前日欧州時間から本日アジア時間にかけてのドル円相場の動向と、FX個人投資家のポジション変化をまとめました。市場参加者の売買傾向を把握し、今後のFX取引の参考にご活用ください。
※本レポートは外為どっとコムの取引サービス「外貨ネクストネオ」のデータを基に作成しています。
作成日時:2026年9月2日 15:10
9月1日〜9月2日のドル円市況|ドル円、160円で高値から反落
9月1日、米国のISM製造業景況指数とJOLTS求人件数が予想を下回ったため、ドル円は159.891円まで下落した。しかし、159円台後半で下げ渋ったほか、米国のイランへの攻撃再開から原油価格が上昇したことで、ドル円は160.275円まで上昇した。
9月2日、東京時間のドル円は160円台から反落した。原油価格の高止まりを受けたドル買いや、財政運営への不透明感から日本国債が売られたことによる「日本売り(円売り)」が手掛かりとなり、ドル円は160.389円まで上昇した。
しかし、高田日銀審議委員が「物価上昇の2次的波及に備え、政策金利を中立金利に近づける必要」と述べると、ドル円には調整売りが優勢となった。さらに午後の会見で、利上げ幅について「0.25%以外も選択肢」との見解を示すと、ドル円は159.792円まで下落した。

FX取引金額と個人投資家ポジション動向|取引額は平均並み、買い建玉は減少
取引額は平均並みだった。また、買い建玉は前日比で7.7%減少し、売り建玉は4.0%増加した。これにより全体の買建玉比率は55%まで低下し、これまでのロング偏重から是正されつつある。
| ■取引金額 上段:前日比 下段:過去20営業日平均比 |
■売建玉 上段:前日比 下段:比率 |
■買建玉 上段:前日比 下段:比率 |
|---|---|---|
| 3.9% | 4.0% | -7.7% |
| -2.0% | 45% | 55% |
※外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の取引量とポジションの円換算金額
市場シェア上位通貨ペア|上位は変わらず
ドル円(USD/JPY)は約79%と取引が集中。高金利通貨ではメキシコペソや豪ドルが堅調な一方、トルコリラや南アランドはシェアを落とした。市場の関心がドル円と一部の選別されたクロス円に絞られ、資金の二極化が進んだ。
| 順位 | 通貨ペア | 市場シェア | 前日比 |
|---|---|---|---|
| 1位 | USD/JPY | 78.9% | 0.5% |
| 2位 | MXN/JPY | 4.8% | 0.1% |
| 3位 | AUD/JPY | 4.6% | 1.0% |
| 4位 | TRY/JPY | 2.2% | -1.1% |
| 5位 | ZAR/JPY | 1.8% | -1.2% |
| 6位 | EUR/JPY | 1.3% | 0.1% |
| 7位 | NZD/JPY | 1.3% | 0.3% |
| 8位 | AUD/USD | 1.3% | 0.6% |
| 9位 | GBP/JPY | 1.2% | -0.2% |
| 10位 | EUR/USD | 1.0% | 0.2% |
※外貨ネクストネオ取り扱い42通貨ペアのうち、上位10通貨ペア
主要通貨ペアのポジション増減|ポジションはドル売り・円買い方向に増加
ドル円(USD/JPY)・メキシコペソ円(MXN/JPY)・南アランド円(ZAR/JPY)で売ポジション(ショート)が急増した。一方、ユーロドル(EUR/USD)は買ポジション(ロング)が増え、投資家の間では「ドル売り・円買い」方向へのポジション構築が強まった。
| 通貨ペア | 売ポジション(Short) | 買ポジション(Long) |
|---|---|---|
| USD/JPY | 11.0% | -16.5% |
| EUR/JPY | 0.1% | -6.3% |
| EUR/USD | 3.2% | 10.2% |
| GBP/JPY | 0.3% | -0.3% |
| AUD/JPY | 3.9% | 1.5% |
| NZD/JPY | -18.8% | -0.3% |
| ZAR/JPY | 17.1% | -1.3% |
| TRY/JPY | 0.4% | 0.2% |
| CNH/JPY | 2.9% | 3.4% |
| MXN/JPY | 25.3% | -5.5% |
| SGD/JPY | 0.1% | -5.4% |
