
メキシコペソや豪ドルなど投資家にとって魅力的な通貨の最新状況について、これまでの動向や注目ポイントについて解説します。
作成日時 :2026年9月4日15時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田卓也
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トルコリラ/円(4時間足)
※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照
先週のトルコリラ/円は過去最安値を更新
8月31日に3.301円付近で取引が始まり、その後3.300円を挟んでもみ合っていましたが、9月2日に3.270円前後へと下落。翌3日には下げ幅を一段と広げ、過去最安値となる3.193円前後まで急落しました。4日の東京市場ではやや持ち直しましたが、戻りは3.231円前後までにとどまっています。先週はリラ自体に新たな売り材料が出たわけではありませんが、ドル/円が日銀の利上げ加速観測などを背景に155円台まで急落した影響が大きかったほか、対ドルでリラの軟調推移が継続したことからリラ安・円高の動きが加速しました。なお、8月31日に発表されたトルコの4-6月期国内総生産(GDP)は前年比+2.3%(予想+2.5%)、9月3日に発表された8月消費者物価指数(CPI)は前年比+31.51%(予想+31.60%)でしたが、いずれもリラ相場への影響は限定的でした。
今週のトルコリラ/円の注目ポイントは中銀声明
今週は10日にトルコ中銀が政策金利を発表します。市場は37.00%に据え置く可能性がきわめて高いと見ています。8月CPIはわずかに伸びが鈍化したものの、中東情勢をめぐる原油高が物価に及ぼす影響を考えると利下げの再開を正当化するほどの鈍化ではなかったと言えるでしょう。中銀は先月にインフレ見通しを引き上げたばかりとあって、仮に政策金利を予想通りに据え置いても、早期の利下げ再開を示唆するようなら、リラが続落する可能性があります。政策金利とともに発表する中銀声明で「インフレ期待を通じた物価安定を実現するまで引き締めスタンスを維持する」とした従来の文言を維持するか注目です。
来週のトルコリラ/円の見通し
予想レンジ
3.175~3.300円
基調
弱もち合い
今週の注目ポイント
☆9/10 トルコ中銀政策金利
・主要国株価、国際商品価格
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年から外国為替市場に携わる為替アナリスト。証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社し、ドル/円スポット、資金(デポジット)、金利デリバティブなど国際金融商品の取引仲介業務を担当。2009年7月、外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・金融市場の調査・分析に従事。2011年12月より現職。
30年以上にわたる市場経験をもとに、個人FX投資家向けの相場解説・情報発信を行う。テレビ東京「Newsモーニングサテライト(モーサテ)」への出演をはじめ、NHK、日経CNBC、ストックボイスTV、ニッポン放送など、テレビ・ラジオ・新聞・WEBメディアへの出演・取材・コメント実績多数。
