前日欧州時間から本日アジア時間にかけてのドル円相場の動向と、FX個人投資家のポジション変化をまとめました。市場参加者の売買傾向を把握し、今後のFX取引の参考にご活用ください。
※本レポートは外為どっとコムの取引サービス「外貨ネクストネオ」のデータを基に作成しています。
作成日時:2026年8月31日 15:10
8月28日〜8月31日のドル円市況|ドル円、160円台から調整
8月28日、ウォーシュ米連邦準備理事会(FRB)議長が「インフレ率が速やかに2%へ向かわないなら、なすべきことがある」と発言すると、全般的にドル買いが優勢となり、ドル円は160.203円まで上昇した。
8月31日、東京時間のドル円は一時160.204円まで上昇したものの、9月に利上げを行うかは経済指標次第との見方もあり、前週末に織り込んだ早期の利上げ観測がやや巻き戻されて、ドル円は159.732円まで下落した。

FX取引金額と個人投資家ポジション動向|前日比で増加も、落ち着いた展開が継続
取引金額は前日比で14.5%増加し、市場の取引意欲が一時的に活発化した。ただし、過去20営業日平均を14.9%下回っており、中期的な水準としてはなお落ち着いた商いが続いている。
建玉面では、買建玉が前日比9.2%減少した一方、売建玉は1.5%の微増となった。この結果、全体の建玉比率は売46%・買54%となった。
| ■取引金額 上段:前日比 下段:過去20営業日平均比 |
■売建玉 上段:前日比 下段:比率 |
■買建玉 上段:前日比 下段:比率 |
|---|---|---|
| 14.5% | 1.5% | -9.2% |
| -14.9% | 46% | 54% |
※外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の取引量とポジションの円換算金額
市場シェア上位通貨ペア|ユーロドルやメキシコペソ円がドル円の低下分を埋める
通貨ペア別の取引シェアでは、ドル円(USD/JPY)が73.6%と首位となった。ただ、前日比では4.5%シェアが低下した。低下分を、メキシコペソ円(MXN/JPY)の5.1%(前日比1.4%増)、ユーロドル(EUR/USD)の2.0%(前日比1.0%増)、南アフリカランド円(ZAR/JPY)の2.6%(前日比0.9%増)が埋めた。
| 順位 | 通貨ペア | 市場シェア | 前日比 |
|---|---|---|---|
| 1位 | USD/JPY | 73.6% | -4.5% |
| 2位 | AUD/JPY | 5.1% | 0.0% |
| 3位 | MXN/JPY | 5.1% | 1.4% |
| 4位 | TRY/JPY | 2.9% | -0.1% |
| 5位 | ZAR/JPY | 2.6% | 0.9% |
| 6位 | EUR/USD | 2.0% | 1.0% |
| 7位 | GBP/JPY | 1.8% | -0.1% |
| 8位 | EUR/JPY | 1.8% | 0.4% |
| 9位 | NZD/JPY | 1.5% | 0.0% |
| 10位 | AUD/USD | 1.4% | 0.3% |
※外貨ネクストネオ取り扱い42通貨ペアのうち、上位10通貨ペア
主要通貨ペアのポジション増減|豪ドルやNZドルのロングが増加
ドル円(USD/JPY)では買ポジション(ロング)が19.6%減少し、売ポジション(ショート)が11.2%増加した。個人投資家がロングを利食いながらショート目線へ切り替えたようだ。同様にユーロドル(EUR/USD)ではショートが9.4%減少、ロングが12.1%増加となり、ドルの反発局面を逆張りで対処する動きが優勢となった。
一方で、オセアニア通貨ではNZドル円(NZD/JPY)のロングが18.5%増加、豪ドル円(AUD/JPY)のロングは10.4%増加し、ロングが積み上がった。
| 通貨ペア | 売ポジション(Short) | 買ポジション(Long) |
|---|---|---|
| USD/JPY | 11.2% | -19.6% |
| EUR/JPY | -3.7% | -4.6% |
| EUR/USD | -9.4% | 12.1% |
| GBP/JPY | -0.6% | -8.9% |
| AUD/JPY | -4.8% | 10.4% |
| NZD/JPY | -3.5% | 18.5% |
| ZAR/JPY | -20.5% | 1.7% |
| TRY/JPY | 11.1% | 0.2% |
| CNH/JPY | 2.6% | 0.6% |
| MXN/JPY | 4.7% | -1.9% |
| SGD/JPY | 2.7% | 19.8% |
