
ドル円レポート:米金利高で底堅いドル円、次の一手はウォーシュ議長の「9月利上げシグナル」?
ニューヨーク市場:ドル円4日続伸、159円台半ばで足踏み
注目された氷見野日銀副総裁が物価上昇リスクを意識する姿勢を示したものの、円を買い戻す動きは限定的で、159円台前半で底堅く推移した。
NY時間は、米新規失業保険申請件数の予想外の減少(20.3万件)や、7月米卸売在庫速報値の上振れ(前月比+1.3%)など良好な米経済指標を受けて米長期金利が上昇。ハマック・クリーブランド連銀総裁による利上げ支持姿勢も加わり、一時159.50円近辺までドル買い・円売りが進行した。ホルムズ海峡の原油輸送拡大報道による一時的なドル売り局面(159.23円付近への下押し)を挟んだものの、押し目買いが入り高値圏を維持した。
本日28日のアジア時間:160円の壁を突破するか?ジャクソンホール「ウォーシュ発言」で占うドル円の行方
本日28日のアジア時間、序盤に159.34円付近まで下落する場面があったものの、全般に動意は薄く、159円台半ばでの推移となっている。今夜の重要イベントを前に様子見姿勢が強まる展開。 最大の焦点は、日本時間23:00から予定されているジャクソンホール会議でのウォーシュFRB議長の講演。ウォーシュ議長はフォワードガイダンス(将来の政策指針)に慎重な姿勢とされるほか、今回の講演は質疑応答が予定されていない。踏み込んだ言及や新味のある材料が出ない場合、159円台を中心としたもみ合いが継続する公算が大きいとみられる。一方、9月会合での利上げや今後の金融引き締め姿勢に明確な言及・示唆があれば、米金利上昇とともに159円台後半から160円方向への上値トライが想定される。
黒川健(くろかわ・たける)
米国Capital Market Services LLCニューヨーク本社および上田ハーロー株式会社でカバーディーラー、プロップディーラーを約20年間務める。2021年9月(株)外為どっとコム総合研究所入社後は、テクニカル分析、ファンダメンタル情報を配信している。
