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FX/為替「ドル/円今日の見通し|米長期金利とドルの下落余地は限定的か」 外為どっとコム トゥデイ 2026年8月25日号

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2026年8月25日8時10分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田卓也

目次

▼24日(月)の為替相場
(1):米カナダ通商交渉決裂
(2):米財務省TGA利用 観測報道
(3):米大統領 カナダへの関税引き上げ表明
(4):米財務長官 イランへの新たな経済制裁発表

▼24日(月)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の予想レンジ/ ▼ドル/円の見通し:下値は限られ上値も重い/ ▼注目の経済指標・イベント

24日(月)の為替相場

期間:24日(月)午前7時00分~25日(火)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):米カナダ通商交渉決裂

前週末の22日に米国とカナダの通商交渉が決裂。米国は約200億ドル(約3兆1800億円)相当のカナダ製品に対して50%の追加関税を発動した。カナダのカーニー首相は報復として、9月8日から鉄鋼、乳製品、家電、農業機器、パルプ・紙、電子機器などを対象に米国による関税と同額の関税を課すと発表した。

(2):米財務省TGA利用 観測報道

米CNBCは「米財務省は金利上昇抑制を狙った長期債買戻し(バイバック)拡大の原資として、連邦準備制度理事会(FRB)に預けている資金である財務省一般勘定(TGA)を利用する可能性がある」と報じた。同勘定の残高は8月20日時点で9350億ドル(約148兆7300億円)となっている。

(3):米大統領 カナダへの関税引き上げ表明

トランプ米大統領は2027年1月1日から、カナダ産の自動車やトラック、自動車部品、鉄鋼に関する関税を50%に引き上げると自身のSNSで表明した。

(4):米財務長官 イランへの新たな経済制裁発表

ベッセント米財務長官は「イランに残された選択肢を根絶やしにする」などと述べ、新たな経済制裁を発動することを発表した。「イランに代わって資金洗浄を手助けするいかなる組織も、米ドル決済システムから排除する」と語り、「デジタル通貨、テクノロジー、金、航空、海運の5分野でイランとの取引を継続した国は二次制裁の対象になる」と警告した。

24日(月)の株・債券・商品市場

日経平均: 65528.09 ▼488.27

豪ASX: 9103.073 △44.192

上海総合: 3882.008 ▼23.195

英FT: 10854.32 △37.76

独DAX: 26106.60 ▼29.96

NYダウ: 53417.16 △140.15

日10年債: 2.894 △0.006

豪10年債: 5.0170 ▼0.0409

英10年債: 5.057 ▼0.003

独10年債: 3.253 ▼0.005

米2年債: 4.2316 ▼0.0043

米10年債: 4.6961 ▼0.0378

NY原油: 85.01 ▼2.05

NY金: 4697.80 △17.20

 

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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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【情報提供:外為どっとコム】

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円: 158.400 ~ 159.600

ユーロ/円: 184.900 ~ 186.100

ポンド/円: 216.200 ~ 217.700

豪ドル/円: 113.400 ~ 114.200

ドル/円の見通し:下値は限られ上値も重い

昨日のドル/円は158.71円から159.29円前後のレンジで推移し、約0.1%ドル高・円安の159.10円前後で取引を終えた。米国が対カナダ関税の引き上げや、イランへの経済制裁を発表したことがドルを支援した一方で、原油価格の下落や米長期金利の低下がドルの重しとなったため、総じて方向感に乏しかった。米長期金利の低下については「米財務省は財務省一般勘定(TGA)に保管されている約1兆ドル規模の資金を国債買い入れ消却(バイバック)に活用する可能性がある」との観測報道が材料視された。実現すれば借り換えのために短期債を発行することなくバイバックが可能となることから利回りを全体的に押し下げる効果が期待できる。もっとも、TGAはいわば米政府の当座預金であり、バイバックに振り向ければ運転資金が不足しかねない。したがって、トランプ政権の「見せ札」である可能性が高く、現時点では現実味は薄いと見ている。米長期金利の低下も限定的にとどまるだろう。ドルの下値も限られる公算が大きく、ドル/円は本日も158円台がサポートとなろう。一方で、注目のウォーシュ米連邦準備制度理事会(FRB)議長講演(@ジャクソンホール会議)を週末に控え、積極的にドルを買う機運は乏しいと見られ、159円台の上値は重そうだ。

注目の経済指標・イベント

08/25 (火)
10:30   (豪) RBA議事録
14:00   (日) 日銀消費者物価のコア指標
15:00   (独) 4-6月期GDP・改定値
17:00   (独) 8月IFO企業景況感指数
21:00   (米) バーキン・リッチモンド連銀総裁講演
22:00   (米) 6月FHFA住宅価格指数
22:00   (米) 6月ケース・シラー住宅価格指数
23:00   (米) 7月新築住宅販売件数
23:00   (米) 8月消費者信頼感指数
26:00   (米) 2年債入札(690億USD)

 
外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田卓也
外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年から外国為替市場に携わる為替アナリスト。証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社し、ドル/円スポット、資金(デポジット)、金利デリバティブなど国際金融商品の取引仲介業務を担当。2009年7月、外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・金融市場の調査・分析に従事。2011年12月より現職。
30年以上にわたる市場経験をもとに、個人FX投資家向けの相場解説・情報発信を行う。テレビ東京「Newsモーニングサテライト(モーサテ)」への出演をはじめ、NHK、日経CNBC、ストックボイスTV、ニッポン放送など、テレビ・ラジオ・新聞・WEBメディアへの出演・取材・コメント実績多数。