
このレポートでは、メキシコペソとアメリカ経済や日本円との為替レートの動き、メキシコペソの見通し、そしてその影響を受ける可能性がある要因について詳しく解説します
執筆:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田卓也
X(Twitter): https://twitter.com/KandaTakuya
中銀副総裁、高金利維持を改めて示唆
メキシコ中銀のヒース副総裁は先週2日、金融政策について「今の状況では立ち止まるのが適切だ」と発言。その上で、「コアインフレに支えられてインフレ率が(中銀目標の)3%に非常に近づけば、その後は金利をもう少し引き下げることを検討する余地が生まれるだろう。おそらく1年後だろうか、正確には分からない」などと述べた。なお、メキシコ中銀は8月に発表したインフレ報告書で、インフレ率が3%に収束する時期の見通しを2027年10-12月期に後ずれさせている。
中銀は当面、政策金利を現行の6.50%に維持する可能性が高そうで、通貨ペソも当面は金利面の優位性を維持する公算が大きいだろう。ただし、日銀や米連邦準備制度理事会(FRB)、欧州中銀(ECB)などの主要中銀がこの先、利上げのペースを速めるようならペソの「高金利アドバンテージ」が薄れることも考えられる。ペソへの投資にあたっては先進国中銀の動向にも目配りが必要な局面となりそうだ。
メキシコペソ/円 週足チャート

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神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年から外国為替市場に携わる為替アナリスト。証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社し、ドル/円スポット、資金(デポジット)、金利デリバティブなど国際金融商品の取引仲介業務を担当。2009年7月、外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・金融市場の調査・分析に従事。2011年12月より現職。
30年以上にわたる市場経験をもとに、個人FX投資家向けの相場解説・情報発信を行う。テレビ東京「Newsモーニングサテライト(モーサテ)」への出演をはじめ、NHK、日経CNBC、ストックボイスTV、ニッポン放送など、テレビ・ラジオ・新聞・WEBメディアへの出演・取材・コメント実績多数。

