
相場が下落方向に大きく動き、それまで積み上がっていた利益が大きく削られたり、プラスだった評価損益がマイナスに転じたりする――。
そんな場面で、「このまま下がり続けたらどうしよう」と不安になり急いでポジションを手放したくなるのは自然なことです。
実際、相場が急落する局面では、保有しているポジションを慌てて売却する、いわゆる「狼狽売り」が出る傾向があります。
しかし、積立投資の目的が中長期の資産形成であるなら、相場が急変したときほど目の前の損益だけで判断せず、「何が起きているのか」「積み立てを始めたときの前提が変わったのか」を確認することが大切です。
「狼狽売り」とは?
相場が急落したときに恐怖や不安から十分に状況を確認しないまま売却することを「狼狽売り」といいます。
もちろん損失の拡大を防ぐために売却が必要な場合もあります。
保有している通貨ペアを取り巻く経済環境が大きく変わったときや想定していたリスクを超えたときには、ポジションを減らすことも合理的な判断です。
でも、為替介入や一時的なニュースによる急変を見て、「利益が減ったから」「価格が下がったから」という理由だけで慌てて売ってしまうことは、後から振り返れば「ただ安い水準で手放してしまっただけ」となる可能性があります。
相場が急変したときに強い不安を感じる背景には、一度にまとまったポジションを持っていることもあります。
もし、一度にまとめて買うのではなく無理のない金額で購入時期を分けていたら、同じ値動きでも受け止め方は少し違っていたかもしれません。
中長期で外貨を保有するのであれば、買うタイミングを一度に決めず、定期的に少しずつ買い付ける方法もあります。
外為どっとコムの外貨積立「らくつむ」では、あらかじめ決めた金額・頻度で外貨を定期的に買い付けることができます。
積立では、価格下落が「買い場」になることも
定期買付では、同じ金額を積み立てる場合、価格が高いときには少なく、価格が安いときには多く買い付けることになります。
これが、購入時期を分散する積立投資の基本的な考え方です。

そのため、相場下落は保有ポジションの評価損益を悪化させる一方で、これからの買付については同じ金額でより多くの外貨を買える局面でもあります。
中長期で積み立てる人にとっては、平均購入単価を引き下げる機会、いわば「買い場」になることもあります。
ただし、「急落したから必ず買い場」「介入による下落なら必ず元に戻る」ということではありません。
介入をきっかけに相場の流れが変わる可能性もあります。
だからこそ、値動きだけでなくその背景を確認する必要があります。
レバレッジ3倍でも、ロスカットがないわけではない
外為どっとコムの外貨積立「らくつむ」では個人のお客様はレバレッジ1倍・2倍・3倍から選択できます。
一般的なFXの最大25倍と比べると低い設定であり、相場が少し動いただけで直ちにロスカットになるような取引設計ではありません。
「らくつむ」では、口座の有効比率が30%を下回った場合、保有するすべてのポジションが強制決済されます。また、有効比率が100%を下回ると定期買付は一時停止されます。
「積立だから大丈夫」と無条件に考えるのではなく、取引画面で有効比率を確認し、相場が大きく動いても続けられる買付額・レバレッジになっているかを定期的に見直しましょう。
生活資金とは分け、余裕資金で取り組むことも重要です。
売る前に確認したい3つのこと
- なぜ相場が動いているのか 為替介入、経済指標、金融政策、政治・地政学リスクなど、急変のきっかけを確認しましょう。
- 積み立てを始めたときの前提は変わったのか 目先の評価損益ではなく、その通貨を中長期で積み立てる理由が今も成り立っているかを考えます。
- 口座と家計に無理はないか 有効比率、レバレッジ、毎回の買付額を確認し、相場変動を受けても続けられる範囲かを見直します。
この3点を確認したうえで売却するなら、それは恐怖だけに押された「狼狽売り」ではなく自分の運用方針に基づく判断です。
何が起きているのかわからないときは、まず情報を確認
相場が急に動いたとき、「なぜ動いたのか分からない」ことが不安を大きくします。
理由が分からないまま取引画面だけを見ていると、損益の数字に気持ちが引っ張られやすくなるものです。
そんな時はまずマネ育チャンネルを確認してみましょう。
マネ育チャンネルでは相場急変時の速報や解説、各通貨の見通しなどを随時公開しています。
売るか、買うか、積立を続けるかを決める前に、まず相場で何が起きているのかを確認する材料として活用してください。
相場急変時こそ、積立の目的に立ち返ろう
積立投資は相場の底を正確に当てるためのものではありません。
価格が高いときも安いときも、決めたルールで買付時期を分散し、中長期で運用するための方法です。
相場が急落すれば不安になるのは当然です。
ただ、その不安だけで手放す前に、急変の理由、運用の前提、口座の余力を確認してみてください。
一過性の要因による下落は、積立を続ける人にとって将来の平均購入単価を抑える機会になることもあります。
「慌てて売らない」と「何があっても売らない」は違います。
情報を確認し、自分の方針とリスク許容度に照らして判断する。
それが相場の変動と長く付き合うための基本です。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の通貨ペアの売買や投資判断を推奨するものではありません。実際のお取引は、お客様ご自身の判断と責任で行ってください。
※外国為替保証金取引は、為替相場や金利の変動等により損失が生じる場合があります。また、預け入れた保証金を上回る損失が生じる可能性があります。商品内容・仕組み・リスクを十分に理解したうえでお取り組みください。
※「らくつむ」の取引条件およびロスカットルールは、記事公開時点の最新情報を取引概要・取引説明書であらためてご確認ください。
