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来週の日経平均見通し|67,000円突破なるか?米雇用統計と米金利が焦点!2026年8月28日

 

作成日時:2026年8月28日 15時30分

日経平均は66,000円台で推移し、足元では65,000~67,000円台のレンジ相場が続いています。エヌビディアの好決算やSaaS関連株への見直し買いが支えとなる一方、米長期・超長期ゾーンの金利上昇が上値を抑えています。来週(8/31~9/4)は67,000~67,500円を突破できるかが焦点で、上抜ければ69,000円台への再挑戦が視野に入ります。

●予想レンジ:65,000~68,000円

今週の日経平均ふりかえり

日経平均は足元で66,000円台を推移しています。8月後半は65,000~67,000円台を中心にもみ合っており、方向感を探る展開が続いています。

27日はエヌビディアの好決算を受けて一時600円超上昇しましたが、その後は失速し、66,000円台で取引を終えました。半導体関連株への利益確定売りが重荷となりました。一方、28日は前日の米株価指数の上昇を受けて買いが優勢となり、日経平均は66,682円まで上昇しました。東証プライム市場では半数を超える銘柄が上昇し、出遅れていた銘柄にも買いが広がりました。

日経平均CFD(日本N225)日足チャート 外為どっとコム「CFDネクスト」

最新のチャートでは、65,000円前後で買いが入りやすい一方、上値では67,000~67,500円付近が意識されています。67,500円付近を明確に上抜ければ、8月中旬につけた69,000円台が次の上値メドとなります。一方、65,000円を割り込めば、相場の調整が強まる可能性があります。

エヌビディア決算は好調、AI需要の強さを確認

今週の注目イベントとなったエヌビディアの決算は、市場予想を上回りました。

2027年1月期第2四半期の売上高は前年同期比106%増の962億ドルでした。データセンター部門の売上高も117%増の890億ドルと大幅に伸びています。会社側は第3四半期の売上高を約1,080億ドルと見込んでおり、AI向け半導体需要の強さが改めて確認されました。

好決算を受け、米国市場ではエヌビディア株が上昇しました。AI投資の持続性に対する懸念が後退したことは、日本の半導体・AI関連株にもプラス材料です。ただし、AI関連株には高い成長期待がすでに織り込まれています。今後はAI投資の高い伸びが続くかが焦点となりそうです。

セールスフォース急騰、SaaS株に見直し買い

もう一つ注目したいのが、SaaS関連株です。

米顧客情報管理大手セールスフォースは5~7月期決算や通期業績見通しが市場予想を上回り、株価は一時23%高となりました。

ソフトウエア企業にはこれまで、「生成AIによって既存サービスが代替されるのではないか」との懸念がありました。今回の決算を受け、AIは既存ソフトウエアを単純に置き換えるだけではなく、企業の成長を支える可能性もあるとの見方が広がっています。

この流れは日本株にも波及し、IT・ソフトウェア関連株が上昇しました。AI・半導体株だけでなく、SaaSを含む出遅れていたソフトウェア関連株にも買いが広がれば、日本株全体の下支え材料となりそうです。

米長期金利が上昇、財政懸念と債券増発も重荷

来週の日本株を見るうえで重要なのが、米長期金利の動向です。

足元の米金利上昇には、インフレやFRBの金融政策だけでなく、米国の財政問題や債券市場の需給も影響しています。

米国では大規模な財政赤字が続き、国債発行の増加による需給悪化が警戒されています。財政への不安が強まると、投資家は米国債を保有するためにより高い利回り(プレミアム)を求めるようになり、長期・超長期金利が上昇しやすくなります。

さらに、AI投資の拡大を背景に、米大手テック企業による社債発行も増えています。データセンターやAIインフラへの投資資金を確保するため、債券市場からの資金調達が拡大しています。国債と社債の供給がともに増えれば、債券市場の需給悪化を通じて金利上昇につながる可能性があります。

つまり、足元の米金利上昇には「インフレ懸念」「財政赤字と国債増発」「AI投資に伴う社債発行増加」の3つが影響しています。長期・超長期金利の上昇は、PERの高いAI・半導体などグロース株にとって逆風です。日本株を見るうえでも、米債券市場の動向には注意が必要です。

ジャクソンホール会議でウォーシュFRB議長は何を語るか

市場では、日本時間28日23時に予定されているジャクソンホール会議でのウォーシュFRB議長の講演が注目されています。

焦点は、インフレや雇用についてどのような認識を示し、今後の金融政策についてどこまで踏み込むかです。インフレへの警戒を強調すれば、金融引き締めの長期化や追加利上げへの警戒から、米金利が一段と上昇する可能性があります。

反対に、景気や雇用への警戒を示せば、金融政策面から金利上昇がいったん落ち着く可能性があります。ただし、FRBが慎重姿勢を示しても、財政赤字や国債・社債の供給増加が続けば、長期・超長期金利は下がりにくいと考えられます。

講演は28日の東京市場終了後となるため、週明け31日の日本株は、ジャクソンホール会議を受けた米金利と米国株の反応に左右されそうです。

来週の注目ポイントは米雇用統計

ジャクソンホール会議を通過した後は、米国の雇用情勢に注目が移ります。

9月1日(火)は7月JOLTS求人件数と8月ISM製造業景況指数、2日(水)は8月ADP雇用統計、4日(金)は8月米雇用統計が発表されます。

特に重要なのが4日の米雇用統計です。

7月の非農業部門雇用者数は前月比2.3万人減となり、失業率は4.1%でした。さらに、5月と6月の雇用者数は合計10.3万人下方修正されており、米労働市場には減速の兆しが出ています。

8月雇用統計でも雇用の弱さが確認されれば、追加利上げ観測が後退し、米金利に低下圧力がかかる可能性があります。金利低下はAI・半導体などグロース株にとって追い風です。ただし、雇用が弱ければ米長期金利が必ず下がるとは限りません。財政懸念や債券の供給増加が続けば、長期・超長期金利が高止まりする可能性があります。

また、雇用が予想以上に悪化した場合には、金融政策への期待よりも景気後退への警戒が強まり、株価が下落する可能性もあります。

来週(8/31~9/4)の日経平均見通し|67,000円台を突破できるかが焦点

来週の日経平均は、ジャクソンホール会議後の米金利と米雇用統計の結果をにらみながら、67,000~67,500円の上抜けを試す展開を想定しています。

エヌビディアの好決算でAI需要の強さが確認されたことはプラス材料です。セールスフォースの好決算をきっかけに、SaaS関連など出遅れ銘柄へ物色が広がっている点も相場の支えとなりそうです。

一方、リスクは米金利です。インフレやFRBの金融政策に加え、財政赤字と国債増発、AI投資に伴う社債発行の増加が長期・超長期金利を押し上げています。米雇用統計が強い場合やウォーシュFRB議長がインフレ警戒を強めた場合には、米金利が一段と上昇し、グロース株を中心に売りが広がる可能性があります。

来週は「米雇用統計」と「米金利」の2点が、日経平均の方向性を左右しそうです。

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