
ドル円レポート:【ドル円】159円台へ反発!米金利急上昇と強い米指標が追い風に
ニューヨーク市場:米長期金利の反発と強い米指標で159円台へ上昇
米財務省による国債買い戻し拡大発表を受けて前日に急低下した米長期金利は、市場が金利抑制効果に懐疑的な見方を強めたことから再び急上昇した(10年債利回りは4.71%台、30年債利回りは5.26%台へ)。日米金利差の拡大を背景にドル買いが活発化したことに加え、米新規失業保険申請件数が予想を下回り雇用環境の底堅さが示されたことや、8月フィラデルフィア連銀景況指数などが上振れたこともドルを支えた。さらに、米国の対イラン制裁強化観測に伴う原油高や、ベッセント米財務長官の「強いドル政策」維持姿勢も追い風となった。国内の積極財政に伴う財政悪化懸念も根強く、地合いとしての円売り圧力が下値を支え、ドル円は159.181円まで上昇した。
本日21日のアジア時間:日米欧のPMIと物価指標を見極める展開
本日のアジア時間、ドル円は底堅い展開を維持しつつも、各国の主要経済指標の発表を受けた金利動向に左右される神経質な値動きが予想される。現在は159円を挟んだ展開となっている。アジア時間に発表される「7月全国CPI」の動向に注目。インフレ率が予想を下回る場合は日銀の追加利上げ観測が後退し、円売りに拍車がかかる可能性がある。
NY時間に発表される米国の製造業・サービス部門PMI速報値が米景気の強さを示し、米長期金利が一段と上昇すれば159円台半ばに向けた上値トライが意識される一方で、週末を控えた持ち高調整や、急激な円安進行に対する当局の口先介入警戒感には注意が必要。
黒川健(くろかわ・たける)
米国Capital Market Services LLCニューヨーク本社および上田ハーロー株式会社でカバーディーラー、プロップディーラーを約20年間務める。2021年9月(株)外為どっとコム総合研究所入社後は、テクニカル分析、ファンダメンタル情報を配信している。
