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FX/為替「ドル/円今日の見通し|NY勢復帰も155円回復ならず 米財務長官の発言が重しに」 外為どっとコム トゥデイ 2026年9月9日号

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2026年9月9日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村勉

目次

▼8日(火)の為替相場
(1):日本実質賃金 7カ月連続で増加
(2):GPIF資産構成「見直し必要ない」
(3):中国 4カ月連続1000億超の貿易黒字
(4):米軍 複数のタンカーを攻撃

▼8日(火)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の予想レンジ/ ▼ドル/円の見通し:154円台では戻り売りが出やすい/ ▼注目の経済指標・イベント

8日(火)の為替相場

期間:8日(火)午前6時10分~9日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):日本実質賃金 7カ月連続で増加

日本7月毎月勤労統計で、名目賃金にあたる現金給与総額は前年比+4.7%と市場予想(+3.8%)を上回り、1997年1月以来の高い伸びとなった。物価変動の影響を除いた実質賃金は前年比+2.4%と7カ月連続で増加した。その後に発表された日本4-6月期国内総生産(GDP)・改定値は、前期比年率+1.4%と速報値の+1.1%から上方修正されたが市場予想(+1.8%)には届かなかった。

(2):GPIF資産構成「見直し必要ない」

上野厚生労働相は閣議後の会見で年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の資産構成の見直しについて「3月末時点で必要はないと判断したが、引き続き適宜適切に検証が行われていると認識している」と発言。一方で「現在、基本ポートフォリオが想定しているものから大きく乖離しているとは考えていない」との認識を示した。市場では、仮にGPIFが外国債の資産配分を減らして日本国債を増やせば円高要因になり得る観測が広がっていた。

(3):中国 4カ月連続1000億超の貿易黒字

中国8月貿易収支は1190.9億ドルの黒字となり黒字額は4カ月連続で1000億ドルを超えた(予想1191.0億ドルの黒字)。世界的な人工知能(AI)投資ブームを追い風に輸出が前年比+25.0%と高い伸びを維持した。

(4):米軍 複数のタンカーを攻撃

米軍は、イランのイスラム革命防衛隊と関係のある複数のタンカーを攻撃したと当局者が明らかにした。これより前には、イエメンの親イラン組織フーシ派がサウジアラビアの空軍基地や石油施設を攻撃したことも伝わった。

8日(火)の株・債券・商品市場

日経平均: 65269.33 ▼1,130.51

豪ASX: 8920.813 ▼90.081

上海総合: 3940.551 △7.852

英FT: 10811.66 ▼10.47

独DAX: 26007.63 △1.10

NYダウ: 52786.07 ▼628.18

日10年債: 2.900 ▼0.028

豪10年債: 5.1884 ▼0.0098

英10年債: 5.173 ▼0.003

独10年債: 3.366 ▼0.020

米2年債: 4.3936 △0.0275

米10年債: 4.7882 △0.0061

NY原油: 93.03 △1.55

NY金: 4439.00 ▼37.60

 

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【情報提供:外為どっとコム】

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  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円: 152.900 ~ 154.500

ユーロ/円: 177.900 ~ 179.500

ポンド/円: 207.100 ~ 209.000

豪ドル/円: 110.300 ~ 111.300

ドル/円の見通し:154円台では戻り売りが出やすい

昨日のドル/円は約0.2%下落。東京時間には日本の7月賃金統計の強い結果を受けて円買い・ドル売りが強まると、152.89円前後まで急速に下げ足を速めた。その後は、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の基本ポートフォリオ見直しに対する過度の警戒感が後退したことや、NY原油(WTI)先物価格が約2カ月ぶりに94ドル台へ上昇したことで一時154円台を回復するなど、下げ幅を縮小した。もっとも、ドル/円は前日に下抜けた155円台を回復することに失敗しており、円安修正局面に入った可能性を示唆している。今朝はベッセント米財務長官が「円相場に介入する際、私は的確な見通しを持っている」と前置きをしたうえで、「円相場で私に反して賭けてみよ、私には情報がある」と警告したため、ドル買い・円売りを続けにくい地合いとなっている。ドル/円は154円台では戻り売りが出やすくなりそうだ。

注目の経済指標・イベント

09/09 (水)
10:30 〇 (中) 8月消費者物価指数
10:30   (中) 8月生産者物価指数
26:00   (ユーロ圏) ナーゲル独連銀総裁講演
26:00   (米) 10年債入札(390億USD)

 
nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。