前日欧州時間から本日アジア時間にかけてのドル円相場の動向と、FX個人投資家のポジション変化をまとめました。市場参加者の売買傾向を把握し、今後のFX取引の参考にご活用ください。
※本レポートは外為どっとコムの取引サービス「外貨ネクストネオ」のデータを基に作成しています。
作成日時:2026年9月10日 15:10
9月9日〜9月10日のドル円市況|方向性定まらず、153円台で振幅
9月9日、ドル円はロンドン時間午前は売りが先行して、153.101円まで下落した。しかし、大台割れを回避したほか、10日に実施される米国債の初回の買い戻し金額が、市場が期待していたよりも少ない60億ドルとなったことが明らかとなると、米国債が下落(金利が上昇)し、ドル円は153.804円まで反発した。もっとも、154円台へ戻すには材料不足で、その後ドル円は153円半ばでもみ合った。
9月10日、増・日銀審議委員が午前に「インフレが加速した場合、急速な利上げに迫られるリスク」、「実質金利がマイナスの状況、早く解消すべき」としたことで、ドル円は153.735円から153.288円まで下落した。ただ、午後の会見では「基調物価が大きく2%を超える状況が今見えるわけではない」として、利上げを急ぐ様子が見られなかったため、ドル円は153.68円付近まで戻した。

FX取引金額と個人投資家ポジション動向|取引額は前日比で15.4%減少
取引金額は前日比で15.4%減少したものの、20営業日平均比では51.2%上回っており、取引の活況は維持されている。また、建玉比率は「買62%/売38%」と大幅な買い越し(円安目線)が続いている。
| ■取引金額 上段:前日比 下段:過去20営業日平均比 |
■売建玉 上段:前日比 下段:比率 |
■買建玉 上段:前日比 下段:比率 |
|---|---|---|
| -15.4% | -1.1% | 0.8% |
| 51.2% | 38% | 62% |
※外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の取引量とポジションの円換算金額
市場シェア上位通貨ペア|ドル円の一極集中が進む
ドル円(USD/JPY)が市場の87.6%(+7.8%)を占め一極集中した。一方で高金利通貨のトルコリラ円(TRY/JPY)、メキシコペソ円(MXN/JPY)のシェアは縮小した。
| 順位 | 通貨ペア | 市場シェア | 前日比 |
|---|---|---|---|
| 1位 | USD/JPY | 87.6% | 7.8% |
| 2位 | AUD/JPY | 3.5% | 0.5% |
| 3位 | MXN/JPY | 2.7% | -2.1% |
| 4位 | TRY/JPY | 2.1% | -5.1% |
| 5位 | GBP/JPY | 0.9% | -0.2% |
| 6位 | NZD/JPY | 0.7% | -0.1% |
| 7位 | ZAR/JPY | 0.5% | -0.2% |
| 8位 | EUR/JPY | 0.5% | -0.2% |
| 9位 | CHF/JPY | 0.4% | 0.0% |
| 10位 | EUR/USD | 0.4% | 0.1% |
※外貨ネクストネオ取り扱い42通貨ペアのうち、上位10通貨ペア
主要通貨ペアのポジション増減|円高小休止でショートポジションを一度解消
豪ドル円(AUD/JPY)とNZドル円(NZD/JPY)では、売りポジション(ショート)がそれぞれ7.8%減少した。また、ドル円(USD/JPY)のショートも5.3%減少した。円買いの勢いが小休止したことで、ショートポジションを一度解消する投資家が多かった模様だ。
| 通貨ペア | 売ポジション(Short) | 買ポジション(Long) |
|---|---|---|
| USD/JPY | -5.3% | 0.8% |
| EUR/JPY | -1.9% | 0.4% |
| EUR/USD | -0.8% | -2.7% |
| GBP/JPY | 1.8% | 1.4% |
| AUD/JPY | -7.8% | 3.5% |
| NZD/JPY | -7.8% | 2.7% |
| ZAR/JPY | -3.8% | 0.0% |
| TRY/JPY | 0.3% | -0.6% |
| CNH/JPY | -3.6% | -0.2% |
| MXN/JPY | 4.8% | 0.6% |
| SGD/JPY | 0.4% | 1.3% |
