前日欧州時間から本日アジア時間にかけてのドル円相場の動向と、FX個人投資家のポジション変化をまとめました。市場参加者の売買傾向を把握し、今後のFX取引の参考にご活用ください。
※本レポートは外為どっとコムの取引サービス「外貨ネクストネオ」のデータを基に作成しています。
作成日時:2026年9月9日 15:10
9月8日〜9月9日のドル円市況|ベッセント氏の円安牽制が円を支える
9月8日、ドル円は、約7か月ぶりの安値となる152.887円を東京時間につけた後は、米長期金利の上昇を支えにして154.40円台まで戻した。その後、同水準でもみ合っていたが、NY終盤にイランのカーグ島で爆発が起きているとの報道を受けて、リスク回避的な円買い戻しが強まり、ドル円は153.445円まで下落した。
9月9日、早朝にベッセント米財務長官が「円について介入を行う際、日本側や日本銀行がどう動くのか、日本の当局が何をするのか、私はかなり正確に把握している」と投資筋に対し円売りをけん制すると、ドル円は153.25円付近まで下落した。同水準からは仲値の時間帯に向けて買い戻され、仲値通過後に153.837円まで上昇した。もっとも、高値圏では戻り売り意欲も強く、ドル円は153.232円まで下落した。

FX取引金額と個人投資家ポジション動向|買建玉は減少
取引金額は前日比で24.9%増加し、過去20日平均を85.3%上回った。売建玉が増加(+5.5%)する一方、買建玉は減少(-4.8%)し、投資家の弱気目線が強まった。
| ■取引金額 上段:前日比 下段:過去20営業日平均比 |
■売建玉 上段:前日比 下段:比率 |
■買建玉 上段:前日比 下段:比率 |
|---|---|---|
| 24.9% | 5.5% | -4.8% |
| 85.3% | 38% | 62% |
※外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の取引量とポジションの円換算金額
市場シェア上位通貨ペア|ドル円、トルコリラ円が上位を維持
ドル円(USD/JPY)がシェア79.8%と圧倒的トップを維持し、トルコリラ円(TRY/JPY)も7.3%と高水準を保ち、2位を堅持した。
| 順位 | 通貨ペア | 市場シェア | 前日比 |
|---|---|---|---|
| 1位 | USD/JPY | 79.8% | 0.4% |
| 2位 | TRY/JPY | 7.3% | -1.6% |
| 3位 | MXN/JPY | 4.8% | 0.8% |
| 4位 | AUD/JPY | 3.0% | 0.3% |
| 5位 | GBP/JPY | 1.1% | -0.4% |
| 6位 | NZD/JPY | 0.9% | -0.1% |
| 7位 | ZAR/JPY | 0.8% | 0.0% |
| 8位 | EUR/JPY | 0.7% | 0.1% |
| 9位 | CHF/JPY | 0.4% | 0.1% |
| 10位 | GBP/USD | 0.3% | 0.3% |
※外貨ネクストネオ取り扱い42通貨ペアのうち、上位10通貨ペア
主要通貨ペアのポジション増減|引き続き新興国・資源国通貨の弱気目立つ
ドル円(USD/JPY)のポジショニングは売り(ショート)が13.2%増加、買い(ロング)が4.4%減少するなど、投資家がロングを決済してショートに転じた可能性が示唆された。
トルコリラ円(TRY/JPY)は前日に続きショートが28.2%増加するなど、新興国・資源国通貨での売りが目立った。
| 通貨ペア | 売ポジション(Short) | 買ポジション(Long) |
|---|---|---|
| USD/JPY | 13.2% | -4.4% |
| EUR/JPY | 4.3% | -11.1% |
| EUR/USD | 0.3% | -7.6% |
| GBP/JPY | 3.1% | -4.0% |
| AUD/JPY | 4.8% | -2.6% |
| NZD/JPY | -6.3% | -10.5% |
| ZAR/JPY | 10.5% | -0.9% |
| TRY/JPY | 28.2% | -7.5% |
| CNH/JPY | 17.7% | 0.3% |
| MXN/JPY | 0.6% | -0.1% |
| SGD/JPY | -1.0% | -1.3% |
