
ドル円レポート:レートチェックか、タカ派ショックか? ドル円一時158.19円まで急落の真相
ニューヨーク市場:日銀タカ派砲と米雇用鈍化のダブルパンチ! ドル円、160円台から158円台へ急転直下
高田創日銀審議委員が会見で「年2回の利上げは従来の発想」「機動的に利上げを行うべき」「連続利上げもあり得る」などと踏み込んだ姿勢を示したことで、日本の利上げ前倒し思惑が急浮上した。円を買い戻す動きが一気に強まり、ドル円はアジア時間に159.43円まで下落。NY時間に入ると、米8月ADP雇用報告が市場予想を下回り、米労働市場の減速が意識された。さらに米NY連銀のウィリアムズ総裁がインフレ鈍化と現行金利水準の妥当性に言及したことで米長期金利が低下。ドル売りが加速し、一時158.19円まで急落した。市場では政府・日銀によるレートチェックや覆面介入への警戒感も意識されている。
本日3日のアジア時間:嵐の前の静けさ? 158円台の攻防戦と今夜の米指標ラッシュ
ドル円は足元、158.70円近辺で推移している。本日は欧米市場を中心に重要指標の発表が相次ぎ、特に米国の労働需給や景況感データを受けた金利動向に神経質な展開が予想される。最大の焦点は「米新規失業保険申請件数」「ウォラーFRB理事の発言」、そして「8月米ISM非製造業景況指数」だ。労働市場の緩みやサービス業景況感の悪化が示されれば、米利下げ観測が一段と強まり、ドル円は下値を試す動きが警戒される。
黒川健(くろかわ・たける)
米国Capital Market Services LLCニューヨーク本社および上田ハーロー株式会社でカバーディーラー、プロップディーラーを約20年間務める。2021年9月(株)外為どっとコム総合研究所入社後は、テクニカル分析、ファンダメンタル情報を配信している。
