
主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2026年9月18日8時10分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村勉
目次
▼17日(木)の為替相場
(1):高市首相会見
(2):BOE 予想通り政策金利を据え置く
(3):米新規失業保険申請件数 予想を下回る
▼外為注文情報/ ▼本日の予想レンジ/ ▼ドル/円の見通し:タカ派姿勢示さなければ円安加速/ ▼注目の経済指標・イベント
17日(木)の為替相場

期間:17日(木)午前6時10分~18日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):高市首相会見
高市首相は内閣改造に伴い会見を実施。「『責任ある積極財政』の大方針を掲げ、『強い経済』の実現に向けた政策を加速させ、日本列島を強く豊かにしていく」とあらためて表明した。また、「飲食料品の消費税率引下げの財源確保に関しては、市場の信認を得られるように、特例公債に頼らず確保するということについて、見通しはしっかりと立っている」との見解を示した。そのほか、金融政策の具体的な手法については、日銀に委ねられているとした上で「日銀には引き続き政府と密接に連携を図り、経済・物価・金融情勢を踏まえながら、2%の物価安定目標の持続的・安定的な実現に向けて適切な金融政策運営を行うことを期待している」と述べた。
(2):BOE 予想通り政策金利を据え置く
英中銀(BOE)は大方の予想通りに政策金利を3.75%に据え置いた。9人の政策メンバーのうち3人が利上げを主張した。ベイリー総裁は「これまでのところ、世界的なエネルギーコストの上昇が物価や賃金に与える影響は限定的だ」と据え置きの理由を説明。同時に「しかし、この変動が長引けば長引くほど、インフレへの影響は大きくなり、インフレ率を2%の目標に戻すために政策金利を引き上げる必要性も高まる」とも述べた。BOEはまた、量的引き締め(QT)の計画見直しを発表。年間700億ポンドの保有債券圧縮目標を引き下げ、年平均460億ポンドに減額。超長期国債(1200億ポンド)についてはQTの対象から除外することを決めた。これを受けて英長期金利は低下した。
(3):米新規失業保険申請件数 予想を下回る
米新規失業保険申請件数は19.6万件と市場予想(20.7万件)より少なく、7週ぶりに20万件を下回った。これにより、4週平均の申請件数は20.3万件となり、前週時点の20.6万件から減少した。同時に発表された米8月住宅着工件数は年率換算127.5万件と市場予想(132.0万件)を下回った。
17日(木)の株・債券・商品市場
日経平均: 64136.25 △213.25
豪ASX: 8732.419 △35.882
上海総合: 3875.604 ▼15.997
英FT: 10816.14 △127.67
独DAX: 25716.71 △178.96
NYダウ: 51778.04 △316.14
日10年債: 2.999 ▼0.012
豪10年債: 5.304 ▼0.0491
英10年債: 5.222 ▼0.074
独10年債: 3.477 ▼0.030
米2年債: 4.6641 ▼0.0718
米10年債: 4.9304 ▼0.0921
NY原油: 101.91 ▼0.52
NY金: 4399.70 △12.20
ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円: 154.800 ~ 157.500
ユーロ/円: 178.000 ~ 180.200
ポンド/円: 207.300 ~ 209.700
豪ドル/円: 110.400 ~ 111.600
ドル/円の見通し:タカ派姿勢示さなければ円安加速
昨日のドル/円は終値ベースで約0.2%下落。原油価格の続落や米長期金利の低下を受けて155.33円前後まで下落する場面も見られた。もっとも、米新規失業保険申請件数が予想に反して前週から減少していたことなどで米連邦準備制度理事会(FRB)の年内利上げが意識されると156円近傍まで下げ幅を縮小した。 本日は日銀が金融政策決定会合後に政策金利を発表する。市場では25bp(0.25%ポイント)の利上げをほぼ確実視されており、焦点は今後の利上げペースとなっている。16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では25bpの利上げが行われ、さらに年内の追加利上げが示唆されたことから、植田総裁が日銀の年内追加利上げやさらなる利上げを示唆するようなタカ派的な姿勢を示さなければ、一段と円安が進む公算が大きい。そのほか、ハト派委員からの利上げに対する反対票がなかったかや、一部のタカ派委員から25bp以上の利上げ提案が行われていなかったかにも注目したい。
注目の経済指標・イベント
09/18 (金)
- ◎ (日) 日銀金融政策決定会合
15:00 (英) 8月小売売上高
15:30 ◎ (日) 植田日銀総裁講演
17:00 (ユーロ圏) ECB1年先/3年先インフレ予想
19:30 ◎ (ユーロ圏) ラガルドECB総裁講演
22:15 (米) 8月鉱工業生産
22:30 (米) ボウマンFRB副議長講演
24:45 (米) シュミッド・カンザスシティ連銀総裁講演
- (ユーロ圏) 財務相会合
外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
