
メキシコペソや豪ドルなど投資家にとって魅力的な通貨の最新状況について、これまでの動向や注目ポイントについて解説します。
作成日時 :2026年8月21日15時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田卓也
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豪ドル/円(4時間足)
※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照
先週の豪ドル/円は3週間ぶり高値へ続伸
イラン情勢をめぐる不透明感を背景に原油価格が高止まりする中、資源国通貨が堅調で、その流れに沿って豪ドルも上昇。18日には113.61円前後まで上昇して7月30日以来の高値を付けました。19日には米財務省が長期国債の買い戻し額を倍増させると発表したことでドル売り・円買いが強まると、豪ドル/円も一時112.20円台まで反落しましたが、ドル安・豪ドル高が進んだことから下値は限定的でした。翌20日にはドル/円が反発したこともあって終値で113円台を回復。なお、この日は豪7月失業率が5年ぶりの水準に上昇するなど、雇用統計が悪化しましたが、やはり下値は限定的でした。21日の東京市場では113.50円台に続伸して18日の高値に迫っています。
今週の豪ドル/円の注目ポイントはインフレ率
今週は26日に豪7月消費者物価指数(CPI)が発表されます。豪7月雇用統計が弱かっただけに、CPIも下振れすれば豪中銀(RBA)の利上げ期待は一段と後退する可能性があるでしょう。しかし、RBAのハウザー副総裁は先週19日、「インフレは高すぎる」と述べた上で「インフレ率が低下しなければ、追加利上げが必要になるだろう」との見解を示しました。7月CPIの市場予想は前年比+3.3%で、6月の+3.8%から伸びが鈍化すると見られていますが、これは7月に原油価格が一時的に下落していたことなどが大きいと考えられます。変動の大きい品目を除いたCPIトリム平均(コアCPIに相当)は+3.5%と小幅な鈍化にとどまると予想されています(6月+3.6%)。したがって、総合CPIの結果だけでなくCPIトリム平均にも注目が集まる見通しです。
来週の豪ドル/円の見通し
予想レンジ
112.500~114.000円
基調
底堅い
今週の注目ポイント
☆8/26 豪7月CPI
・主要国株価、国際商品価格
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年から外国為替市場に携わる為替アナリスト。証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社し、ドル/円スポット、資金(デポジット)、金利デリバティブなど国際金融商品の取引仲介業務を担当。2009年7月、外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・金融市場の調査・分析に従事。2011年12月より現職。
30年以上にわたる市場経験をもとに、個人FX投資家向けの相場解説・情報発信を行う。テレビ東京「Newsモーニングサテライト(モーサテ)」への出演をはじめ、NHK、日経CNBC、ストックボイスTV、ニッポン放送など、テレビ・ラジオ・新聞・WEBメディアへの出演・取材・コメント実績多数。
