前場は2桁の下落で終えたが、後場はスタートから200円を超える上昇。AI関連の動きが良くなってきたことで、投資家心理が強気に傾いた。その後は伸び悩む場面もあったが、プラス圏をキープ。終盤にかけてスルスルと上を試しにいき、400円を超える上昇で高値引けとなった。TOPIXは終日プラス圏で推移した。一方、グロース250指数は高く始まるも、早々に下げに転じた後は下値模索が続き、2%を超える下落となった。
東証プライムの売買代金は概算で6兆7000億円。業種別では石油・石炭、鉱業、繊維などが上昇した一方、医薬品、情報・通信、空運などが下落した。証券会社が投資判断を引き上げた渋谷工業が急伸。半面、第三者割り当てによる新株式および新株予約権の発行を発表したジーネクストが大幅に下落した。
原油高を受けて、これが追い風となるINPEX、出光興産、ENEOSなどが大幅上昇。パナソニックや日立など、電機株の一角が買いを集めた。古河電工、住友電工、フジクラの電線大手3社がそろって2%台の上昇。大成建設や清水建設などゼネコン株の動きが良かった。リリースを材料にセントラル硝子が急伸した。
一方、ディスコやイビデンが下落。フリー、マネーフォワード、ラクスなど、SaaS関連が総じて弱かった。メガバンクの三菱UFJやみずほFGが軟調。神戸物産、ニトリHD、スギHD、ツルハHDなど小売専門店株や、サイゼリヤ、ゼンショーHDなど外食株に大きく売られる銘柄が多かった。
日経平均は後場に買われて高値引け。AI関連が前場と後場で若干雰囲気が変わり、日経平均にもプラスの影響をもたらした。本日の米国ではFOMCの結果が発表される。トランプ米大統領は利上げを強くけん制しているが、市場は米国の利上げを相当程度織り込んでいる。利上げ実施はFRBの独立性に対する信認を高めると、好意的に捉える見方もある。15日の米国株は下落したが、パニック的な下げではなかった。きょうの日経平均も下げる場面はあったがプラスで終えた。株式市場は注目イベントを前に、落ち着いた反応を見せている。米国の長期金利上昇にブレーキがかかるかどうか、FRBの手腕が大きな注目を集める。あすの日本株は強く買われる展開に期待したいが、下げたとしても大崩れしないことが重要。FOMCを大きな波乱なく通過できれば、その先に控えた日銀金融政策決定会合に対しても、過度な警戒が和らぐ公算が大きい。
(越後)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
