抗として意識されそうです。3.30円より上にも3.40〜4.00円にまとまった売り注文が並んでおり、上昇局面では戻り売りに注意が必要です。

一方、下方向では3.10円と3.00円にそれぞれ40,000 Lotの買い注文があり、厚めの買いが確認できます。予想レンジ下限の3.12円付近を下抜けた場合でも、3.10円近辺では買い注文が下値を支えるか注目されます。

今後の重要イベント

  • 9月23日(水) アメリカ 22:45 9月PMI速報値
  • 9月24日(木) トルコ 20:30 TCMB週次証券統計・週次銀行統計
  • 9月24日(木)  米中首脳会談
  • 9月24日(木) アメリカ 21:30 新規失業保険申請件数
  • 9月25日(金) アメリカ 21:30 8月耐久財受注
  • 9月25日(金) アメリカ 23:00 9月ミシガン大学消費者態度指数・確報値
  • 9月28日(月) 日本 8:50 日銀金融政策決定会合議事要旨(7月30・31日開催分)
  • 9月29日(火) アメリカ 23:00 9月消費者信頼感指数
  • 9月29日(火) アメリカ 23:00 8月JOLTS求人件数

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