米メモリ関連株の上昇を追い風に、キオクシアHDが連日の大幅上昇。東京エレクトロン、アドバンテスト、レーザーテックなど半導体株が買いを集めた。日経平均の構成銘柄に採用が決まったKOKUSAIが7.6%高。ローム、村田製作所、ニデックなど、京都に本社があるハイテク株の動きが良かった。証券会社のリポートを材料に、日本郵船、商船三井、川崎汽船の海運大手3社がそろって大きく上昇した。
一方、AI関連と逆の動きをすることが多い銘柄群が総じて弱く、Sansan、ラクス、マネーフォワードなど、SaaS関連が軒並み大幅安。ソフトウェア大手のNECや野村総研が大きく売られた。任天堂、バンナムHD、コナミGなど、ゲーム株の多くが下落。米8月雇用統計が市場予想を上回り、米国の早期利上げ観測が再燃したことから、三井不動産や住友不動産など不動産株が売りに押された。日経平均の構成銘柄から除外されたコニカミノルタが大幅安となった。
日経平均は米国株安を跳ね返して4桁上昇。値幅を期待した資金がAI関連に向かった。強く買われた銘柄には陽線を形成しているものも多く、AI関連に対する戻り売り圧力は和らぎつつある。一方、そのことがAI関連以外の一部の銘柄には売り材料になった。この先、AI関連が完全復活するのであれば、他からは資金が抜けそうな雰囲気も出てきている。
今晩の米国は休場で、あすは材料難が予想される。反動で大幅安になってしまうようだと。AI関連もそれ以外も買いづらくなる。日経平均は本日上回った25日線(66149円、7日時点、以下同じ)がサポートとして機能するかどうかが注目される。TOPIX(終値:4125p)も、プライムでは値下がり銘柄が多い中、プラスを確保した。こちらは5日線(4118p)より上をキープできるかに注目しておきたい。
(小針)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
