
ドル円レポート:155円台定着か、出尽くし反落か――米小売とFOMC発表で揺れるドル円の分水嶺
ニューヨーク市場:米長期金利の急騰で155円台回復
中東情勢の緊迫化に伴う原油価格急騰や、直近のCPI・PPIで示されたインフレ再加速を背景に、米10年債利回りは一時5.04%前後と2007年7月以来の高水準を記録。これが強烈なドル買い要因となった。ドル円は、欧州市場序盤に米長期金利の上昇を支えに一時155.232円まで上昇した。NY市場入り後は、米9月NY連銀製造業景気指数の下振れや米長期金利の利食い売りを受けて一時154.701円付近まで反落したものの、下値は限定的だった。NY時間終盤には日米金利差の拡大継続を意識した押し目買いが入り、155.206円まで買い戻された。
本日16日のアジア時間:FOMC決定が市場を左右
ドル円は足元、155円レベルで推移。本日の東京市場から欧米市場にかけては、日本時間深夜から未明にかけて公表されるFOMCの金融政策発表(日本時間17日午前3時)に向けたポジション調整が中心となる。FOMCは市場ですでに90〜95%の確率で政策金利引き上げ(3.75-4.00%)が織り込まれており、決定そのものは織り込み済み(材料出尽くし)となるリスクも潜んでいる。注目が集まるのは、FOMC経済・金利見通し(ドットチャート)および午前3時30分からのウォーシュFRB議長・定例記者会見。年内追加利上げの姿勢(タカ派継続)が示されるか、あるいは市場の過度な織り込みを牽制するのかにより、相場が上下に大きく振れる展開が予想される。
黒川健(くろかわ・たける)
米国Capital Market Services LLCニューヨーク本社および上田ハーロー株式会社でカバーディーラー、プロップディーラーを約20年間務める。2021年9月(株)外為どっとコム総合研究所入社後は、テクニカル分析、ファンダメンタル情報を配信している。
